今回は、「メリットとデメリットを把握すること」についてお話しします。
私の経験上、全てのことには必ずメリットとデメリットがあり、何かを決める時だけではなく、住んでからの満足度にも大きく影響すると思っています。よく理解して家づくりにお役立てください。
メリットとデメリット ・ 納得 ・ 後悔 ・ 把握と理解
例えば、広い家に住めば、快適で家具の配置や間取りも自分好みにできる=メリット、建築費が高額になる=デメリット、といったようにメリットがあれば必ずデメリットがあります。
一般的に家づくりで何かを決める時には、メリット(いい点)と金額で決めることが多いと思いますが、デメリットを把握することで住んでからの不満もやわらぎます。
では、具体的な事例についてみていきましょう。
吹抜けのあるリビングについてです。
メリット | デメリット |
---|---|
開放感がある | 光熱費が高くなりやすい |
太陽光を取り入れやすい | 臭いや音が伝わりやすい |
建築費が高額になるわけではない | 掃除がたいへん |
こういったメリットを考えて吹き抜けのあるリビングにする人も多いのではないでしょうか?
そんなことネットで調べたからすでに分かっているよ!と思う方もいると思いますが、
メリットはモデルハウスや見学会などで分かると思うので、デメリットについてもう少し詳しくお話ししましょう。
リビングから天井を写した画像です。
太陽の光が差し込んで明るく開放的で、梁(赤い丸で囲った木)もおしゃれでステキですが・・・
デメリットは、
臭いや音の問題・・・
臭いは我慢できるし、音は気にしなければいい。これはご自身の判断。でも、子供が受験の時に、リビングでテレビを見ることができますか?
掃除の問題・・・
窓ガラス・窓枠が掃除できない。
2階から、窓の汚れや窓枠の埃がよく見えるのに、、、ましてや、鳥の糞がついたら最悪。
梁の掃除もできない。
梁にたまった埃、、、リビングに落ちてきたら最悪。
梁をクロス貼りにした場合は、木そのままよりもほこりや汚れが取りづらくて大変。
はしごを買って、はしごに上って掃除しますか?業者に依頼して掃除してもらいますか?
イメージしてみてください。
「吹き抜けは止めた方がいい!」と言っているように感じられるかもしれませんが、このようなデメリット理解した上で、それ以上のメリットを感じられるのなら、吹き抜けを採用するべきです。そうすれば、いざ住んでからデメリットを感じても「分かっていたこと」と納得できると思います。
つまり、住んでから「分かっていたこと」と納得できるか、こんなデメリットがあるならやめておけばよかったかも?と後悔するかは、メリットとデメリットを把握し理解することで大きく変わってくるのです。
次回は、「聞くこと」について掲載いたします。