カビ対策のちょっとした工夫とは?

カビ対策のちょっとした工夫とは?

カビ対策にもなる家具選びや通気の仕方は?カビが発生してしまった時の注意点は?
こだわりふくろう
 

家づくりが完成して、住んでからのカビ対策です。
前回のお話を踏まえて読んでいただくと、より分かりやすいと思います。

 

今日のキーワード

ホコリを少なく ・ カビが発生している意外な場所

日常生活のカビ対策

まずは、復習をかねてカビの発生条件とは・・・、

条件 対策
①気温:5℃~35℃前後 気温:5℃~35℃前後以外で人が住むのは大変なので、気温でカビ対策をするのはあきらめましょう。
②栄養:建材やホコリや水分

建材:家は建材からできているので対策はあきらめましょう。
水分:ここは前回のお話。
ホコリ:掃除を心がけてホコリを少なくしましょう。(今回のポイント!)

カビが発生している意外な場所

水回り以外で3カ所あります。

  1. 壁や床の一部
  2. 部屋の角
  3. 天窓

 

壁や床の一部


ソファ・ベッド・テレビ台などの家具や洗濯機の背面や壁際です。家具などが壁際にくっつている場合や床面は通気性が悪く、結露したときに乾きにくいのと、ホコリがたまりやすいのでカビが発生しやすいです。
こまめに、掃除や通気を行うよう心がけましょう。

対 策 家具は、脚付きにし、壁から5~10㎝離して設置。
収納場所は、定期的に掃除や通気を行う。

洗濯機は、かさ上げ台を利用する。(キャスター付きの台など)

テレビ台はフロート式、ソファの足を10㎝以上にする。(ロボット掃除機が使える。購入の際は、ロボット掃除機の高さを確認して。)

 

部屋の角


家の中は、閉めっぱなしだと、空気がほとんど通気していないので、カビが発生しやすくなります。
特に、1人暮らしや共働きの場合に多かったように思います。

対策 24時間換気をつけっ放しにする。

 

天窓


天窓を付けない方が無難ですが、付けられる方は・・・

対 策 換気・除湿機を使う。
室内干しは避けるなど。

 

他にできるカビ対策
対 策 除湿剤 押入やクローゼットやシューズクローゼットなどの通気がしづらい場所におすすめです。
窓の開け方 窓が1つの部屋の場合は、ドアを開けて他の部屋の窓も開けると通気がよくなり、吹き抜けの場合は、下の窓と上の窓を開けるのも効果的です。

注意点

24時間換気 最近の家は気密性が高く24時間換気を切ってしまうと、家の中に空気が滞留しカビが発生しやすくなります。24時間換気は、つけっ放しにしておきましょう。
観葉植物 水をやった土には、栄養があるとカビの発生原因となりますので気をつけましょう。
雨の日の部屋干し 除湿器を使わないと、ますます部屋の湿度が上がりますので気をつけましょう。
めったに使わないトイレ トイレの便器とタンクには、カビの栄養源になる水がずっと溜まっている状態です。換気や点検をするようにしましょう。

まとめ

カビ対策には、「これをすれば問題なし!」という方法が残念ながらありません。
できることは、カビを発生させないように常に気をつけておくことです。

 

カビが発生してしまった場合には、中性洗剤・重曹・カビ取り剤などがありますが、カビはとれたけど変色してしまった!なんてことにはならないように、目立たない箇所でテストをしてから使用するようにしましょう。
また、カビの発生している箇所に定規をあてて写真を撮っておくと、カビ取りをした後、カビが小さくなっているのか大きくなっているのかが分かります。

 

最後に

カビの発生源の見分け方

壁の裏からカビが発生しているか?壁の表面からカビが発生しているか?どちらの場合もビニールクロスを剥がして見ないと断定はできません。おおざっぱな見分け方ですが、参考までに・・・
左のように全体的にボヤっとカビが広がっていて中心部が濃い色の場合は、壁の裏からカビが発生している可能性が高いです。雨漏り等の原因が考えられます。右のようにカビの中心部も周囲もさほど色が変わらない場合は、壁の表面からカビが発生している可能性が高いです。
左の場合は建設会社さんに連絡を、右の場合はご自分で対処が可能な場合があります。

壁の裏からカビが発生している可能性が高い

壁の表面からカビが発生している可能性が高い

こだわりふくろう
 

カビのお話はここまでです。
次回は、「梅雨時の家づくり」についてです。