カーテン選びのポイント

カーテン選びのポイント

カーテンの決め方のポイントのお話です。見た目だけでなく、必要な機能やレールや房掛けについてもお話します。
こだわりふくろう
 

こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、カーテンのお話です。

選ぶ時のポイント10

カーテンは、ポイントだけをおさえておけば後は好みの問題になので、見た目についてはさらっと、機能などについては詳しくお話します。

1.色柄

家全体のカーテン決めには、2パターンあります。
全体を自分好みにするか?
お客様が来るLDKなどのパブリックゾーンはオーソドックスにして、プライベートゾーンを自分好みにするか?です。
どちらも正解ですが、LDKは家族が集まる場所なので家族が納得するものを、子供室や寝室は各部屋を一番使う人が納得するようにしたらいいと思います。色柄選びで重要なことは、カーテンを目立つ主役にするのか、家具や他の内装との調和を重視する脇役にするのかを最初に決めておくことです。そうすることで、カーテン選びがスムーズに進みます。

注意点

1つの部屋の天井や壁の色に様々な色を使ってしまうと、カーテンを決めにくいことがあります。天井や壁の色を白系の色で決めておくと、カーテンを決めやすいですが、多くの色を使う場合は、カーテンのことも気にしておいてください。

 

2.機能性

ドレープカーテンには保温性があるので、室内で温めた空気を外に逃がしにくいです。レースカーテンを遮熱機能にあるものにすると、暑さ寒さの両方の対策ができるのでおすすめです。夏の日射熱はレースで遮り、冬の室内の暖かい空気はドレープで保温します。

おすすめの機能
ドレープカーテン 夜勤の人や部屋をとにかく暗くして寝たい方には、遮光機能のあるカーテンがおすすめです。逆に、朝起きるのが苦手で、朝日と共に部屋を明るくしたい人には、遮光性のないカーテンがおすすめです。
レースカーテン 遮熱機能の他には、UVカット機能がおすすめです。この機能があると70%以上の紫外線をカットしますので、ドレープカーテンやフローリングや家具などの紫外線による傷みを軽減します。

ウォッシャブル機能のあるものがおすすめです。
洗濯する場合は、カーテンフックを外して洗濯し、脱水をすると再びカーテンフックを付け、吊るして窓を開けておくと乾きが早いです。

注意点

生地によって、洗濯することで、少しだけタテとヨコの寸法が変わる場合があります。

 

3.ヒダ

1.5倍ヒダ 仕上がりのサイズ(左右のフックからフックまで)に対して、生地の巾を約1.5倍使います。
2倍ヒダ 仕上がりのサイズに対して生地を約2倍使います。

比較すると、1.5倍ヒダの方が生地が少ない分だけスッキリとした印象を、2倍ヒダの方が生地が多い分だけ重厚な印象をあたえます。というのが一般的な説明ですが、実際にカーテンを目にして「これは1.5倍ヒダ」とか、「これは2倍ヒダ」と気付くなら、ヒダにこだわってもいいと思いますが、気づかないのであれば、1.5倍ヒダにした方がコストダウンになります。

 

4.レール

レールには装飾を重視した装飾レールと、機能性を重視した機能性レールがあります。
決め方には3パターンあります。

パターン① 装飾性を重視して、全てのレールを装飾レールにする。
パターン② パブリックゾーンは費用の高い装飾レールに、プライベートゾーンには費用の安い機能性レールにして見た目と費用のバランスととる。
パターン③ 全て機能性レールにする。コストを一番抑えた方法。コスト重視、またはレールを目立たせないスッキリとしたものが好みという方にはおすすめ。

装飾レール

機能性レール

これら2つとは別に電動レールがあります。一般の家庭ではほとんど採用されませんが、高窓で届かない場所にカーテンを吊りたい場合におすすめです。費用はレールの中で最も高額になります。欠点として、カーテンの開閉は電動でできても、タッセルでカーテンをまとめるのは手動でないとできないことです。

 

5.タッセル

カーテンを束ねる際に使用する紐やバンドのことです。レールとのバランスが大事です。
装飾レールの場合は、タッセルをシンプルなものからデザイン性のあるものまで様々に選べますが、機能性レールの場合に、豪華すぎるタッセルを採用されるとアンバランスになります。

注意点

タッセルをカーテンと同じ生地にした場合は、カーテンが傷みにくいのですが、ワイヤーなどの固い素材にした場合は、カーテンとタッセルがすれて傷みやすいので注意が必要です。

6.房掛け

カーテンを束ねるタッセルを引っ掛けておくフックのことです。カーテン自体を引っ掛けておくものもあります。房掛けもタッセルと同様に、レールとのバランスを考えるようにするといいと思います。

 

7.下地

レールや房掛けを設置するのに下地が必要です。プラスターボードでは、ボードアンカーを使用して一時的には取付けができても、しばらく経つとレールが落ちてきます。木やコンパネなどの下地を設置してもらうようにしてください。「カーテンと房掛け用の下地を設置してください。」と担当者に言えば大丈夫です。ごくまれに「ボードアンカーでも大丈夫。」という人がいますが、絶対にレールや房掛けが数年後には落ちてきます。

 

8.取付け

内装業者に、カーテンとレールの両方を依頼するという方法があります。カーテンやレールの採寸や取付けまでしてくれます。また、レールと房掛けの設置は、電気ドリルが無いと大変なので業者にしてもらい、カーテンは、自分で採寸・発注・取付けをしてコストダウンする方法もあります。

注意点

掃き出し窓の高さを間違えると、カーテンが床にすったり、床からすき過ぎたりします。レールを取付けてもらってから採寸し発注をすると、カーテンの発注寸法が間違えにくいです。大抵の場合は、アジャスターフックといって、カーテンの高さ調節ができるフックがついてますので、少しくらいの調節は可能です。

9.メーカー品とその他

長く使うのであれば、耐久性の良いメーカー品を、数年で買い替えるのなら安い量販店か通販がお得です。メーカー品は1㎝単位で製作可能で、仕上がりもピシッとしてきれいです。

 

10.カーテンを付けない

一番のコストダウン方法です。LDKや居室では難しいですが、廊下や階段ホールや洗面所や脱衣所などは何も付けないという方法もあります。すりガラスや、目線以上の高さに窓を設置して外から中が見えづらくする方法もあります。

こだわりふくろう
 

今回のお話は、ここまでです。