夏涼しい家の作り方!快適な家はこうする!

夏涼しい家の作り方!快適な家はこうする!

夏に涼しい家=冬に温かい家!1年中快適な家は少しの工夫の積み重ねです。この点だけは気合を入れた家づくりをしてください。
こだわりふくろう
 

こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、夏に涼しい家づくりのお話です。
夏に涼しい家=冬に温かい家 でもあるので、この点は気合を入れて家づくりをしてください。

 

今日のキーワード

 夏  ・  涼しい  ・  設計者

夏に涼しい家づくり

家づくりでは、忘れがちなことではないでしょうか?
特にエアコンするほどではないけど、暑くて不快。こんなときに、暑さ対策をきちんとしていれば、快適に過ごせると思います。

 

対策1 高断熱・高気密住宅

基本中の基本です。

高断熱 室内と室外の熱が伝わらないようにし、室内から熱が逃げたり、室外から熱が伝わりにくくします。
高気密 室内の涼しい空気を外に逃がさない、室外の熱気を室内に入れないようにします。

対策2 部屋の体積を小さくする

LDKを広くして、吹き抜けにして、リビング階段をつけて・・・、
このようにすると、部屋の体積はどんどん大きくなりなります。そうすると、ハイスペックのエアコンが必要になったり、複数台のエアコンが必要になったりします。エアコン代がかかるだけでなく、電気代も高くなります。
ここまではいいとしても、子供室や寝室の天井高を高くしたり、斜め天井にして部屋の体積を大きくしたりする場合があります。もったいないです!ここは思いきって、天井高を低くしてみてはいかがでしょうか?勉強しているときや寝ているときに、「天井が高くて、開放感があって素敵!」なんてことにはなりません。LDKだけで我慢しましょう。
ワンポイント!
1FにLDKがあり、2Fに子供室や寝室がある場合
思い切って2階の階高を低くしてみてはいかがでしょうか?電気代が安くなるだけでなく、建築費のコストダウンにもなります。

対策3 窓

配置

熱気は上にたまります。吹き抜けや斜め天井などの天井が高い場合に、低い位置の窓(南)とは反対の面の高い位置(北)に窓をつけると、風の流れが上下にもできます。また、風の入り口と出口を考えて窓を設置すると、通気性のいい空間ができます。

仕様

窓ガラスは、単層 → ペアガラス → トリプルガラス の順で断熱性が高くなります。
窓枠は、アルミ製 → アルミ樹脂複合 → 樹脂製 の順で断熱性が高くなります。
隣家と近い面の窓は、家と家との間を通過する風を室内に取り込めるたてすべり出し窓がおすすめです。

高断熱と遮熱を両立したLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)と言う商品もYKKapにはあります。
参考:(YKKap/Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)

 

大きさ

一般的に窓と外壁を比べた場合には、外壁の方が高断熱・高気密ですので、窓を小さくすることも考えてみてください。

 

天窓に注意

「天窓で部屋を明るく、温かく」というのは冬にはいいのですが、夏には「天窓の下が暑すぎる。」となりやすいので、天窓や傾斜窓用のブラインドをつけてはいかがでしょうか?ブラインドを調整すると、夏は太陽光を反射させ、冬は室内に取り込むということもできます。

 

ポイント
寝るときにエアコンを付けるほどではないけれど、窓を開けっぱなしで寝るのは不用心!特に、1階で寝る場合は気になりますよね。そんなときは、よこすべり出し窓を天井付近に取り付けると、外からは侵入しづらくなります。それでも気になる方は、人の頭の巾は15㎝くらいなので、それよりも狭い幅の窓にして、物理的に侵入できないようにするのも1つの方法です。さらに、外に砕石を敷いておくと人が通ったときに音がするので効果的です。

対策4 直射日光対策

軒先

画像のように、夏と冬の太陽の高さが違うのを利用して軒先の長さを決めます。夏は直射日光が室内に侵入するのを軒先で遮り、冬は日差しを取り入れて室内を暖かくします。

カーテン他

遮熱機能のあるレースカーテンや、太陽光を反射させるブラインドがおすすめです。ブラインドで1つ注意点があります。窓を開けてブラインドを下ろしていると、ブラインドと窓があたってコン!コン!と音がしてうるさかったり、ブラインドの羽(スラット)を傷める場合があります。

 

外構

グリーンカーテン:画像のように窓の外に朝顔やゴーヤを植えます。
木:窓の外に木を植えて日差しをやわらげます。
グランドカバー:太陽光は窓から直接入り込むだけでなく、コンクリートが反射しても入り込みます。こうなると室内が暑くなるので、芝生などのグランドカバーを庭に植えます。

対策5 湿度対策

建材で調湿機能があるものは・・・、
さまざまなものがありますが、これで我が家だけはカラッと快適!というまでは期待しない方がいいでしょう。

天井・壁 漆喰・珪藻土・エコカラット・調湿機能のあるビニールクロス
カーテン 調湿性能のあるカーテン
無垢のフローリング・い草の畳

対策6 機器

エアコン・全館空調やサーキュレーターや扇風機があります。
斜め天井や吹き抜けなどの天井が高い場合や広い部屋の場合は、空調機器とサーキュレーターやシーリングファンを併用すると効きがよくなります。

 

補足

高断熱・高気密住宅にもデメリットはあります。長時間閉めっぱなしにしていると熱気が外に逃げにくく暑くなりやすいです。かといって窓を開けるのは不用心ですので、24h換気をつけっ放しにして熱気を外に逃がすと効果的です。

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。