建具の選び方①

建具の選び方①

建具選びは大事です。失敗すると、建具の開け閉めの度に「イラッ!」とします。小さなストレスを抱えないためにも少しだけ建具について勉強してみましょう。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

  家具などの配置 ・ 種類   

 

今回は、建具の特長ついてお話しします。
開き戸、引き戸などいろいろな種類のものがありますよね。それぞれにメリットとデメリットがありますので、ご自分にあった建具を選んでください。

まず始めに

建具の種類を決める前に、家具などの配置を決めましょう。
何となく決めてしまうと・・・

問題点 解決策
引き戸の引き込み箇所に壁掛けテレビ・棚を設置できない。 →片開き戸に変更
折れ戸とベッドとの距離が近すぎて使いづらい。 →引き違い戸に変更
片開き戸の開けた箇所にニッチを設置できない。 →折れ戸か引き違い戸に変更

このような変更ができない場合には、家具などの配置を変える必要がでてきます。
間取り図面に、家具、エアコン、カーテンレール、コンセントを描いてから決めると分かりやすいです。

建具の種類

建具の開け閉めの仕方で分類しました。

開き戸

最もシンプルな建具。

メリット

密閉性が高い。安い・シンプル・耐久性あり。
※、シックハウス症候群の対策上、居室(LDK・子供室・寝室など)のドアは下部をすかす必要がある(アンダーカット)。

デメリット

開ける場所に人や物があるとぶつかる。
トイレや浴室などの狭い空間で室内側に開けるようにすると、室内で人が倒れた場合は、外側から開けられない場合がある。

ポイント

開け閉めする方向を考える必要あり。
ドアストッパーを設置することを忘れずに!※、取手が壁にあたると壁を傷める。

スイッチ(照明) ドアの取っ手側に設置することが多い。

折れ戸

メリット

折りたたんで開けることにより、大きく開くことができる。
収納や狭いスペースで車いすを使うときによく採用される。

デメリット 開き戸と比べると、高価で耐久性が劣る。
ポイント

開閉するときに、操作する位置によって、スムーズに操作できない場合がある。
無理に開け閉めをすると壊れる原因にも。小さな子供は使いにくいかも?
開けたドアを左右に移動できるものとできないものがある。

引き戸

メリット

人や物にぶつからない。
建具を横にスライドするので使いやすい。
車いすでの開け閉めが簡単。

デメリット

建具と建具を引き込むスペースが必要。
下枠にレールを設置する必要があるり、レールに埃が付着しやすい。(ロボット掃除機ではとれない)
開き戸に比べて気密性が劣る。

ポイント 片引き戸の他に、引き分けタイプや引き違いタイプや3連戸もある。
スイッチ(照明) ドアの取っ手側に設置することが多い。引き分けの場合はスイッチが少し遠くなる。

引き違い

引き分け

吊り戸

メリットとデメリットは引き戸とほとんど同じですが、引き戸とは違う特長があります。

特長 ・上から吊るので床のレールが不要。(バリアフリーに最適)
・片引き戸のように壁の中に納まるタイプと、壁の側面に取り付けるアウトセットタイプがある。
・アウトセットタイプはレールの上に埃がたまりやすい。
・扉をレールで吊るタイプなので扉が揺れやすい。揺れるのを防止するものもある。

インセット

アウトセット

こだわりふくろう
 

今回はここまでです。
次回は建具別の材質や色決めについてお話しします。