玄関②

動線で考える玄関の作り方 ②

機能的な玄関の作り方は、動線で考える!靴やベビーカーや災害セットの置き場所をくわしく解説!壁のおしゃれで実用的な汚れ対策も!ロボット掃除機が楽になるスリッパ置き場は?
こだわりふくろう
 

今回も玄関についてです。
帰宅動線での目につく順番でのお話の続きになります。

靴の保管場所

シューズクローゼット(靴箱)にするか?ウォークインシューズクローゼット(人が入れる)にするか?ということです。
ウォークインシューズクローゼットにする場合は、玄関は出入り専用、靴などのものは別に片付けるスペースが必要になり、広くすればするだけ建築費が割高になります。また、玄関のシューズクローゼット部分は不要になるので、玄関を少し狭くできます。

※、靴の保管場所を可動棚にする場合に、私がいつも気になることがあります。
それは、可動棚の背面の壁を他の部屋と同じように、ビニールクロスや漆喰などで仕上げていることです。
靴を収納する時に、「靴が壁にあたって、傷つけたり汚したりすることは考えてないのかなぁ?靴があたるところだけでも、キッチンパネルにしたらいいのに」と思います。

手摺

若いうちは不要でも年をとってからは役に立ちます。今は不要でも必要になったときに設置できるように、下地だけでも設置しておくことをおすすめします。

 

手垢対策

靴の脱ぎ履きの際に、壁に手をつくことがあります。何年も経つと、手をついたところの壁に手垢汚れが目立つようになります。対策として、手摺の設置や手摺の代わりに靴箱に手をつけるようにするといいでしょう。

 

スリッパ置き場

①スリッパを床にじかに置くか?
②スリッパラックを玄関ホールに置くか?
③ニッチ収納を設置するか?
の3択になると思います。①と②はお分かりになると思いますので、今回は③についてのみお話をします。

壁の中に収納

手摺とスリッパ収納を一緒に撮ったもの

画像のように、壁の中に収納するとスリッパが散らからず、スペースの削減にもなります。
一般的な手摺よりも天井から床まで棒を設置した方が手摺っぽくないのでおすすめです。

収納

玄関は、靴や傘以外にもたくさん収納するものがあります。
コート、レインコート、災害セット、ベビーカー、三輪車、ゴルフセット、アウトドアグッズ・・・。数え上げればきりがないぐらい多くあります。

 

災害セット 必要になったときは一刻を争う場合ですので、靴と一緒に保管するといいと思います。

コート
レインコート

1年中必要なわけではないけど、必要なときもあるものなので、我が家ではウォークインシューズクローゼットにホシ姫サマを設置しています。これだと普段は天井に収納されているので目立たず、必要なときだけ使えるので重宝しています。花粉が多いときには上着を掛けておくと部屋に花粉をもちこまないというメリットもあります。

ベビーカー
三輪車

これら2つだけであれば、使う期間が限られているので、玄関が狭くなっても我慢するという選択肢もありだと思います。

ゴルフセット
アウトドアグッズ

こういったものが増えてくると、かなり広い玄関かウォークインシューズクローゼットが必要になってきますが、思い切って屋外収納(倉庫)を1~2畳程度を設置するのも1つの方法です。その際には、よほどの重いものを収納しないのであれば可動棚を設置し、壁の仕上げはOSB合板や有孔ボードでいいと思います。
※、DIYでビス止めをする場合には、必ず壁の中の配線に注意してください。
停電や火事の原因になります。
壁の表面と裏面を確認して、コンセントやスイッチの上からビスを打たなければたいてい問題ないですが、念のために、設計の担当者に確認しておくことをおすすめいたします。

こだわりふくろう
 

今回は、帰宅して靴を脱いでからの順番でお話をしてきましたが、次回はどの順番にも当てはまらないものについてお話をします。
※、ご家庭によっては、順番に違和感があるかとは思いますが、そこは大きな気持ちで読んでください!