部屋を広く見せる方法(基本編)

部屋を広く見せる方法(基本編)

ゆとりある空間がいいですよね?でも、予算のこともあるし、他の部屋も広くしたい!ということで、部屋を広く見せる方法の基本編になります。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 面積を大きく ・ 色数を少なく ・  抜け感  

 

今回は部屋を広く見せる方法についてです。
部屋を広く見せることだけにターゲットを絞っているので、今回のお話をふまえてあなた好みの空間にしてください。
まず今回は基本編を、次回は応用編をお話しします。

部屋を広く見せる基本は面積を大きくして、色数を少なくすることです。

1.面積を大きく

天井や壁や床が見えるようにする(天井・壁・床の見える面積を大きくする)ということです。
具体的には・・・

天井

照明はダウンライトに。シーリングライトやペンダントライトなどは設置しないか、天井や壁と同じ色にして目立たせない。
梁は見せない。天井高を高くすると構造上の問題で梁を見せるようになり、梁の存在感が出てきます。天井高を無理に上げず、一般的な2.4mくらいの高さで、天井をフラットにしてスッキリ感を演出。

ソファは、背もたれが高いハイバックにしないで壁際に置く。
収納ボックスなどの家具を置く場合は、なるべく高さの低いものを。

家具は、×直置き △脚付き 〇フロート ◎置かない。
ソファは、直置きよりも脚付きに、テレビ台は直置き → 脚付き → フロート → 置かないの順で床が見える面積が大きくなり、部屋を広く見せます。  

全体 収納ボックスなどを部屋に置くよりも、部屋を狭くしてでも収納をつくり、余計なものを置かない。

【参考ブログ】 どうする?テレビボード5選!

2.色数を少なく

部屋の中の色の数をできれば3種類、多くても4種類までに。
色が多くあると、部屋にあるモノそれぞれが主張し、雑多な感じがして狭く感じます。反対に色数を少なくすると広く見せるだけではなく、統一感が出て失敗のしにくい色使いができます。
【色使いの例】
1つ目の色 ・・・ 天井と壁を同じ色に
2つ目の色 ・・・ 床の色
3つ目の色 ・・・ アクセントカラー・ソファー・カーテン・観葉植物など

他の物に色を合わせると、色数を増やさなくてすみます。
【色合わせの例】
壁か床の色に、建具・建具枠・巾木の色を合わせる
壁の色に、窓の框(かまち)と枠の色を合わせる
床の色に、家具(ダイニングセット、リビングテーブル、テレビ台など)の色を合わせる
※、個人的にはテレビの黒色はノーカウントでもいいと思います。
※、カーテンにする場合は、窓の枠と巾木の色が違っても問題ないです。枠と巾木の境がカーテンで隠れます。

注意①
色は白色などの膨張色が部屋を広く見せます。反対にアクセントクロスなどで赤色などの主張する色を使うと狭く感じます。薄い色=広く、濃い色=狭く感じやすいです。
注意②
木目調のクロスを天井に使う家が増えていますが、よく言えば「巣籠もり感」を演出し、悪く言えば、天井を低く見せてしまいます。部屋を広く見せるだけなら、天井と壁は同じ材料で白系を採用した方が正解!

 

3.抜け感

部屋の向こう側が見える面積を大きくして抜け感をだし、部屋を広く見せる方法があります。

大きな掃出し窓を設置し、外が大きく見えることで、部屋が広く感じるようにしています。

左がハイドア(天井から床までのドア)

右が通常なら壁があるところを加工した画像です。

狭い空間でも、部屋の向こうをより広く見えるようにすると抜け感ができます。

 

実例解説

①✕窓の枠を黒色→〇白色にして存在感をなくす

 ◎ガラスにして、部屋の向こうが見えるので広く見せる

②✕見せる収納で目立たせるより、〇ニッチに置いた方が広く見せる

③✕TVボードは直置き→〇脚付きの方が広く見せる

④〇薄めの茶系のフローリングで広く、家具もフローリングに近い色で広く見せている

⑤ダウンライトにした方が広く見せるけど、スポットライトを白色にしたのはいい。

⑥カーペットは円か楕円形にした方が広く見せる

 

全体:天井と壁を白色にして、廻り縁を無くしているのはGood

 

インスタグラムで他の実例も解説しています。

是非、お立ち寄りください。

最後に

注意点です。
テレビをフロート式や壁掛け式にする場合は設計段階で決めておく必要があり、建築工事の後半にフロート式や壁掛け式に変更する場合には、建築費の追加や場合によっては工期が伸びる場合があるので注意してください。

 

こだわりふくろう
 

今回はここまでです。
次回は応用編になります。