玄関①

動線で考える玄関の作り方①

機能的な玄関の作り方は動線で考える!玄関の外から段差までをくわしく解説!ポイントをおさえておかないとせっかくの高断熱高気密住宅が台無しに!
こだわりふくろう
 

今回は、玄関についてです。
一番最初に入る場所なので、家の印象を決める場所でもあります。また、家の中では狭いスペースですが、検討することはいっぱいあります。ぜひ、家づくりの参考にしてください。

 

今日のキーワード

動線 ・ 比較検討 

玄関を考える時に大事なことは、動線を考えることです。
 帰宅時:帰ってきて部屋に入るまで
 外出時:部屋から外に出るまで
動線を考えながら、今の住まいや、モデルハウス、知人の家などを見ていくと比較検討することができます。自分だったら「こうした方がいいかも?」ということが思う浮かぶと思います。
家づくりをするうえで、実際のものを見ながら想像し、比較検討することは、あなたの家づくりをより良いものにしていきます。想像するときには、夜や雨のとき、荷物を持ったときなども考えてみてください。「こんなはずじゃなかった・・・」ということを1つでも減らすことができます。

 

帰宅時に目につく順番でお話をします。

庇(ひさし)・屋根

最近はデザイン性を考えて、庇や屋根のないキューブ型の家をよく見かけます。
たしかに、おしゃれだとは思いますがデメリットもあります。
問題は雨です。
雨の日、玄関のドアを開け一歩踏み出すと、すぐ雨に濡れます。傘をさすのにも、カギを掛けたり出したりするのにも、庇や屋根があると便利です。できれば、90㎝くらいあれば実用的です。

傘置き場所

傘を置くのは外か?中か?をまずは決めます。
特に、雨の日の帰宅時は、傘が濡れているので、どこに置くか考えますよね。
外に置く場合は、風のあたりにくい場所に傘立てを置くか、壁に立てかけるかになります。
中に置く場合も、傘立ては必要だと思います。(壁をぬらさないようにしてください)
傘が乾けば、問題なく室内に置けます。最近のシューズクローゼットなどは、傘を保管できるようになっているものも多数ありますので、よくご検討してみてください。

ポスト

ポストも傘と同様に外か?中か?をまずは決めますが、中に配置するのをおすすめします。
外壁に埋め込むタイプのものであれば、見た目もスッキリとしますし、外に出なくてもいいし、宅配物も濡れることがないからです。ここで注意してほしいのは、ポストは蓋が付いているものにするということです。宅配物がポストに差し込まれた状態で、蓋がないと、冬は冷たい風が入り込みますし、防犯面でもよくないからです。特に、北向きの玄関の場合は、冬に北風が室内に入ると寒いので蓋つきがおすすめです。
ポストに入らない宅配物は、置き配ということも考えなければいけませんが、こちらは最近になって使用頻度が高くなったもので、新しくていい商品がどんどん発売されていますので、またの機会に特集しようと思います。

広さ

家族が2~3人、お客さんが少ない場合は巾1.35m×奥行1.2m程度。家族が4人以上、お客さんが多い場合はもっと広くしてください。
最近のご家庭は、友人や親せきが一斉に多く来るということはほとんどないと思いますが、玄関を狭くすると、「ウチは玄関が狭いから。」と言って人が集まるのを断る口実にもなります。反対に玄関を広くすると、車いすの使用やバリアフリー化するなどに対応しやすいというメリットもあります。

吹き抜け

玄関を広々とした開放感があるようにしたい、明るくしたいという方にはおすすめです。通常の天井の高さの2倍近くにできますし、2階にあたる部分に窓を付けると明るくなります。特に、北面が玄関の場合には、暗くなりやすいのでおすすめです。しかし、デメリットもあります。寒くなりやすいことと、吹き抜けにした分だけ2階が狭くなるということです。ずっといるところではないから、開放感も明るさもいらない使い勝手さえよければいいとお考えなら、吹き抜けにせず、2階部分を収納にしたり、部屋を広くしたりすることも1つの正解だと思います。

段差

段差を無くしてマットだけを敷いて、そこに靴を脱ぐという場合や、出入りをしやすいように段差を低くする場合もあります。しかし、段差を高くすると、砂ぼこりが室内に入ってきにくくなるというメリットもあります。

立ち上がり部

床に張るタイルで、立ち上がり部を仕上げることが多いです。この際に注意してほしいのは、玄関ドアの枠を床まで付けないということです。タイルとドアの枠とではタイルの方が水に強いので、ドアの枠を床面にまでつけないようにすると傷みにくいですし掃除もしやすいです。

こだわりふくろう
 

今回は、帰宅してから靴を脱ぐまでで、玄関のポイントのお話をしました。
結構、お話ししましたが、次回も玄関についてのお話です。
考えなければならないことはたくさんありますが、住んでからずっと後悔をするか?がんばって納得のいく玄関にするか?の分かれ道です。ぜひ、次回のブログも見てくださいね。