家づくりのコストダウンで最初にするべきこと!

家づくりのコストダウンで最初にするべきこと!

希望を変えないコストダウンと希望を少し変えるコストダウン!後悔しないコストダウンのお話です。住宅メーカー選びの前によく知っておいてください。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 価格競争をする ・ 階高を低く ・ 兼ねる ・ 新商品・流行りものを採用しない  

 

こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、コストダウンのお話です。
近年は、光熱費や食糧費も高くなっていますが、同様に建築費も高くなっています。家を建てづらくなっていますよね。
でも、工夫すればコストダウンができるところはいっぱいあります。
今回は家づくりの段階でできる妥協は少なく、コストダウンは大きくするお話です。

コストダウンの仕方 1

① 価格競争をする

我が家は設計は建築士事務所に依頼して、工事は地元の建設会社3社で比較見積りをしました。
見積り金額は約10%も差がありました。それぞれの建設会社には、数社で比較すると伝えていましたので、見積り金額は抑えめにしてくれていたと思いますが、それでも約10%も差があったので、比較見積りをして大正解でした。建築費が約10%安くなれば車が買えます。

ハウスメーカーや地元の建設会社に依頼すると、設計と建築工事を同じ会社ですることになる場合が多く、建築費を抑えようとすると屋根材や外壁材などの建材や住宅設備などのグレードダウンをすることになりがちです。しかし、設計は設計を専門とする建築士事務所に依頼して、設計図書(図面や仕様書など)を作ってもらい、複数社で見積りを比較する(価格競争する)と、グレードダウンすることなく見積り金額を抑える競争原理がはたらきます。

NGなコストダウン
1つは断熱材。費用に見合った快適性がありますし、断熱材を落としすぎると光熱費にはね返ってきます。私の場合ですが、新しい家になって電気毛布がいらなくなりました。
もう1つはメンテナンス費を考えていない家づくり。特に、屋根と外壁はずっと太陽光や風雨にさらされて傷みやすいです。コストダウンだけで屋根や外壁を決めると、メンテナンス費で結局はトータルのコストが高くなったというのはよくある話です。メンテナンスのコストも考えた家づくりが、本当のコストダウンにつながります。

② 総2階建てに

1階と2階がほぼ同じつくりをした家のことです。上下のつくりを同じにすると外壁面に凸凹がなくなり、材料の節約+工期を短縮できるのでコストダウンになります。
また、他のメリットは耐震性にも優れる、断熱性・気密性の向上や、雨漏りがしにくくなり、メンテナンス費のコストダウンにもつながります。

 

③ シンプルな造りに

屋根の形状は片流れか切妻に、家の形状は凹凸をなくして四角形にして余計な手間と部材を減らします。家の形状をシンプルにすると、メンテナンス費用も削減でき雨漏りのリスクも下がります。室内もシンプルにすると間仕切りと建具を減らせてコストダウンになります。

片流れ屋根

切妻屋根

 

④ 階高を低く

階高を低くとは、フロア全体の高さを低くすることです。
あまり提案されないコストダウンの方法ですが、検討してみてください。
少し前から天井高を高くと、あえて天井高を低くして巣籠もり感を出す家が増えています。どの部屋も天井高を低くすると住みづらい家になるので、そこはメリハリをつけます。
例えば、1FにLDKを2Fに子供室や寝室を配置する場合は、1Fを一般的な天井高の2.4mくらいに、2Fのフロア全体は2.2mくらいにして階高を低くするという案です。子供室は寝ると勉強、寝室は寝る部屋なので上を向いてくつろぐことはないので、天井高を高くして開放感を出す必要はないと思います。少しですが部屋の体積も小さくなるので、光熱費のコストダウンも期待できます。

 

⑤家を狭く

この項目にもメリハリは必要です。全ての部屋を狭くしていくと住みにくく満足感のない家づくりになってしまいます。例えば、家族でくつろぐリビングダイニングは広く、子供室や寝室は多少狭くします。
理由は2つ。
①子供室は勉強と寝るだけにする 
(解説)子供が部屋にこもらないで、リビングに居る環境を作る。 
②子供室を子供が使う期間は短い
(解説)子供が子供室を使う期間よりも、巣立った後の方が長いから。
また、リビング玄関や廊下をなくすという方法もあります。こうすると建築面積でコストダウンをするだけでなく、間仕切りや建具の数でもコストダウンできます。

⑥ 水廻りをまとめる

キッチン・洗面・浴室・トイレを隣接するようにまとめて、配管を短くして材料費と工賃を抑制します。こうすると、他にもメリットがあります。家事動線が短くなります。また、2Fにトイレを設置する場合も、1Fの水廻りの上に配置するとコストダウンにつながります。ここで、ポイントがあります。給湯器も水廻りの近くに配置してください。特に、浴室の温水の温度が上がらないと、お湯を使う量と入浴時間が長くなり、水道代と光熱費が余計にかかります。

 

⑦ 兼ねる

かなり効果的ですのでおすすめです。
用途に合わせて1つずつ部屋を用意するのではなく、2つで1つの用途に、3つで1つの用途にするということです。例えば、家事室に洗面台を置いて洗面家事室に、脱衣室にホシ姫サマやハンガーパイプを設置して物干しスペースを兼用するといった具合です。また、LDKにスタディスペースを設置するのではなく、あえて勉強用の場所を作らないでダイニングテーブルで勉強をすれば、追加のスペースや費用をかけないでスタディスペースができます。「兼ねる」をすれば④家を狭くにもなります。

洗面脱衣室とランドリー室を兼ねる

ダイニングでスタディースペースを兼ねる

 

⑧ 新商品・流行りものを採用しない

営業員にすすめられても、新商品や流行りものだという理由ではなく、本当に欲しいかを考えてください。新商品は、開発費が上乗せされていますし、発売当初は高かったものが少しずつ安くなる!ということはよくある話です。型落ちくらいが値段も落ち着き、改良もされて壊れにくい場合もあります。
流行りものは、売る側からすると、売れると分かっているので値下げはしたくない、ということになります。また、「流行りもの=すたれやすいもの」です。急激に流行ってすたれたものとしては、出窓、応接室、じゅうたんなどたくさんあります。すたれてくるとイヤになり、リフォームをすると費用が余分にかかります。新商品・流行りものを採用しないのがポイントです。

 

⑨ 外構

おすすめは

砕石 目立たないところを砕石にすると防犯対策と防草対策も兼ねることができます。
メッシュフェンス 震災時に被害がでにくいです。
DIY

グランドカバーや植栽をご自分たちでDIYしてみてはいかがでしょうか?
自分でした分の工事費が¥0になります。
DIY初心者の私も、クラピアを1ポット(¥550)を購入して1年足らずで60㎡の完全被覆に成功しました。

砕石

フェンス

グランドカバー

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。
次回は細かなコストダウンの仕方についてお話しします。