失敗しがち!ウォークインクローゼット

失敗しがち!ウォークインクローゼット

「ウォークインクローゼットは広くて安くておしゃれ」は勘違い!収納・間取り・クロスについてお話しします。おしゃれな画像を見て「これにしよう!」では後悔の始まりです。
こだわりふくろう
 

今回は、ウォークインクローゼットのお話です。
少し前から増えています。何となくで決めると後悔の元!きちんと理解してから採用しましょう。

 

今日のキーワード

断捨離 ・ 配置 ・ 必需品 ・ ポイント

ウォークインクローゼットについて

メリット

ウォークインクローゼットの最大のメリットは、衣類専用のスペースであるということです。
クローゼットだと、収納はクローゼット内、洋服選びや着替えは寝室などの個室ですることになります。しかし、ウォークインクローゼットは、洋服選びから着替えまで、ウォークインクローゼット内ですることになります。専用のスペースだからこそ、内装や家具選びでおしゃれな部屋にすることもできます。

 

勘違い

①おしゃれ

私が見てきたウォークインクローゼットは、おしゃれじゃない方が多いです。
おしゃれじゃない理由は、枕棚+ハンガーパイプ+衣装ケース+つめ込みすぎです。
予算や使い勝手の都合もありますが、おしゃれにするなら、衣装ケースはありきたりの透明のケースではなく、おしゃれなケースや造作家具などを検討してみましょう。つめ込みすぎの解決策は断捨離です。不要な衣類をつめ込んでいると、おしゃれじゃないですし、通気が悪くなり、カビが発生しやすくなることもあります。衣装選びにも邪魔になりますから、思い切って断捨離してみてください。

②広い

ウォークインクローゼットだから広いわけではありません。
広い場合は、広くしたい分だけ家を広くしたか、他の部屋を狭くしたかのどちらかです。

③安い

前提として同じ面積の場合、普通の仕様だと金額は「建具 > 壁」になります。
クローゼットの大きな建具よりも、ウォークインクローゼットだと入り口だけ建具になるので安くなります。でも、広いウォークインクローゼットにしたいからと、その分だけ家を広くすると高くなってしまいます。家全体を広くしないことが安くするコツです。

タイプ

ウォークインクローゼットには、棚やハンガーパイプの配置によってタイプがあります。どのタイプがいいかは収納するモノや好みや予算などによって異なりますので、こんなタイプがあると知っていれば家づくりに役立つと思います。

I型

スペースに対して

収納スペースが少ない

Ⅱ型

間取りがしにくい場合も

L型

角の部分が使いづらい

この字型

角の部分が使いづらい

 

必需品

身だしなみチェック(全身が映る大きめがおすすめ)
可動棚 時計・指輪・ハンカチ・ブレスレッドなどの小物の収納に便利で、棚の位置を変更できるのでおすすめ
コンセント 掃除機・スマホ・バッテリー式の時計などに

設置時のポイント

カビ対策

ウォークインクローゼットは通気が悪くなりがちなので、カビやダニが発生しやすい環境とも言えます。
【対策】
①小さくても窓を付ける
②換気扇(タイマー式がおすすめ)をつける
③給気口を設置して24時間換気の範囲内にする
間取りのタイプがI型やⅡ型だと窓を付けやすいですが、L型やこの字型だと換気扇を付けるか24時間換気の範囲内にするようになると思います。

日焼け対策

窓を付ける場合は、衣類の日焼けに気を付けてください。なるべくUV(紫外線)カット率の高いモノをお選びください。窓ガラスのカタログやHPにUV(紫外線)カット率が表記されていると思います。気に入った窓のUV(紫外線)カット率が低い場合は、ガラスの上からガラスフィルムを貼るという方法もあります。貼っているかどうかが分かりにくい透明のモノでも、100%に近いUV(紫外線)カット率の商品があります。

ちなみに・・・

ウォークインクローゼットのクロスは白色がおすすめです。
理由① 洋服選びの際に洋服の色の邪魔をしないから。
理由② 洋服で色がごちゃつきやすい空間なので、クロスだけでも色目をおさえて。

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。
収納する場所のタテ・ヨコ・タカサやハンガーパイプなどの細かな決め方については、クローゼットの決め方でお話しします。