実は多いアクセントクロスの失敗!ポイントは?

実は多いアクセントクロスの失敗!ポイントは?

おしゃれなアクセントクロス!ダメなアクセントクロス!違いを解説します。失敗しないアクセントクロスはここがポイント。
こだわりふくろう
 

こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、アクセントクロスのお話です。
実は失敗例も多く、困ることも多いのです。

アクセントクロスについて

アクセントクロスとは、天井や壁の一部だけに色や素材の違うビニールクロスを貼って、アクセントにすることです。
家づくりでの色決め、特に内装の色決めは大変です。外装に比べて、様々なモノの色や素材が干渉するからです。内装の色決めのときに、ビニールクロスはビニールクロスだけ、フローリング、建具、照明、カーテンと個別に選んでいって、完成すると色数がいっぱいでまとまりのない部屋になっているのをよく目にします。初めての家づくりで、その時その時にベストな判断をしようとしていると、このようになってしまいます。全体を想像しながら、色決めをしていくようにするといいでしょう。

よくある失敗例

①アクセントになっていない

アクセントクロスの失敗あるあるです。部屋の一面か一部だけをアクセントにしないで、何か所もアクセントクロスにする場合です。特に、L型の部屋の壁2面や、壁1面とニッチの中など、何か所もアクセントクロスにするとアクセントにはなりません。

②アクセントクロスが目立たない

ベースのビニールクロスに色や柄が付いていると、アクセントクロスが目立ちにくくなります。

③巾木が悪目立ち

流行の白色の巾木の場合におきやすいです。床を茶色+巾木を白色+壁をアクセントクロスにすると巾木が悪目立ちしやすいです。

④模造品のアクセントクロス

レンガや石のように、凸凹のあるモノのビニールクロスの柄は、安っぽくなりやすいです。特に、室内に本物のレンガや石を使ったものを見た後に、模造品のビニールクロスを見ると余計に安っぽく見えます。

成功例

①ニッチの背面

ニッチの背面だと面積が小さくて失敗しにくいです。アクセントクロスを使うのにおすすめです。もちろん、背面を白色にして飾るモノを目立たせるのもありです。

②アースカラー

主張の強い色や柄のアクセントクロスは好き嫌いが分かれやすく、失敗したときに後悔しやすいです。逆に、淡い色やアースカラーは、そんなに主張するわけでもなく、後々もイヤになりにくいです。子供室にもおすすめです。

③入り口から遠い位置のグレー

グレーは後退色といって、より遠く、より奥行を感じさせてくれます。つまり、入り口から遠い位置にグレーを使うと、部屋が広く感じられます。

 

④天井を木目調にする

面積を広くしすぎると、失敗しやすいアクセントクロスですが、天井全体だと話は別です。おしゃれな店舗でもよく採用されています。

 

⑤天井高を変える+アクセントクロス

LDKでキッチンだけの天井高を10㎝くらい低くするだけでもアクセントになりますが、さらに色を変えるというテクニックもあります。こうすると、ゆるいエリア分けにもなります。

⑥ビニールクロス以外でアクセント

アクセントクロスではないですが、天井や壁のビニールクロスを白色の1色にして、建具や家具やカーテンを目立つようにすると効果的なアクセントになります。建具や家具やカーテンを目立たせてビニールクロスを脇役に、建具や家具やカーテンを主役にするテクニックです。

⑦材質を変える

これもアクセントクロスではなくなりますが、材質を変えるというのもよく使われるテクニックです。例えば、エコカラットやタイルです。値段はビニールクロスよりも高くなりますが、その分の効果はあると思います。

ポイント

①色は3色

1部屋に使う色を3色にすると、ゴチャ付きのないまとまった感じの部屋を作りやすいです。アクセントクロスで1色使ってしまうと、残りは2色となってしまいますので、失敗しないためにも、アクセントクロスを使う場合は、建具・フローリング・家具・カーテンなどのトータルコーディネイトを心がけてください。特にLDKは、さらにキッチンやカップボードなどの色味が増えて失敗しやすくなります。滞在時間が長くて、お客さんも来るところなので失敗したくないですよね?そんな時こそトータルコーディネートです。不安であれば、思い切ってアクセントクロスをやめることです。決めることの多い家づくりの段階では、建具・フローリング・家具・カーテンを「この商品にする」までは決めなくても、これは茶系・これはグレー系という風に大まかな色味だけでも決めておくと、失敗しにくいと思います。

 

②思い切ってアクセントクロス

寝室やお客さんが使うことの少ない2Fのトイレなどは、思いきった色や柄を選んではいかがでしょうか?
寝室は寝るのが主な用途ですし、トイレはそんなに長くは滞在しないでしょう。失敗しても傷は浅いです。

③天井の色を濃く

天井・壁・床の3つの中で天井を一番濃い色にするテクニックがあります。このテクニックはスターバックスでも採用されているので、チェックしてみてください。以前は天井の色を濃くすると圧迫感がでるので、嫌がる人もいましたが、おしゃれなので参考になると思います。

最後に・・・。

アクセントクロスを採用しておしゃれな家は多いですが、アクセントクロスを採用しなくてもおしゃれな家はたくさんあります。おしゃれな家にしたい=アクセントクロスにとらわれないようにしてください。

 

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。