コンセント③

コンセント③

具体的なコンセントの配置計画は、住宅メーカーまかせではダメ。あなたが使う家電製品や生活スタイルまでは知りません。平面図に使用する家電製品と消費電力を描いてチェックしましょう。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】
     確認 ・ 火事    

 

今回は、家電製品の消費電力と具体的なコンセントの配置計画の仕方についてです。

 

まずは、どのような家電製品をどこに設置するかを決めてください。前回と前々回のお話を参考にされると、設置場所を決めやすいと思います。そんなこと言ったって、「今後、どんな便利な家電製品が発売されるか分からないから決めようがない!」と、お叱りの言葉をうけそうですが、今後については、コンセントの数と容量に少し余裕を持っておけば、ある程度対応ができると思います。今までの流れでは、家に置く家電製品の数は増えていますが、消費電力は減っています。しかし、キッチン周りは要注意です。家電製品の数も増え、消費電力も大きいものがほとんどです。コンセントの配置計画を進めるうえで最も危険地帯です。キッチン周りは、より注意して配置計画を進めてください。

主な家電製品と消費電力

消費電力(ワット数)は目安を記載しています。実際に使う家電製品の取扱説明書で確認してください。

空調設備

消費電力(w) 消費電力(w)
エアコン(10畳用) 500~700 電気カーペット 400~800
オイルヒーター 300~1500 こたつ 100~600
ファンヒーター 200~1300 扇風機 5~50
電気ストーブ 500~1000

キッチン

消費電力(w) 消費電力(w)
冷蔵庫(450L) 150~600 コーヒーメーカー 500~800
オーブンレンジ 1000~1400 電気ポット 700~900
炊飯器 300~700

IHクッキングヒーター
(200v)

2000~3000
トースター 1000~1300 食洗器 700~950

水回り

消費電力(w) 消費電力(w)
洗濯機(縦型) 400~600 ドライヤー 1000~1200
洗濯乾燥機(ドラム式) 200~1300 アイロン 1200

LD

消費電力(w) 消費電力(w)
液晶テレビ 100~300 加湿器 20~300
PC 20~150 ホットプレート 1300

容量

一般の家庭では、コンセント1つにつき1500Wまで、1つの回路(1つのブレーカー)で2000Wまでです。
仮に、1つのコンセントでオーブンレンジ(1300W)とコーヒーメーカー(500W)を使用したとすると、合計で1800Wで1500Wを超えますので、ブレーカーが落ちます。また、コンセントを分けても、1つの回路(1つのブレーカー)で、オーブンレンジ(1300W)とコーヒーメーカー(500W)と冷蔵庫(300W)を使用したとすると、合計で2100Wになりますので、ブレーカーが落ちます。
どのような家電製品を使うか?同時に使うときはあるのか?をよく考えて、電気の配線計画を立ててください。熱が発生する家電製品は、特に消費電力が大きいので要注意です。

配線計画

一番重要な説明になりますが、火事を起こさないような計画にすることです。

危険な例

プラグが抜けかけてて、隙間にカーテンが・・・。

冷蔵庫の裏や換気扇の近くのコンセントは埃がたまりやすい。

対策

・窓のすぐそばにはコンセントを配置しない。
・換気扇の近くは、空気が吸い寄せられるので埃がたまりやすいから頑張って掃除をする。
・冷蔵庫のコンセントは、冷蔵庫よりも高いところか、すぐそばがカップボードならカップボードの上部に配置する。

 

 

私の経験上の体感では、90%以上の家でこういった点を考慮していません。考慮していないからと言って、必ず火事になるわけでもないのですが、少しでも危険なことは減らした方がいいと思います。
コンセントはいつもきちんとささっているわけではありませんので、できるだけの対策はした方が無難です。また、赤枠内のようにトラッキング防止加工がされた電気コードもおすすめです。

こだわりふくろう
 

今回はここまでです。
次回は今までのことをふまえて、あなたの家づくりに反映するにはどのようにしたらいいのか?をお話しします。