こだわってほしい天井高 ①
開放感 ・エリア分け ・巣籠もり感 などなど、工夫できることはいっぱいあります。
天井をおしゃれに見せる工夫を紹介します。
今回は天井高についてです。
「天井の高さはなるべく高くして開放感や高級感をだせばOK!」
これではもったいないです。
せっかくの家づくりですから、いろいろ知ってから決めてもいいのではないでしょうか。
開放感 ・ 高く見せる ・ スターバックス ・ 巣籠もり感
天井高については、実は奥が深くて、様々な工夫ができるということを知っておきましょう。
天井の高さを変えるだけではなく、天井を斜めにする勾配天井や、もっと天井を高くする吹き抜けもあります。さらに、天井高の上げ下げにも種類や技があります。
いろいろな実例をあげて解説していきます。
1つの部屋の中で天井高を変えている。
画像の左側の窓の高さと天井を同じ高さにすることで開放感をだし、中央部の天井高をあげる箇所に照明を設置し、高級感をだしている。
左の画像の応用編で、軒先の天井と室内側の天井を同じ高さ同じ材料にすることで、より開放感をだしている。
せっかく天井を高くしたのだから高窓を設置し、より日当たりをよくしている。
屋根と同じように、室内の天井も斜めに傾斜をつける。梁をみせておしゃれに。
廻り縁(天井と壁の境の茶色)をつけると境目がはっきりして天井高が低く感じる。
廻り縁を付けずに天井と壁の仕上げ材を同じにして、天井と壁の境をあいまいにして天井高を高く見せる。簡単につかえて、失敗のない技。しかも、天井と壁を同じ材料・同じ色にするとさらにGood!
天井の色をあえて壁や床よりも濃くして、おしゃれにしている。スターバックスがよく使う手法。
実際のスターバックス
天井高を変える + 仕上げ材を変えてダイニングとキッチンとをゆるくエリア分けしている。
あえて奥の和室の天井高を低くし、巣籠もり感をだしている。
大事な点は、家の中の全ての部屋でいろいろな技を使わないということです。
LDKなどの、「この部屋だけはこだわりたい!」という部屋だけにすることをおすすめします。
簡単にどこの部屋でも使える技は、例3の廻り縁を付けずに天井と壁の仕上げ材を同じにして、天井高を高くスッキリと見せる技だけです。
今回はここまでです。
次回は、天井高を高くするメリットやデメリットについてお話しします。