今回は、可動棚についてのお話です。
見せる収納にも、靴の収納にも、ルーターやHDDなどの電化製品の収納にもおすすめです。
後から変えられる ・ 耐荷重 ・ キッチンパネル
特長は、なんといっても棚の枚数や高さを後から変えられることです。生活の中で変化していく物の量や種類に対応できるのが可動棚です。
可動棚には、棚を固定するためのレールをどこにつけるかで2つの種類に分けることができます。
壁面支持タイプ |
壁面から棚を支えるタイプです。 |
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側面支持タイプ |
側面から棚を支えるタイプです。 |
可変性 |
収納するモノや収納する位置を変えたいときでも変えられるます。 |
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ローコスト |
オーダーメイドで棚を制作するより、メーカーの規格品を大工さんが設置するセミオーダー品である可動棚の方が安い場合が多いです。 |
①耐荷重 | 製品や棚の幅や奥行によって耐荷重が変わります。メーカーのHPやカタログでの確認をしてください。 |
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②金具 | 壁面支持タイプは、棚をのせる金具が収納の邪魔になる場合があります。 |
③取付け | 可動棚を設置するときは、ボードアンカーで壁に固定するよりも、取付け用の下地を設置してもらった方が、より強固に取付けられます。家づくりの打合せの段階で、住宅メーカーに下地の設置を依頼しておくと、工事がスムーズに進みます。 |
④背面 | 可動棚をシューズラックとして採用する場合に、可動棚の背面壁をビニールクロスや漆喰で仕上げる場合がよくあります。靴を収納するときに、背面壁にあたってビニールクロスや漆喰に傷や汚れがつきます。少し高くなっても、キッチンパネルで仕上げた方が傷や汚れに強いのでおすすめです。また、汚れにくい棚もあります。 |
注意②
注意④
キッチンの背面や机の正面の壁などに設置して、常に収納しているものが見える状態
レールや金具や棚を壁と同じ色にすると、飾るものが目立ちます。
レールや金具や棚を壁と違う色にすると、レールや金具や棚も飾るものと同様に目立ちます。
どっちがおしゃれ!ということではなく、きちんと理解したうえで自分好みにおしゃれにしてください。メーカーによっては、指定がないと金具や棚の色が自動的に決まってしまう場合がありますので、指定を忘れずに。
可動棚を押入や収納に設置して、普段は建具で隠れる状態
レールや金具や棚が色や種類によっては安くなる場合があります。
また、家電製品などを置く場合には、側面支持タイプの可動棚だと、棚と壁の間に少し隙間を作ってもらうと便利です。棚の奥で、配線やUSBケーブルや有線LANを通すことができます。おすすめの隙間は1~2㎝くらいで、それ以上の幅のモノを通すときは、面倒でも可動棚を外してからの方がいいと思います。大きな電源プラグだと5㎝以上になることもあり、電源プラグを通すために棚の奥の隙間を 広くしすぎると普段使いが不便になるからです。
収納場所の奥行に注意してください。棚が30㎝や40㎝しかないのに、収納場所の奥行が、80㎝近くあるのを何度か見たことがあります。もったいないです。棚の奥行が30㎝であれば、収納場所の奥行は35㎝くらいでいいでしょう。これで、部屋を55㎝広くできます。※、コンセントの設置を忘れないで!
棚の幅が広すぎて耐荷重をオーバーする場合には、真ん中に壁を作ってもらうと耐荷重が大きくなりますし、真ん中の壁の左側と右側で収納する種類を分けることができます。また、壁面支持タイプにして、棚の位置を細かく変えることもできます。
いろいろな場所に、可動棚は設置が可能です。
カップボードの上部 | 食器、調味料 |
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パントリー | 食品、日用品、ホットプレート類 |
シューズクローゼット | 靴、カギ、雨具 |
リビング収納 | 家電製品、ベビーグッズ、取扱説明書、救急箱 |
脱衣室 | タオル、洗剤、ボディソープ、シャンプー |
今回のお話はここまでです。