設計時の部屋干しあれこれ

設計時の部屋干しあれこれ

天候や時間帯を気にしなくてもいいい部屋干し。
家づくりをするときから、部屋干しについて考えておくといいことをご紹介します。キーワードは通気と便利アイテムです。
こだわりふくろう
 

今回は、部屋干しについてのお話。
設計の時だからこそ役に立つお話をします。

 

今日のキーワード

通気 ・ スペース ・ 便利アイテム

部屋干し

メリット・デメリット

メリット デメリット
天候や時間帯を気にしなくていい 乾くまで時間がかかる
花粉や黄砂、ホコリがつきにくい 嫌なニオイが発生しやすい
衣類の変色が防げる 干すスペースを確保する必要がある

設計時にできる工夫

通気の基本は空気の入り口と出口を作ることです。

図のように2か所、異なる方角の窓を開け、通気をよくすると、洗濯物が乾きやすくなり、嫌な臭いが発生するのを防ぐことができます。
特に、隣家と近い場合には、「たてすべり出し窓」にすると、風を室内に取り込みやすくなります。たてすべり出し窓は、別名がウインドキャッチ窓というくらいですから、室内に風を取り込むのに適した窓です。
たてすべり出し窓を2つ以上付ける場合は、それぞれが反対向きに開くように設置してください。ごくまれに窓を開けると、向き合うように設置しているのを見かけますが、これでは効果に?がつきます。
窓の種類や設置場所をよく検討するようにしましょう。

 

便利アイテムの設置

おすすめの便利アイテムは、川口技研の「ホスクリーン」やパナソニックの「ホシ姫サマ」です。

着脱式

昇降式

取り外しが可能な着脱式と上げ下げができる昇降式があり、昇降式は手動式と電動式があります。着脱式は天井面に取り付ける器具を外すと差込口だけが残り、昇降式は上げてしまうとあまり目立たないです。
ホスクリーンとホシ姫サマは白色なので、天井を白色にしておくと、設置していても見た目も気になりません。
設計時に取り付ける位置を決めておくといいでしょう。
また、浴室にランドリーパイプを付けておくと、浴室乾燥機で衣類を乾かす事もできます。入浴後に乾燥させると衣類が乾くだけでなく、浴室内の水分を乾かすことにもなるのでカビ対策にもなります。

 

専用スペースの確保

思い切って室内干し専用の部屋(ランドリールームなど)を設置するという場合には、
以下の項目を検討してみてください。

衣類をたたむ机の設置 動線を短くできます。
衣類乾燥除湿機を使用する場合 効率をよくするために、密閉性の高い狭い部屋がおすすめ。
コンセントの配置 アイロンは消費電力が大きいので、他の機器を併用するとブレイカーが落ちやすいので、設計の段階からアイロンを使うことを伝えておくといいでしょう。
エアコンの設置 夏場のアイロンがけは大変です。エアコンを設置するか、他の部屋でアイロンがけができるようにしましょう。
換気扇の設置

雨の日に室内干しをする場合には、換気扇を設置しておくといいです。
生乾きの嫌な臭いがしにくくなりますし、乾くのが少し早くなります。部屋干しする部屋に24時間換気の換気扇を設置すると、換気扇が1つになりコストダウンにもつながります。

専用の部屋を設けるのですから、使い勝手の良い部屋をつくりたいですね。
生活スペースの中で工夫するなら、リビング・2階の階段ホール・まだ使っていない子供室などに使用可能なスペースを考えておくのもいいですね。

こだわりふくろう
 

今回はここまでです。
次回は、部屋干しの方法についてお話しします。