簡単解説!住宅金利の基本のキホン

簡単解説!住宅金利の基本のキホン

住宅金利を簡単解説!金利って何?金利にはどんなのがあるの?家づくりでのコストダウンよりも大事なのは住宅金利!
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 全期間固定 ・ 当初固定 ・ 変動  

 

今回は、金利のお話です。
金利について、ここだけは理解してほしい大事ところのお話をします。借入先によって仕組みが違うので、細かなことは、借入先で納得ができるまで説明をしてもらってから契約をするようにしてください。

金利

住宅ローンを組むときに「金利」というワードがでてきます。金利というのは、借りた金額に対してどれくらいの利息(利子)を上乗せするかということです。しかし、住宅ローンを返済する場合には、20年や30年と長期にわたって返済期間がかかることもありますので、金利をどのように設定するかという問題がでてきます。
金利には3つの種類があります。
 ・全期間固定金利
 ・当初固定金利
 ・変動金利
それぞれについて見ていきましょう。

 

全期間固定金利

借入時の金利で返済開始から返済終了までの全期間の金利を固定する。

メリット

・返済計画が一番たてやすい
・金利上昇のリスクを避けられる

デメリット

・変動金利よりも金利が高めになっている場合が多い
・変動金利の方が安い時は多く返済することになってしまう

おすすめの人は?

・金利の変動に影響されたくない人
・金利の変動を気にするのが苦手な人

 

当初固定金利

借入時の一定の期間だけ金利を固定し、固定期間が過ぎれば変動金利となる。

メリット

・返済当初の金利を固定でき、その間は金利の上昇リスクがさけられる
・固定期間は、全期間固定金利に比べると当初固定金利の方が金利が安くなりがち

デメリット

・固定金利の期間が過ぎてしまうと、金利が上がるか下がるかが分からないので、返済額も分からなくなる
・固定金利の期間の後の金利は「5年ルール」も「125%ルール」も適用されないので、急に返済額がすごく高くなってしまう場合がありえる

おすすめの人は?

・返済当初は返済額を決めたいけど、将来的には金利の変動を見極めたい人
・将来的に収入増が見込める人

 

変動金利

メリット

・固定金利に比べると、金利が安い時は返済額が少なくなる
・金利が上昇したからといってすぐに返済額が増えるわけではなく、多くの場合では5年ごとに返済額が見直される

デメリット

・支払総額が借入時には分からないので、返済計画が立てにくい
・返済当初の金利よりも上昇してしまうと、返済額が増えることになってしまう

おすすめの人は?

・金利の変動をチェックして対応ができる人
・経済的に余裕のある人

 

どのタイプの金利がお得?

一番お得な住宅ローンの組み方はどのタイプか?ということですが、残念ながら今後の金利の変動を正確に予想するのは不可能です。新型コロナウイルスのような世界規模の感染症、リーマンショックのような世界的な不況、そして、いつ来るか分からないけれど、必ずやってくる大地震、いずれも100年に1度はやってくると言われている大きな出来事です。こういったことに、景気の好不況がかみ合わさってくるからです。さらに、自分たちの収入がどうなるか?という問題もありますので、余計にどのタイプを選んだらお得か?という問いに正確にこたえることはできません。

今までの金利は?

未来の金利は分からないですが、過去の金利の変動は分かります。住宅金融公庫の金利の変動をまとめたグラフを見てみると・・・
①固定金利期間選択型(10年)
②固定金利期間選択型(3年)
③変動金利型
を過去25年くらいで比べると、金利の安い順は③→②→①の順番になり、変動金利型が一番お得でした。
参考:一般財団法人 住宅金融普及会

まとめ

それぞれのタイプの金利には、メリットもあればデメリットもあります。どのタイプにするかは、金利のタイプをよく理解してからにしてください。返済途中で「こっちにすればよかった!」ということはあっても、返済が終わるまではどれが一番よかったかは分かりません。