高気密住宅にも弱点が!24時間換気の選び方と思わぬ効果とは?

高気密住宅にも弱点が!24時間換気の選び方と思わぬ効果とは?

高気密住宅!増えてますよね。でも、シックハウス症候群の一因にもなります。24時間換気を活用して化学物質も湿気も新型コロナウイルスもインフルエンザも排出してください。
こだわりふくろう
 

今回は、24時間換気についてです。

 

今日のキーワード

第1種換気 ・ 第2種換気 ・ 第3種換気 ・ カビ ・ ウイルス

建材や家具や日用品から発散するホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物を吸うことにより、目がチカチカする、めまい、吐き気、頭痛がするなどの健康被害がでることがあります。これをシックハウス症候群といいます。
特に最近の家は、高気密住宅が多いので、シックハウス症候群になる要因ともなっています。そこで、建築基準法では、以下の2つの対策を定めています。

  1. 建築物に使用される建材を規制すること。
  2. 建材や建材以外の家具などから有害な化学物質が発散されても外に排出しようと規制すること。

今回のお話は、2つ目の有害な化学物質が発散されても、住む人がシックハウスにかからないように、部屋の空気をきれいにする仕組みについてです。

換気の種類

換気
メリット

確実に換気ができる
室温が一定

埃などの汚れが入りにくい

設置費用が安い
電気代が安い

デメリット

設置費用が高い
電気代が高い

気密性が低い家だと結露する場合がある

夏は熱気、冬は冷気が入る
気密性が低いと換気がしずらい

備考 快適だけど高額 クリーンルームなどの特殊な場所で使われる 一般的な家に多い

給気口の設置場所

給気口はLDKなどの居室に、排気口の設置する場所はトイレ・浴室・脱衣室などが多いようです。理由は臭いがしないところから空気を入れて、臭いや湿気がたまりやすい場所から空気を排出するからです。
リビングの臭い→トイレ→外へ排出はいいですけど、トイレの臭い→リビング→外へ排出はイヤですよね!

 

我が家で第3種換気を採用している感想

デメリットの欄で「夏は熱気、冬は冷気が入る」と記載していますが、昔の家の気密性に比べるとまったく気にならないレベルだと思います。第1種との比較での話ですので、一般的な家だと第3種換気で十分だと思います。実際に、第3種換気を採用している家が多いようです。

高気密住宅の弱点?

24時間換気を止める方も結構いるというお話をよく聞きます。
実際に止めると、どのようなことが起きるのかを紹介します。

  • 結露が発生、湿気がこもる→カビが生えやすくなった
  • 部屋が匂うようになった
  • 妙にほこりっぽい

気密性が良くなった弊害です。
止めるのは自己責任とはいえ、止めない方がいいです。

 

もう一つ・・・
真夏に家を閉めっぱなしにして外出していると、家の中はもの凄い熱気です。風がない日だと、窓を開けてもなかなか熱気は抜けません。
そこで、外出時に24時間換気をつけていると全く違います。ぜひ、外出時にも24時間換気をつけることをおすすめします。

 

 


最後に、24時間換気は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどのウイルス対策に役立つことがあります。
新型コロナウイルス感染症対策分科会では1人当たりの換気量を30m3/時間を必要な目安だとしています。
設計の担当者さんに聞けば、あなたの家に設置する予定の換気量を教えてくれるはずです。
ブログ:シックハウス症候群

追記

換気扇の掃除・・・面倒ですよね。
かといって、汚いままだと見苦しいし・・・、ということで、「ホコリとりフィルター」を換気扇に貼ってはいかがでしょうか?汚くなると簡単に張りかえることもできますし、換気扇の大きさに合わせてハサミで切ることもできます。
最近は、いろいろと便利な商品があります。ご参考までに・・・。

こだわりふくろう
 

今回はここまでです。
次回は、シックハウス症候群についてお話しします。