2024年6月5日更新
【今日のキーワード】
強制乾燥 ・ 期間が短い ・ コンクリート打ち ・ 建材の保管
今回は、季節限定のお話。
梅雨時の家づくりについてです。
「梅雨時に家を建てない方がいい!」こんな話を聞いたことがないでしょうか?
「梅雨時に家を建てない方がいい!」というのは、30年から40年前までの話です。
木材が濡れることを心配してこう言っていましたが、現在では以前とは違う家づくりをしています。
| 理由① |
木材の含水率(木材に水分をどれだけ含んでいるか)が違うから |
|---|---|
| 理由② | 濡れてしまっても、現在の強制乾燥させた木材は少し乾燥させれば問題なし。 |
| 理由③ |
建前から木材に雨の影響を及ぼす期間が短くなっているから |
昔と同じでよくない理由もあります。よくない理由については、住宅メーカーのモラルによるところが大きいです。
| 理由① |
コンクリート打ち(打設) |
|---|---|
| 理由② |
建材の保管 |
理由①と②は、梅雨時に限ったことではなく、梅雨時以外でも起こりうることです。
きちんとした住宅メーカーであれば、この知識を持っていて、打設であれば天気を見て工事日を決めますし、建材は急な雨に備えて養生をしています。気になる住宅メーカーの建築中の物件を見かけたら、くれぐれも工事現場の敷地の外から見てみてください。住宅メーカーのモラルが分かります。
工期がびみょうな理由になることもあります。これは、住宅メーカーのモラルと特長や家を建てる際の契約によるところが大きいです。
梅雨時に家を建てると、工事がのびて、引き渡し日が遅れてしまわないか心配するかもしれませんが、たいていの場合は、ある程度は雨が降ることを計算して工期を設定しています。雨が例年になく続く場合は、工期が遅れるかもしれませんが、そのような場合でも、引き渡し日の1週間や2週間前に報告するのではなく、少なくとも1か月前には何かしらの相談があるはずです。プロの現場監督であれば、雨に影響される工事の工程を、晴れの日を見計らって、きちんと組みかえることもあります。引き渡しの1か月前は、ほとんどの家の工事は内装工事になっていて、雨に影響される工事は少ししかないからです。引き渡しの直前になって「例年にない長雨のせいで・・・」という住宅メーカーはモラルが無いと思ってもいいでしょう。
ここで注意して欲しいのは、「建築工事期間が短い」をウリにしている場合です。私の知る限りでは、工程に余裕が少なく、工期を間に合わせるために、雨が降っても無理に工事を進める住宅メーカーがありました。このような住宅メーカーは避けた方がいいでしょう。



壁の裏からカビが発生している可能性が高い

壁の表面からカビが発生している可能性が高い
100%の見分け方ではないですが、左が壁の裏から、右が壁の表面からカビが発生しています。
左のカビの中心部と周囲では、中心部の色が濃くて周囲に行くほど色が薄くなっています。右のカビは、中心部と周囲の色がさほど変わりません。左は、工事中に雨で木材が濡れていた場合や雨漏りが原因として疑われます。右は、結露や換気不足などが原因として疑われます。
梅雨時の家づくりは、30年から40年前ほど問題にはならないけれど、建築技術だけではなく、モラルがある住宅メーカー選びが重要になります。
工事によっては雨の日は避ける、天気によっては工程変更する・・・など、住宅メーカーの知識や技術以前の問題で、当たり前のことを当たり前にできるかどうか?住宅メーカーを見極めるのも重要なポイントです。
今回のお話はここまでです。
