今回で子供部屋のお話は最後です。
今回は、⑧収納 ⑨注意事項 についてのお話です。
奥行き ・ 立面で考える
画像の薄いグレーの線は91㎝ごとに描かれています。線から線までをグリッドといい、画像では1グリッド=91㎝ということになります。一般的な家は、1グリッド=91㎝で設計されていることが多く、クロゼット(CL)の奥行も91㎝が多いです。
※、線から線までの距離が91㎝だから、クロゼット内に奥行が91㎝のものを収納できるというわけではありません。
しかし、服を吊るすのにそんなに奥行きが必要?
大人の男性の肩幅が平均45~46cmと言われていることから考えると、奥行きは従来の2/3程度が効率的です。
また、最近の衣装ケースの奥行は、40㎝~50㎝くらいのものも数多くあります。
クロゼットの奥行を2/3にして、残りの1/3分部屋を少し広くすることができます。
子供部屋や寝室で次の画像のような問題がおこりやすいので注意してください。
クロゼットを開けた時はドアは開けないから大丈夫という方には問題ないのですが、、、。
【解決方法 例】
・クロゼットの建具を引き違いにする
・ドアを片引き戸にする
・ドアを外開きにする
よくある問題です。
【解決方法 例】
・クロゼットの建具を引き違いにする
・建具の代わりにロールスクリーンを設置してコストダウンする
ロールスクリーンを設置する場合には、操作するコードを費用が¥1,000くらいアップしても、通常の紐ではなくチェーン式をおすすめします。収納に設置するロールスクリーンは、大きめになりますので操作するコードをチェーン式にして切れにくくするためです。
天井高を2.4mよりも低くする場合やレールを装飾レールにする場合によくある問題です。
【解決方法 例】
・エアコンの設置場所を変更する
・カーテンをやめてロールスクリーンを窓枠内に設置する
平面ではなく、立面で考えるとこのような失敗はおきにくいです。
また、部屋ではなく収納を廊下に設置する廊下収納や、家族全員分の収納をひとまとめにするファミリークローゼットという方法もあります。これらは、洗濯した衣類を片付けるときに動線が短くなるメリットがあります。子供部屋同士を壁で仕切っただけだと音が気になる場合があります。気にしすぎかもしれませんが・・・。気になる場合はクロゼットを設置すると壁だけで仕切るだけよりも少し音が和らぎます。
子供部屋のお話は、今回でお終いです。
子供部屋は意外と考えることが多いですが、頑張って納得のいく家づくりをしてください。