こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、薪ストーブを設置すべきかどうかのお話です。
薪ストーブは、高額な費用が掛かります。また、設置するための場所や薪を保管する場所も必要です。あきたから止めるといっても、薪ストーブを撤去するのも大変です。そこで、薪ストーブを設置するかどうか、後悔しないためのポイントをお話しします。
やめた方がいい! ・ それでもしたい!
結論からお話しします。
薪ストーブは やめた方がいい! です。理由はいっぱいあります。
初期費用として、薪ストーブ本体・煙突・工事費用などで、100~200万円程度かかるでしょう。
さらに、薪の購入費用もかかります。仮に、木をもらえるツテができても、チェーンソーや斧などが必要になります。
メンテナンス面では、煙突掃除のための掃除器具・スコップ・火ばさみなどが必要になってきます。煙突掃除は、高所での作業となり危険も伴いますので、専門業者に依頼するのがおすすめですが、業者に依頼するとメンテナンス費用もかかります。
重要! 冬に薪ストーブがあるからエアコンは不要でも、夏にエアコンは必要なので、薪ストーブを設置するしないにかかわらずエアコンは必要になります。
薪ストーブの設置場所や、薪とチェーンソーなどの道具の保管場所が必要になります。
この分の建築工事費も余分にかかります。
薪ストーブや煙突は、非常に熱いです。小さなお子様や飼っているペットにとっては非常に危険です。
薪に火をつけて、部屋中・家中が温まるのには時間がかかります。エアコンのように、スイッチONでしばらくすると暖まるということはありません。エアコンだと外出先からスマホで操作をして、帰ったときには部屋を暖めておくこともできますが、薪ストーブでは不可能です。部屋が暖まるまでしばらくお待ちください。
エアコンと薪ストーブの薪の光熱費、どちらが高いかは比較しようがありません。その理由は、電気代はおおよそ算出できるのですが、薪はどこから購入するか?自分で調達するか?によって費用にばらつきがでるからです。薪を全て通販で購入する場合だと、エアコンの方が安くなります。ある建築士さんは、薪は近所の方からもらっているとのことでした。こうなると、最初にチェンソーと斧を買えば、その後の光熱費は0円になります。光熱費は、薪ををどのように手に入れるかにかかっています。
薪の調達やメンテナンス、焚き付けなどに手間がかかります。
・薪を切る・・・木をチェーンソーで35~45㎝程度に切断し、斧で薪割りをします。
・薪を保管・・・薪を1~2年間乾燥させる。※、虫がわくこともあります。
・焚き付け・・・薪に火をつけます。
・薪をくべる・・・火力が弱まれば薪をくべます。
・掃除・・・薪ストーブ内や煙突の掃除をします。
できるだけ煙を減らす方法はありますが、煙をゼロにすることは薪を燃やしているので不可能です。
住宅密集地や近所との人間関係が悪い場合は、トラブルのもとになることもあります。
室内で火を燃やしているので当然のことですが乾燥します。加湿をしましょう。
乾燥していると、人体や家に悪影響を及ぼします。
人:のどが痛い、風を引きやすい、乾燥肌に。
家:木の収縮や反り、クロスは端部と継ぎ目がすいて、漆喰はクラックがはいりやすくなる。
薪ストーブにはデメリットがいっぱいあるので、しない方がよくないですか?
コスパ・タイパは非常に悪いです。エアコンなどの他の暖房器具の方がお手軽です。
ここまでのデメリットを分かったうえで、薪ストーブのメリットにはかえられない!それでもしたい!という人はぜひ、薪ストーブを設置してください。きっと後悔しないでしょう。
火の遠赤外線効果で体の芯まで暖まります。薪ストーブによっては家中暖まるものもあります。
ある建築士さんは「薪ストーブでお湯を沸かしたコーヒーを飲みながら、炎を見ていると癒される。」と、仰られていました。
カレーやスープなどの煮込み料理をするのにおすすめです。ピザを焼くこともできます。
デメリット⑧の乾燥を利用して、室内に洗濯した衣類を吊っておくと衣類の乾燥+加湿にもなります。
衣類を吊るのには、鉄パイプを固定するハンガーパイプや、天井にホシ姫サマを設置して、必要なときだけ上げ下げするという方法もあります。
電気を使わないので停電は関係ありません。停電時でも、部屋を暖めたり料理をしたりできます。
見た目がよくて、おしゃれだと思います。
薪の準備・薪の継ぎ足し・薪ストーブや煙突の掃除などの手間や不便を楽しめる人や、温かいだけでなく、火や癒し効果を楽しめる人におすすめです。ぜひ、ぜいたくな家での生活をお楽しみください。
今回のお話はここまでです。