【今日のキーワード】
問題なし ・ 平和が一番 ・ 目立たない
監理の最後は、我が家の建築士事務所に設計と監理をお願いしたお話です。
設計をしてもらった人に監理をお願いするとどうなったか?をお話しします。
我が家の建築で監理を担当していただいた方の
という目立った活躍についてお話をしようと思っていました。
しかし、実際は・・・。
これ以外には修繕の指示や注意を見ていません。
他にあったことは、
①食品庫の向きとサイズの変更とキッチン横収納の設置。
②瓦の余りもらってくれた。
ことぐらいです。
①については、淡々と仕事をしてくれました。
設計をした本人だからこそ、食品庫の向きとサイズを変更しても大丈夫かどうかが、すぐに分かったのだと思います。
②については、今後の修繕のことを考えてくれてのことで助かりました。
瓦の交換が必要なときに、その瓦が売っていないと大変ですし、売っていても買わなければなりません。余りをもらってくれて、床下に収納しています。
つまり、我が家の工事は問題なしで、平和が一番でした。
「この程度だったら、監理なんていらない!」と思うこともありましたが、
よくよく考えると、大工さんや電気工事の職人さんには「何でも聞いてよ。」と、名刺を渡していました。
我が家の監理者は、電話連絡のほか、現場に来ていろいろと打合せをしていました。
おそらく、細かな修繕作業はあったとは思いますが、私が現場見学に行って気づく前に指示をして修繕をしていたのだと思います。
その例として、
我が家の場合の2例を紹介します。
左の画像のようなときは、通常であれば切断面が見えています。
しかし、我が家ではカバーのようなものを付けていて切断面を見えなくしていました。
おそらく、監理者の指示で、右の画像の角に使う部材を改造してきれいに仕上げてくれたのだと思います。
ほとんどの家は、画像のように片引き戸のレールの後ろ側には巾木がありません。住んでいる家に引き戸があったら見てみてください。これでは掃除機をかけるときに、気を付けないとビニールクロスを傷めます。
「巾木がないと掃除機で傷を付けるから巾木を付けて。」 こう言うと大工さんは、「巾木を付けると、巾木がドアにあたってドアが開けなくなる。」これで話は終わります。
ですが、巾木を付けることは可能です。
我が家の片引き戸のレールの後ろ側には巾木がついています。
監理をお願いした建築士さんはこう言っていました。
「工夫とやる気で何とでもなる。」
監理者は、縁の下の力持ちで目立たない、これが本来の姿で、建築工事がスムーズに進む秘訣だと思います。
前回と前々回のお話を読まれた方は、監理者が目立つのを想像していたかもしれませんが、建築工事は問題なしで平和が一番がいいと思いませんか?
監理者が現場で目立っているというのは、当たり前のことが当たり前に作業できていないということになります。
「監理者は大したことをしていないのに、何の問題もなく引き渡しができた。」こう思ったら素晴らしい監理者だと思ってください。私は、素晴らしい管理者に出会えたことに大変満足しています。
家の監理についてのお話はここまでです。