掃除しやすい家づくりポイント8~13

掃除しやすい家づくりポイント8~13

掃除が大変→掃除がおろそか→散らかった家になってしまいます。片付く家づくりの第一歩は、掃除しやすい家づくりをすることです。
こだわりふくろう
 

今回は、掃除しやすい家づくりの続きのお話です。

 

今日のキーワード

形 ・ 素材 ・ 機能

掃除のしやすい家づくりのキーワード

形をシンプルに。ホコリがつきにくく、掃除がしやすいもの。
素材 汚れにくく、掃除がしやすいもの。
機能 汚れにくい、汚れを落とす機能のあるもの。

家づくりをする際には、この3つを頭に入れておくと掃除がしやすい家になります。

掃除のしやすい家づくりのポイント 8~13

8.建具

建具には形状によって掃除しやすいものや、しにくいものがあります。

形状

掃除の
しやすさ

備考

片開き・両開き・
上吊り式(インセットタイプ)

上吊り式インセットタイプは、枠の中に建具を吊るレールを取り付けるから大丈夫。
片引き

下のレールにホコリがたまる。
上吊り式(アウトセットタイプ)

上吊り式アウトセットタイプは、壁面に取り付けるタイプだから、建具を吊るレールの上にホコリがたまりやすく、高いところなので掃除が大変。

 

9.吹き抜け
高窓 窓の汚れや窓枠の掃除がしづらいです。
梁の上面にたまったホコリが掃除しづらいです。1Fからは見えないのですが、2Fからはよく見えます。梁にプラスターボードを張り、その上にビニールクロスを貼る場合は、凹凸の少ないものがおすすめです。凹凸があるとホコリがたまりやすくて、汚れやすいからです。おすすめは、木目調のビニールクロスです。凹凸が少なく、木目調の柄だと多少の汚れだと目立ちにくいからです。床と同系色か思い切って床より濃くして、アクセントをつけてもおしゃれです。建具や窓の枠にあわせるのもいいです。

10.巾木

巾木を無くすとおしゃれにもできますが、掃除のしやすさを考えると巾木は必要です。
見た目を優先するか?掃除のしやすさを優先するか?です。

掃除しにくい

掃除しやすい

階段の巾木は2つのタイプがありますが、右の方が、巾木の上のホコリを掃除しやすいです。

素材

11.水廻り(水の飛び跳ねに)
ビニールクロス・漆喰よりもタイル、タイルよりもキッチンパネルの方が掃除がしやすいです。水が飛び跳ねる場所だけにでも、キッチンパネルを設置することをおすすめします。

クッションフロアをおすすめしている記事をよく見かけますが、きれいなのは新築から数年までのことです。クッションフロアの接着剤は、耐水性ではないので、隅から水が浸入するとめくれてきます。また、継ぎ目は、スリッパや足の裏で擦って歩いているとめくれてくることもあります。それに、経年で縮むのも欠点です。
クッションフロア以上におすすめできないのは、塩ビタイルです。経年変化で縮み、継ぎ目が1㎜程度はすくと思った方がいいでしょう。継ぎ目がすくとホコリがたまりやすいし、継ぎ目の下はコンパネです。コンパネは、水に弱いので水がかかると傷みやすいです。
おすすめは、フローリングです。キッチンや洗面所は一般なフローリング、トイレや脱衣所にはトイレや水廻り専用のフローリングがあります。ここで、マットを敷く場合に、マットの裏に滑り止めがついているものには要注意です。ゴムの可塑剤が、フローリングに移行して黒くなる場合があります。輪ゴムをずっと置いておいた後に輪ゴムをとると黒くなるアレです。

機能

12.外壁

セルフクリーニング機能のある外壁にすると汚れが落ちやすいです。
くれぐれも高圧洗浄機の使用には注意してください。水圧が強すぎて、外壁を傷めたり表面のコーティングをとってしまって、かえって汚れやすくなったりする場合があります。高圧洗浄機は、汚れもコーティングも除去するおそれがあると思ってください。

 

13.カビ対策

水廻りは通気が重要です。トイレ・洗面・浴室などに24時間換気を設置し常に換気するか、窓を開けて通気ができるようにしないとカビが発生しやすいです。
【参考記事】カビ対策

まとめ

前回から続いて13項目の「掃除しやすい家づくり」についてお話ししてきましたが、重要なのは3つです。
    ・  素材  ・  機能
家づくりのときは、この3つを覚えおくと必ず役立ちます。おしゃれな家は、「スッキリと片付いた家づくり」が最初の一歩です。

 

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。