今回は、「聞くこと」についてお話しします。
聞くこと ・ プロの意見
最近では、インターネットが普及し、家を建てた人のSNSや専門家の記事などでいろいろなことを知ることができますが、それらの全ては、個人の体験談か専門家による一般的な記事であって、あなただけに向けたアドバイスではありません。
では、前回の吹き抜けのデメリットをあなたの家づくりに置きかえて考えてみましょう。
乗り越えられる場合もあります。
デメリット | 軽減策 |
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光熱費が高くなりやすい |
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臭いや音が伝わりやすい |
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掃除がたいへん |
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いかがですか?
完璧にデメリットをなくすことはできませんが、かなり軽減できると思います。
建築士や現場監督や職人さんなど様々なプロが、あなたの家づくりにたずさわります。
この方たちの経験やアイデアや技を生かせば、あなたの希望が100点満点でかなわないまでも、デメリットが気にならないまでにはなるかもしれません。はずかしがらずに思い切ってプロの意見を聞いてみてください。
きっとあなたの家づくりを素敵なものにしてくれるはずです。
ちなみに、私が「理想の家づくり」の会員の建築士さんたちと会った時の印象は、1回目から話しやすかった人と、1回目は少し話しずらかったけど2回目からは話しやすかった人ばかりでした。
みなさん気さくな人で話しやすい人ばかりですから、建築のプロの知識やアイデアを聞いてみませんか?
以前、私の友人が下の左の画像(家の基礎部分にコンクリートを打った後の状態)を送ってきて
「この状態で現場は放ったらかし!受注したからって好き放題されてるんかな?」
という質問を受けました。
ずばり、これはコンクリートが固まるまで乾燥させている養生期間なのです。
きちんと固まってから型枠(コンクリートの形を作るための両サイドの板)を外して、建て方にうつります。コンクリートの上に重い柱をのせていくので、きちんと固まっていないとコンクリートは変形したり強度が落ちたりします。
何もしていなくても、現場監督はきちんと仕事をしています。(待つのも仕事です。)
コンクリートが固まるまで乾燥させる養生期間
左の写真はこの赤丸で囲った家の土台となる部分
現場監督の説明不足もありますが、プロなら当たり前のことでも一般の人には分からないことですよね。分からないことでイラっとして嫌な思いをするくらいなら、建築士や現場監督に質問をして納得して、「きちんと仕事をしてくれている」と思った方が気分もいいですよね。
これも「聞くこと」の1つです。
次回は、「見ること」について掲載いたします。