今回は、全館空調 vs 個別エアコン です。
全館空調も個別エアコンも機種によって違いがあるので、大まかな内容です。
全館空調と個別エアコンの比較の大前提ですが、今後はどうなるのか?分からないことがいっぱいあります。
「そんなことでは検討しようがない!」と怒られそうですが、そもそも私が子供のころは、300万円の車は高級車でしたが、今は一般的になってきています。反対に安くなっている例としては、液晶テレビです。20年くらい前は、32インチで80万円くらいしましたが、今は5万円程度です。
このように、時代が進むにつれて価格や性能は変わってきます。空調機器の技術革新や、家の断熱性能の向上、太陽光発電の費用や発電量などの要因によって、今後はどうなるのか?分からないことがいっぱいありますから、現在の状況でのお話になります。
木造住宅・2階建て・3LDK、個別エアコンはLDKと居室3部屋で合計4台設置するとして。
全館空調 | 150~300万円 |
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個別エアコン | 40~70万円 |
個別エアコンを0円としての比較。
全館空調 | 30万円以上 |
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個別エアコン | 0円 |
個別エアコンの換気システムは第3種換気を採用する人が多いですが、全館空調の場合は第1種換気を採用する場合が多いので、ここだけで30万円程度は全館空調が割高になります。さらに、全館空調で建てる場合の方が、より高断熱・高気密にする場合が多いので、建築費でも全館空調が割高になりやすいです。
※、第1種換気と第3種換気の違いは、第1種の方が高額で高機能です。
(詳しくは、こちらでお話しています。)
家を建ててから60年での計算になります。
全館空調 | 800万円 |
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個別エアコン | 360万円 |
全館空調の設置費を200万円、新品への交換サイクルを15年と想定すると200万円×4回になるので800万円かかります。
個別エアコンは全ての設置費を60万円、新品への交換サイクルを10年と仮定すると60万円×6回になるので360万円かかります。
全館空調を採用する場合は高気密高断熱住宅にする場合が多いので差が出る要因にもなると思います。
全館空調 | 6~8万円 |
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個別エアコン | 6~10万円 |
個別エアコンの場合は、家族間の生活様式によって大きく変わります。食事以外は家族は別々の部屋で過ごす場合と、食事はLDKで就寝は家族一緒に寝室でという場合では、電気代に差がでます。
個別エアコンを1としての比較。
全館空調 | 個別エアコンの1.5~2倍程度 |
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個別エアコン | 1 |
個別エアコンは室内の空気循環ですが、全館空調の場合は屋外からの吸気なので、フィルターに砂ぼこりや虫がつきやすいのでメンテナンス頻度が多くなります。
全館空調 | 定期的なメンテナンスが必要 |
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個別エアコン | ほとんどは自分でフィルターの掃除 |
修理代は全館空調が30~50万円、個別エアコンは2~5万円程度が多いようです。
特に、個別エアコンで10万円程度かかる場合は、新品に交換した方が、長期的には安くなる場合があります。
全館空調 | 引き分け |
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個別エアコン | 引き分け |
故障した際に修理する部品は、メーカーでの保有期間が決まっています。これは、製造終了からの期間で、製品ジャンルごとに違いますが、7.8年が一般的です。運が良ければ、保有期間を過ぎても在庫がある場合もあり、あれば対応してくれることもあります。ただし、モデル末期に購入すると故障したときには部品がないということもありえます。
全館空調 | 1畳程度に設置すればダクトは隠れる |
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個別エアコン | 各設置場所にエアコンを設置する |
デザインは、通気口のみしか見えなくなる全館空調の圧勝だと思います。全館空調の場合は、機械の設置場所に1畳程度必要ですが、個別エアコンは、各室内に設置するのと室外機と外壁にダクトを設置する必要があります。
また、全館空調だと窓をあまり開け無くなる方が多いので、窓の開け閉めができないFIX(はめ殺し)窓を検討されてはいかがでしょうか?
全館空調 | 引き分け |
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個別エアコン | 引き分け |
家中の温度が均一なので、全館空調の圧勝のような気もしますが、個別エアコンの方がいい場合もあります。家族間での体感温度の違いや、室内でトレーニングをしたい場合は、温度調整をしたいので個別エアコンの方がいいです。
※、全館空調でもフロアごとなど温度調整ができるものもあります。
今回は、全館空調と個別エアコンについて一般的なことをお話ししました。
次回は住んでから気づくことについてのお話です。