「とりあえず引き違い窓」じゃなく、私たちはこう決めた?
建築のプロはこう決めた!実例紹介です。みなさんの家づくりの参考にしてください。
前回は、窓の決め方についてお話ししました。
今回は、私の自宅でどのような決め方をしたか?についてお話しします。
「こんな決め方もあるんだ。」というくらいで、軽く参考程度にしていただけたら幸いです。
部屋別にお話ししていきます。
玄関は、暗くなりがちなので、玄関ドアを採光付きデザインのものにしました。
SCL(シューズクローゼット)は、採光と臭い対策も兼ねて窓を付けようと決めていました。希望は、少々の雨でも室内に雨が降り込まないよこすべり出し窓でしたが、玄関ドアを開けると窓があたるので上げ下げ窓にしました。窓を閉めっぱなしにしていると靴の臭いが気になりますが、少しでも窓を開けていると臭わないので、窓を付けて正解でした。換気扇も付けていますが、ほとんど作動させることはありません。
廊下の突き当りは、たてすべり出し窓にしました。
SCLと隣接していて、SCLは南向きなので、たてすべりだし窓は北に向けて開けるようにし、風通りをよくするように考えました。また、隣家が近いのですりガラスにして、ロールスクリーンを付けないようにしてコストダウンしました。
「南面は、採光を考えて掃出し窓にする。」というのはすぐに決まりました。東面は、コストダウンと断熱性を考えて中連窓も考えましたが、東面の庭にクラピアを植えているので、リビングから見やすいようにと掃出し窓にしました。
気密性と雨の日でも窓を開けられるように、よこすべり出し窓+すりガラスにしました。
雨でも窓を開ける事ができます。高さは、窓の下枠を肩の高さにし、すりガラスにしました。洗濯機の背面に窓を設置したのでカビ対策にもなりますし、洗濯機がある分、窓から離れて服を脱ぐようになるので、夜でもシルエットが全く映らないようにしました。気密性があるのでヒートショック対策にもなります。
脱衣室とほとんど同じです。よこすべり出し窓+すりガラスにしました。
入浴後に換気扇を作動させるより、窓を開けている方が乾きが早いです。
ちなみに、以前の古い家では窓に浴室用のロールスクリーンを付けていました。できるだけ通気して、カビ対策をしましたがカビは発生しました。
脱衣室と同じ理由でよこすべり出し窓+すりガラスにしました。
私の経験上、水廻りで窓のない場合はカビが発生していることが多いように思います。窓を設置しない場合は、くれぐれも換気扇を設置するなどの換気対策をしてください。
2窓とも中連の引き違い窓にしました。掃出し窓にしなくても採光は充分ですし、コストダウンをしました。
窓が2つあるので通気も充分です。
寝室は、西面に連窓タイプの縦滑り出し窓、北面はたてすべり出し窓にしました。西面は、隣家と近いので、風を室内に取り込むためにたてすべり出し窓を、採光も取りたかったので連窓タイプにしました。北面のたてすべり出し窓は、デザイン性と通気性を考えました。
キッチンは外壁面が無いので、北面に室内用窓を付けました。隣の脱衣室から、少しでも光を取り込むためと、脱衣室でのヒートショック対策にとLDKから脱衣室へエアコンの暖気がいくようにしました。
窓を付けていないのですが、熱気がこもらないようにと閉めっぱなしでも通気ができるようにとガラリをつけました。
窓を決めるときには①採光 ②デザイン で決めている方が多いようですが、通気も考えると夏過ごしやすくて、カビの発生しにくい快適な家づくりができます。
今回のお話はここまでです。