ダウンライト!知っておくべき問題点

ダウンライト!知っておくべき問題点

スッキリとして掃除も不要だから家中ダウンライトにする!では、後悔します。ダウンライトにして10年後、20年後の後悔がないように詳しくお話します。
こだわりふくろう
 

こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、ダウンライトのお話です。
少し前から家中をダウンライトにする家が増えていますが、「こんなはずでは!?」とならないように、少しだけお勉強をしてからダウンライトを採用してくださいね。

 

今日のキーワード

交換問題 ・ 吹き抜け問題 ・ 赤ちゃん問題 ・ プラン問題

ダウンライトの知っておくべきこと!

ダウンライトは、天井面がスッキリとして掃除が不要なので、採用される方は多いです。家中をダウンライトにする家も多くあります。しかし、ダウンライトに限らず、どの照明も、いずれは点かなくなります。

日本照明工業会によると、照明器具は、8~10年が適正交換時期(10時間/1日、年間3,000時間点灯 の場合)だとか、LEDの寿命は、40,000時間なので1日あたり6時間点けた場合は18.3年だとも言われています。LEDの寿命と言っても、ある日突然に全く点かなくなるわけではなく、少しずつ暗くなって、気が付くと「ここだけ暗くない?」となり、その後、点かなくなります。

 

じゃあ、10年後や18.3年後に交換すればいいのでは?と安易に考えいませんか?

 

安易に考えてはいけません。

 

ダウンライトには2種類あって一体型と交換型があります。

一体型 照明器具と電球が一体
交換型 照明器具と電球が別々なので電球だけの交換が可能

だったら、交換型にすればいい!という発想になりますが、照明器具の寿命と電球の寿命がほとんど変わらないし、一体型の方が割安なので、ほとんどの方は一体型を採用されているようです。

 

ここからがダウンライトの最大の問題。一体型の交換の場合や交換型の照明器具を変える場合は、「第2種電気工事士」の資格を取得した有資格者でないと交換することができないのです。
※、交換型の電球のみの交換やシーリングライトの交換は、資格は不要

多く採用されている一体型のダウンライトの問題点について見ていきましょう。

交換問題

問題①

一番よく使うLDKのダウンライトが、1つだけ暗くなったらどうする?

対応① 暗くなった1つだけを交換する。
対応② LDKの全てを交換する。
対応③ 家中を交換する。

 

【交換費用】
一般的には、出張費用+(ダウンライト費×個数)+(交換費×個数)=金額 になります。
出張費用以外の基本費用とかの別の名目の場合もあります。
ここで、重要なのは、仮にダウンライトを10個交換する場合に、1つずつを10回に分けて交換するよりも、1度の工事で10個を交換した方が割安になるということです。出張費用は交換に来てもらう度にかかるからです。
【悩み事】
対応①~③のどれにするか悩みますね?他の部屋はそんなに使っていないし、きちんと明るく点いていれば交換するのはもったいないですよね・・・?

 

問題②

商品がない
ダウンライトを交換するときには、設置してから何年も経っている場合が多いので、その商品を販売していないまたは廃番になっている可能性が大いにあります。部屋全体を交換する場合はいいのですが、複数あるうちの1つを交換する場合には、他のとは違うダウンライトを設置することになります。

私の場合なら・・・

私なら、LDKの暗くなった1つだけを交換しないで、LDKの全てのダウンライトを交換します。使用時間がそんなに変わらない部屋があれば、その部屋も全て交換します。玄関などの使用時間が少ない箇所は少ない箇所でその時にまとめて変えます。そうすると、問題②の商品がない場合も、部屋の全てをまとめて交換するので問題なく解決できるからです。

吹き抜け問題

吹き抜けは、高所にダウンライトを取り付けていますので、交換費用が割高になる場合があります。理由は、高いところなので、作業員が2人必要になる場合や、足場の組み立てが必要になる場合があるからです。
※、シーリングライトにしても、交換は大変です。

赤ちゃん問題

赤ちゃんを寝かせる場所の頭上には、ダウンライトを配置しないようにしましょう。まぶしすぎます。寝かせる場所とダウンライトの配置計画の両方を考慮したプラン作りが重要です。
※、ダウンライトの調光式にしてもまぶしいです。

では、家づくりの際の照明プランはどのようなプランがいいのでしょうか?

プラン問題

プラン① 全てダウンライト 交換費用が高くなっても、見た目や掃除の手間を考えるとダウンライトがいい場合。
プラン② コストダウン

居室の場合は、ダウンライトよりもシーリングライトにした方が安くなる場合が多いです。
・LDK、子供室、寝室などの居室はシーリングライト
・玄関などの滞在時間の短い場所はダウンライト
・ダウンライトの交換はまとめて交換する

プラン③ メリハリ

・LDKはお客さんが来ることもあるので見栄えよくダウンライト
・玄関などの滞在時間の短い場所はダウンライト
・子供室、寝室などの居室はシーリングライト
・ダウンライトの交換はまとめてするか、LDKと他の部屋全部するかの
 どちらか

こだわりふくろう
 

今回のお話は、ここまでです。
スッキリとして掃除も不要だから家中ダウンライトにする!では、後悔します。
ダウンライトにして10年後、20年後の後悔がないように、問題点を考慮して採用の検討をすることをおすすめします。