【今日のキーワード】
動線 ・ 通路巾 ・ 臭い ・ 目隠し
今回もWISCのお話です。
WISCを成功させるために細かなお話になりますので、ぜひとも参考にしてください。
いきなり、暗い話題で申し訳ないのですが失敗例からお話しします。
失敗例は2パターンあります。
せっかくウォークスルー型にしても、遠回りする動線だと使わなくなりもったいないです。
みなさんが通勤や通学のときには、同じ靴を使う場合が多いですよね。そうすると「明日も同じ靴だから玄関に脱ぎっぱなしでいいや!」となります。こうなると、玄関に靴がどんどん増えて、WISCはただの大きな靴箱になってしまいます。ウォークイン型にしておけば、「もっと収納ができたのに。」と後悔するパターンです。ウォークスルー型を生かすためには、動線計画がカギです。
巾(棚と棚の巾、棚と壁の巾)が狭いと、通りにくくて使い勝手が悪くなるので、使わなくなります。最低でも60㎝、できれば廊下の巾と同じ80㎝くらいは通路幅として欲しいところです。
費用の高い順に、目隠し方法を記載していきます。
① 扉 | 一般的な室内用のドアを付けます。費用が一番高額になりやすいです。 |
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② ロールスクリーン |
通常は開けておいて、隠したいときだけ隠すというパターンです。①の扉よりも安くすむ場合が多いです。 |
③ のれん・すだれ | 費用は安くすみます。 |
④ しない | 一番費用を掛けないパターンです。「見せる収納」になります。 |
採光と通気に役立ちます。WISCには、広い巾の窓は設置しづらいので、引き違い窓は選びにくいです。
3種類です。
上げ下げ窓 |
下半分の窓を上げたり下げたりできます。 |
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よこすべり出し窓 |
雨が入りにくい窓です。 |
たてすべり出し窓 |
別名ウインドキャッチ窓と呼ばれ、風を室内に多くとり入れることに優れた窓です。特に、臭い対策向けの窓です。 |
上げ下げ窓
よこすべりだし窓
たてすべりだし窓
ぶつかりやすいので注意
個人的には不要だと思います。
理由① |
ペアガラスにすれば、外から中が見えにくいからです。 |
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理由② | 夜に照明を点けると外から中が見えますが、見えても困ることはないし、長い時間いる場所ではないからです。 |
注意 | すりガラスやガラスフィルムは、昼間は見えなくても、夜に照明を点けると中が見えます。 |
プロの技
外から見て目線よりも高い位置に窓を設置すると、ペアガラスは昼間では中がほとんど見えません。夜になって中が見えても天井だけです。
可動棚 | いつでも棚の位置を変えられるのでおすすめです。 |
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キッチンパネル | 可動棚の背面壁におすすめです。ビニールクロスや漆喰だと靴があたって汚れたり傷がつきやすいです。 |
手摺 |
老後や壁の汚れ対策に! |
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洗面 | 新型コロナウイルスやインフルエンザ対策で玄関周辺に洗面を設置する家が増えています。ウイルス対策以外にも、汚れた手で家に入らなくなるので、家の汚れ対策にもなります。洗面を採用される場合には通常の洗面でもいいのですが、靴などを洗うことも考えてスロップシンクもおすすめです。 |
ホスクリーン |
脱衣室やランドリールームで物干しとしてよく使われているものです。 |
鏡 | 外出時は靴を履いて最終チェックを! |
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センサー式照明 | 買い物帰りで両手がふさがっているときに便利です。 |
毎日、快適に使うためにも、失敗しないためのポイントをおさえて、自分たちがより便利に!より使いやすい!WISC(ウォークインシューズクローゼット)をつくりましょう。
今回でWISCについてのお話はお終いです。