今回は、子供部屋についてのお話です。
子供部屋というのは特別な部屋です。
リビングならずっとリビングですし、寝室は寝室、キッチンはキッチンといった具合に、家を建てたその日からずっと用途が変わることはありません。しかし、例えば小さなお子さんがいる家庭で家を建てた場合には、すぐには子供部屋として使うことはありませんし、子供が巣立ってしまえば、その部屋は子供部屋ではなくなります。つまり、家の中で唯一用途が変わる部屋なのです。この点をふまえてのお話になります。
くれぐれも「これが正しい、こうしなさい。」というものではなく、メリットとデメリットを考えて、自分たちにあった子供部屋を作る参考にしてください。
子供部屋については、以下の9つの項目に分けてお話しします。
① 子供部屋1部屋?2部屋?問題 | ⑥ ネット環境 |
② 配置 | ⑦ 内装 |
③ 広さ | ⑧ 収納 |
④動線 | ⑨ 注意事項 |
⑤ 音 |
まず最初は、① 子供部屋1部屋?2部屋?問題についてのお話です。
部屋が広すぎる ・ 用途を変える
子供は2人欲しいけど、まだ子供はいないとか、1人はいるけど2人目はもう少し落ち着いてからという人に向けてのお話です。このお話は限られた人にしか必要がないので、家族構成が決まっている方は子供部屋②のブログへどうぞ。
子供は2人欲しいけど、どうなるか分からない・・・そんなときの解決方法を3つ提案します。
一般的に多いパターンは、広い子供部屋を作っておいて、2部屋必要になったら点線の箇所で部屋を仕切る方法です。
メリットとしては、2部屋目の子供部屋が必要になった場合は数日で施工が可能ですし、子供部屋が1部屋しかいらない場合は、左の寝室を子供部屋にして右側の子供部屋10畳分を寝室にするということもできます。デメリットとしては、仕切らない場合は1部屋なのに入り口が2つあるということです。変ですよね。
(子供部屋間仕切り型)
もう一つのパターンは、寝室を広くとっておいて、2つ目の子供部屋が必要になったら、点線の箇所で部屋を仕切りる方法です。メリットとしては、上にも書いたように、仕切る場合は数日で施工が可能な点と、仕切らない場合は寝室にソファを置くなど、広く寝室を使うことが可能です。デメリットとしては、仕切らない場合は1部屋なのに入り口が2つあるということです。やはり変ですよね。
(寝室・子供部屋間仕切り型)
どちらの間仕切り型にしても、子供が1人だった場合には部屋が広すぎるという問題ができてしまいます。先の掲載画像の間取りだと、10畳の子供部屋や13畳の寝室は広すぎると思います。
上記とは別に、最初から子供部屋を2部屋作り、子供部屋が1部屋しか必要なかった場合は、もう1部屋の用途を変えるという方法です。この場合は、追加工事は不要です。5畳程度の広さであれば、趣味室・サニタリールーム・納戸などの部屋として利用できます。後々2人目の子供ができれば、予定通り子供部屋としても利用できます。
(用途変更型)
用途を変更して、室内干しに利用する場合でのポイントは、風の通りです。風の通りをよくするためには、2か所以上の窓が必要になります。右側の部屋ですと、ドアを閉めたままで、2か所窓を開ければ風通しが良くなり、服が乾きやすくなります。もちろん真ん中の部屋でも子供部屋と階段室の窓を開ければ、窓を2か所開けることになりますが、夏や冬だと1階が暑かったり寒かったりで大変です。
ちなみに、間仕切り型で、点線の箇所の間仕切りを新築工事の時にするのと、引き渡し後にするのとでは、工事費用が違うと思った方がいいでしょう。引き渡し後に間仕切りをする場合の方が高くなりますし、ビニールクロスは発売開始から2・3年で廃番になって、追加工事の時には貼りたい同じビニールクロスがないという場合もよくあります。
どのパターンを選ぶかは、家族や設計の担当者の意見もふまえて決めるといいと思います。
今回は、子供部屋は1部屋?2部屋?についてのお話でした。
次回も子供部屋についてですが、②配置 と ③広さ ④動線 ⑤音 についてのお話です。