【今日のキーワード】
布基礎 ・ ベタ基礎 ・ 高さ
これから家を建てようとしている人と話をしていると、様々なことにこだわっていたり、興味を持ったりしているなと感じることが数多くあります。しかし、家の基礎について興味を持っている人には出会ったことがありません。家の土台になる箇所で、「基礎」という名前ですから、大事な部分です。そこで、今回は、家の基礎についてのお話をしようと思います。
基礎(赤枠内)
基礎には、布基礎とベタ基礎の2種類があります。
柱や壁などの下に鉄筋コンクリート入りの基礎を設置する方法。
土台になる部分は鉄筋コンクリートの部分と土の部分があり、家を部分的に支えます。
土台になる箇所全体に鉄筋コンクリート入りの基礎を配置する方法。
家を面で支えます。
布基礎 | ベタ基礎 | 解説 | |
---|---|---|---|
コスト | 安い | 高い | 布基礎だと土になる部分でも、ベタ基礎には鉄筋コンクリートを設置するので高くなる |
耐震性 | 弱い | 強い | ベタ基礎の方が耐震性が強い |
シロアリ | 弱い | 強い | 布基礎の土の部分からシロアリが侵入する場合がある |
湿気 | 不安 | 安心 | 布基礎の土の部分から湿気が建物へ伝わりやすいので木材の腐食被害のリスクが高まる |
工期 | 同程度 | 同程度 | どちらの基礎にしても大きな違いはない |
※、最近の家の基礎は約90%以上がベタ基礎というデータもあります。
※、木造住宅ならベタ基礎がおすすめ!
家の基礎の高さは、法律上は30㎝以上で、一般的には40~45㎝が多いです。公的な融資を受ける場合は、40㎝以上と高さの条件が付く場合もあります。
基礎の高さについては、法律上は30㎝以上となっていますが、30~40㎝未満は年々少なくなり最近ではほとんどありません。40~45㎝未満が約70%と多く、次いで45~50㎝未満が約20%と多くなっています。また、50㎝以上は少なくなってきていて5%を切るまでになっています。
ここまで一般的なお話をしてきましたが、あなたの家にとって最適なのは布基礎なのか?ベタ基礎なのか?また、高さは何㎝が最適なのかということとは別のお話です。あなたが建てる家の地盤や、周辺の環境、あなたの希望なども含めて、設計者の方と打合せをして決定してください。
余談です。
基礎のコンクリートを打設したらコンクリートが固まるまで何も工事しないです。決して、工事をさぼっているわけではありません。コンクリートが固まる前に、柱や梁をのせていくとコンクリートの強度が落ちてしまいます。「工事をしない=基礎の強度待ち」ですので、数日間はお待ちください。