クローゼットの決め方

クローゼットの決め方

よく言われている、身長×1.2でハンガーパイプの高さを決めると失敗するかも?後悔しない収納の決め方と、どうしてもクローゼットが足りないときの方法をお話しします。
こだわりふくろう
 

今回は、収納の決め方のお話です。
いきなり、「クローゼットはどれくらい必要ですか?」「ファミクロの広さや棚やハンガーパイプはどうしますか?」と言われても分からないですよね?そんな時の決め方のお話です。

初めにすること

クローゼットを決めるときに、まず断捨離をしてください。
各自に1つずつのクローゼット?ウォークインクローゼット?ファミクロ?というのはその後からです。
いらない衣類のために費用をかけてスペースを作るのはもったいないです。

 

クローゼットの

広さ(巾)

まずは、収納に必要な広さを把握しましょう。広くしすぎて、着もしない衣類の収納をつくるくらいなら、他に費用をまわしてほしいからです。今、住んでいる家のクローゼットに自分の衣類を全て収納してみてください。図面にあてはめると1マス分?2マス分?3マス分?というのが分かります。今後、衣類を増やしたいのであれば、今のマスの数から少しなら1マスを、もっと増やしたいのなら2マスや3マスと考えてみてください。これで、クローゼットの広さ(巾)が決まります。

【参考】
住んでいる家のマスの数え方
クローゼットの前に行って両手を広げてみてください。この方法で、クローゼットの大体の広さ(巾)がわかります。両手の巾なら2マス(約180㎝)、その半分なら1マス(約90㎝)となります。

奥行

奥行を考えるときに考えることは2つです。
ハンガーにかけるのに必要な奥行きと、収納ケースや据付家具に必要な奥行きです。
一般的なハンガーは、40㎝くらいです。シャツを吊っても必要なのは40㎝くらいです。アウターなど、かさばっても60㎝くらいで大丈夫でしょう。念のために自分の服をかけて計ってみましょう。
ハンガーにかけるのに必要な奥行きに応じて、衣装ケースの奥行きを選ぶようにするといいですね。一般的なクローゼットの奥行より、少し短めの寸法のものが数多く売られています。据付家具にする場合は、クローゼット内におさまるように打合せをしてください。

高さ

240㎝前後であれば、部屋と同じ高さで問題はないでしょう。枕棚の上に余程の高さのあるモノをおかない限りは大丈夫だと思います。

ハンガーパイプの

高さ

よく言われているのは、「身長×1.2㎝」とか「身長×1.2+10㎝」ですが、これは高さの上限だと思った方がいいでしょう。まずは、ハンガーを持って吊りやすい高さを計ってみてください。その高さがあなたのベストの高さです。そして、衣類を吊って空いた下の空間に、収納ケースが入るかを確認したら高さが決まります。ジャケットやハーフコートまでのアウターなら大丈夫だとは思いますが、ロングコートだと収納ケースにあたるので注意が必要です。

位置

ハンガーやアウターの巾を考えると、クローゼットの奥の壁からハンガーパイプまでは25~30㎝くらいがいいでしょう。20㎝くらいになると狭すぎます。

2段

ハンガーパイプを2段にする場合は、1段目を高くしすぎると届きにくいですし、かといって低くしすぎると、上段の衣類が下段のハンガーパイプや衣類に干渉して使いづらかったり、下段の衣類が床についたりすることもあります。自分が持っている衣類を吊ってみて、計ってから高さを決めてください。
おすすめは、1段のエリアと2段のエリアを作ることです。1段のエリアは下部に収納ケースを、2段のエリアは吊るだけにすると空間を有効活用できます。

ウォークインタイプの通路

ウォークインタイプは、収納スペース内に通路スペースが必要です。通路分として60㎝は確保しておきましょう。

 

どうしても足りない

部屋の都合でクローゼットが足りない場合は、第2のクローゼットとして屋根裏収納を活用してはいかがでしょうか?季節によって、着ない衣類を屋根裏収納で保管するようにする方法もあります。ハンガーパイプを設置しておくと、アウターなどを吊るのに便利です。

 

まとめ

この決め方でいくと、クローゼットでも、ウォークインクローゼットでも、ファミクロでも広さが決めやすいと思います。持っている衣類は人それぞれですし、使い勝手も人それぞれです。「ハンガーパイプの高さ=身長×1.2㎝」などの一般的な数値は、参考程度にして、自分にとって使い勝手のいい収納スペースを作ってください。手間は一時、使うは一生です。

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。