地震対策!ローコストで住んでからでもできる

地震対策!ローコストで住んでからでもできる

ローコストでできる地震対策とは?ポイントは2つ!揺れと避難!阪神・淡路大震災の負傷者の原因の75%家具とガラスにあった。2つのポイントを押さえて正しい地震対策を!
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】
   ローコスト ・ 家具 ・ ガラス   

 

前回までは、家が建つまでの地震対策でしたが、今回は、家が完成して住み始めてからの地震対策です。ポイントを押さえておけばローコストで簡単にできます。

1995年の阪神・淡路大震災の内部被害によるけがの原因の46%が「家具の転倒落下」、29%が「ガラスの飛散」によって負傷しました。総務省消防庁ホームページ・日本建築学会「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」より)
この2つだけで75%になりますので、家具の転倒落下とガラスの飛散の対策をすれば負傷する確率はかなり下げる事ができます。

 

家具などの転倒落下対策

転倒落下する家具を置かない

タンスや背の高い食器棚や本棚を置かないことが最大の地震対策です。タンスはクローゼットに、背の高い食器棚は低く、背の高い本棚は背の低い本棚にするか収納内に置くことで、被害を軽減することができます。どうしても家具などを置く場合は、転倒落下対策をすることをおすすめします。

家具を置く場合の転倒防止対策の種類

ストッパー式 マット式 ポール ベルト式 L字型金具
   効果が小さい  効果が大きい

 

ポール式・ベルト式・L字型金具で固定する場合は、天井下地桟や柱などの強固な下地に固定してください。
プラスターボードなどの下地に固定する場合は、効果が小さくなります。住宅メーカーに詳細な図面をもらっておくと、下地を探すのに便利です。天井の下地位置が分からない場合は、写真のように長めの板を当てる方法もあります。

 

家具などの配置

窓の前に家具を置かないように心がけましょう。掃出し窓の前にソファなどを配置すると、地震の揺れでソファなどが窓にあたりガラスを割ることもあります。中連窓か壁の前に置くことをおすすめします。

重いものは下、軽いものは上

棚や本棚にものを置く場合は「重いものは下、軽いものは上」にすると地震で落下しても、怪我やものを傷付けるリスクを軽減できます。

 

耐震ラッチ

地震のときに、食器棚などの扉が開いて、中身が飛び出さないように扉をロックするものです。ネット通販やホームセンターで千円程度から販売しています。

 

ジェルパッド

モノの底面に貼って、地震の揺れでモノが倒れたり飛び出さないようにするものです。前回にお話しした家具などの配置で、どうしても掃出し窓の前に家具などを配置する場合にもおすすめです。頻繁にモノを取り出したり移動したりすることがある場合は不向きです。ネット通販やホームセンターで500円程度から販売しています。

ガラスの飛散防止

今回のお話で一番費用の掛かる地震対策です。前回でもお話ししましたが、住み始めてからでもできることです。
カーテンを設置して、夜はドレープカーテンを、昼はレースカーテンを引いておくと、ガラスの飛散を軽減できます。
また、ガラスフィルムを貼っておくと、さらにガラスの飛散が軽減できます。全てのガラスフィルムで飛散防止の効果があります。
ここで、注意しておいてほしいのは、ガラスフィルムを貼るとガラスフィルムとガラス自体とガラスの設置場所との相性でガラスが熱割れをする場合がありますので、リスク回避のために施工業者の方に「熱分け計算」「熱割れ判定」(メーカーによって呼び方は違いますが)をしてもらうことをおすすめします。

 

感震ブレーカー

前回のお話で、分電盤は高いところではなく、椅子を使わなくても届く高さがおすすめとお話ししましたが、今回はもう一歩進めて、感震ブレーカーについてです。感震ブレーカーとは、地震のときに設定以上の揺れを感知したときに、自動的にブレーカーを落とす機器のことです。ネット通販・家電量販店・ホームセンターで、電気工事が必要なものや簡単に取り付けられるものまで2千円程度から販売しています。

こだわりふくろう
 

地震対策についてのお話はここまでです。