もっと便利に!シューズクロークの作り方

もっと便利に!シューズクロークの作り方

シューズクロークをより便利に!より使いやすく!おさえるべきポイントをお話します。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 メリット ・ デメリット ・ 間取りの種類  

 

今回は☆印の部屋のお話です。
みなさんは画像の☆印の部屋を何と呼びますか?

 

ウォークインシューズクローゼット、ウォークインシューズクローク、シューズクローク、シューズインクローゼット・・・・、人によって変わるかと思いますが、プロの間でも「これが正解!」という呼び方はありません。
それでも呼び方を決めないと話が進みませんので、WI(ウォークイン=歩いて入れる)、S(シューズ=靴)のCL(クローゼット=物を収納する空間や家具)ということでWISCLになるところですが、長いのでWISC(ウォークインシューズクローゼット)ということでお話を進めます。この後からはWISCとだけ表記します。

まずは、当ブログで何度も使っている「メリットとデメリット」をあげていきます。

WISC メリット・デメリット

メリット

収納力

シューズクローゼット(靴箱)よりも圧倒的に多いです。
可動棚にしておくと、将来的な収納の変化にも対応しやすいのでおすすめです。
靴・コート・レインコート・災害セット・ベビーカー・三輪車・ゴルフセット・アウトドアグッズなど多くのものが収納できます。

すっきり

玄関がすっきりと片付きます。
WISCがあれば、玄関の巾は、来客の少ない家なら135㎝程度でもいいでしょう。

通気 シューズクローゼット(靴箱)にするよりも通気しやすいので、履いた靴を乾かして臭いやカビ対策がしやすいです。
土間 ベビーカーなどの雨や土がついたものでも置きやすいです。

デメリット

建築費 WISCの分だけ広くなるので、建築費が高くなります。
間取り 他の部屋を狭くする場合もあります。
臭い

臭い対策も忘れずに。臭い対策をしていない家が多いような気がします。
シューズクローゼット(靴箱)に比べて、靴を乾かしやすい反面、靴の臭いが広がりやすいです。
【臭い対策】
1つ目は、窓を設置することです。できれば、WISC以外の廊下やホールも含めた1つの空間で、2か所窓を設置すると、臭いがしにくくなります。風の入り口と出口をつくることが通気性をよくするポイントです。
2つ目は、換気扇を付けることです。小さくてあまり目立たないものもありますのでぜひ検討してください。
ここで注意事項です。エコカラットや一部のビニールクロスでは、消臭機能があるものがありますが、「密閉空間でも大丈夫!」というほどの効果はないと思った方がいいでしょう。

WISCの種類

間取りの種類は、大きく分けて2種類あります。また、間仕切りの仕方を変える方法が1つあります。

間取り

①ウォークスルー型

・玄関に靴を置かないことが可能で、一番すっきりとする

・動線計画をきちんとすれば便利

・出入り口が2か所必要

②ウォークイン型

・出入り口が1か所なのでその分壁が多くなり収納を多くとれる

※、下記の棚の配置参照

・靴が玄関に残る

間仕切り

 

間仕切りをカーテンやロールスクリーンで代用。

・来客時などの隠したいときだけ隠す

・建築費が一番安いパターン

・カーテンやロールスクリーン設置用の下地が必要

※、打合せのときに決めておかないと、工事の進み具合によっては取付けできない場合も。

扉を付けて目隠しにする方もいますが、コストダウンも兼ねて、おすすめはロールスクリーンです。普段は開けっぱなしにするし、来客時だけに使うのに扉ではもったいないです。

棚の配置


※、同じ間取りで棚の配置を変えた場合の比較です。

収納力 通路の広さ
I  型
Ⅱ 型
L 型
U 型

さいごに

今回は、大まかにWISCについてお話ししました。
今回だけを読んで「我が家もWISCにしよう!」と採用したら失敗します。
失敗しないために、次回のお話もぜひとも読んでください。

こだわりふくろう
 

次回は、WISCが成功するための細かなお話になります。