今回は、私が自宅で工夫したことについてのお話です。
これがおすすめ!というのではなく、夫婦で話しあって、自分たちにはこれがいいだろうと決めたことです。家づくりの流れの順に記載していきます。みなさんの家づくりの参考となれば幸いです。
【我が家の家づくりのテーマ】
ハウスメーカーや地元の建設会社に依頼するのではなく、設計は建築士事務所に、施工は地元の建設会社に依頼することにしました。こうすることで、設計は設計のプロに依頼ができ、1つの設計図書から複数の建設会社に見積りを依頼して建築費を抑えようと考えました。
建築業界で25年いますが、品質を確保しつつ建築費の抑えるには、1つの設計図書から複数の建設会社が見積もる方法がベストだと思います。完成する家は同じでも、3社で比較見積りをしてもらうと最安値と最高値では10.8%も差がありました。車が1台買えます!作戦成功です。
各住宅メーカーに、プランの作成を依頼して見積りをしてもらって、金額だけを比較するのは失敗しやすいです。住宅メーカーによっては、建築費を安くすることだけを考えて、後から必要になるメンテナンス費を無視したプランを計画する場合があるからです。
参考ブログ:比較見積り
2階建ても考えましたが、老後を考えて上下の移動がない平屋にしました。田舎ということもあって、親からの相続で、平屋を建てても駐車場などの家以外のスペースを確保でき、土地の広さの問題がなかったからです。
参考ブログ:おすすめ!平屋 メリット・デメリット/流行りの平屋 選ぶポイントはこれ!
ネットで無料でシュミレーションできるサイトもありますが、有料で3Dマイホームデザイナーというソフトを、1万円くらいで買ってシュミレーションしました。
間取りを考える際に役立つだけでなく、家具の大きさや配置を自由に設定することができるので、部屋の広さや家具の位置決めにも役立ちます。また、コンセントやスイッチの位置決めにも役立ちました。
※、法律上や構造上の問題があるので、間取りプラン通りには建てられない場合があります。
雑草対策と庭に緑があるようにとクラピアに決めました。
家づくりの順番とは違うのですが、工事に入る前からクラピアを買って増やしていたのでここに記載します。
家が完成する前の年の11月の下旬にクラピアを1ポットだけ買って、温かくなる4月になるまでは室内で増やしました。
4月以降は暖かくなったので外で育てて植栽。写真のような緑のじゅうたんになりました。
家の基礎を一般的な基礎よりも高くしました。理由は浸水対策です。盛り土をする(土を盛って高くする)よりもかなり安くなりました。
基礎の高さ | 建築基準法 | 30㎝以上 |
一般の家 | 40㎝くらい | |
我が家 | 50㎝ |
瓦屋根にしました。
理由は、初期投資が多少高くなっても、屋根の葺き替え工事で追加の費用がかかり、トータルで高くなることがないようにしたかったからです。採用した瓦は、再塗装の必要がなく、耐久年数は60年だそうです。また、外壁のコーキングのうちかえのときの足場代が高くならないように、屋根の形状は寄棟にしました。寄棟にすると外壁の高さや軒先の位置が低くできるので、樋や外壁の掃除を自分でもできるからです。
※1、ガルバリウム鋼板も考えましたが、海が近いから塩害と、山が近いから鳥のフンによるガルバリウムの腐食を考えて、塩害とフン害の被害を受けない瓦屋根にしました。
※2、平屋です。
サイディングにしました。
色数が豊富で、耐震性に優れていて、値段も高くないからです。また、サイディングの中でも、光触媒が汚れをセルフクリーニングしてくれ、40年近く経っても色の劣化が少ないものを選びました。
屋根と外壁をこのように選んだ結果として、外回りの大掛かりなメンテナンスは、コーキングの打ちかえぐらいしかなく、建築費は多少高くなってもメンテナンス費を含めたトータルでコストダウンをしました。
サビるのが嫌なので塩ビ製にしました。最初は劣化の心配があったのですが、最近の塩ビ製の樋は長持ちするので塩ビ製を選びました。色決めは、樋を目立たせたくなかったので、横樋(横方向の樋)は屋根に、竪樋(縦方向の樋)は外壁に近い色にしました。少し前から樋を縦と横で色を変えるのが増えています。
我が家は、海から近く塩害地域になるので、屋根材:瓦、外壁:サイディング、樋:塩ビ、窓:樹脂製にして、塩害を受けないように工夫しました。
屋根:瓦
外壁:サイディング