2025年4月21日更新
【今日のキーワード】
孤立感 ・ メリット ・ デメリット ・ L型の配置
今回は、横並びダイニングの配置のお話です。
失敗しやすい横並びダイニングだけど、ポイントを知っていれば簡単!
一般的なのは、キッチンの正面にダイニングテーブルを置く配置で「対面式キッチン」と呼ばれています。キッチンにいても孤立感を感じやすく、1人で料理の出し下げがしづらい配置になります。対して、「横並びダイニング」は、キッチンの横にダイニングテーブルを置き、キッチンとリビングを近くに配置して孤立感を感じにくくし、1人で料理の出し下げをしやすいようにした配置です。しかし、横並びダイニングは、間取り計画を間違えると失敗しやすいので要注意です。
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メリット |
料理の出し下げ |
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デメリット |
ヨコに長い場所が必要 |


一般的に、構造上の問題で、LDKのヨコ巾は350㎝くらいになることが多いです。
横並びダイニングにする場合、例えば、I 型キッチンのヨコ巾 255㎝で、ダイニングテーブルのヨコ巾 150㎝、通路巾 60㎝ とすると、LDKのヨコ巾は 465㎝ 必要になります。ということは、約1mくらいヨコ巾が足りなくなってしまいます。鉄骨住宅であれば、ヨコ巾を伸ばすことも可能ですが、建築費が大はばにアップしてしまいます。では、どうしますか?鉄骨住宅にしますか?
鉄骨住宅にしないでも、考え方を変えてLDKをL型の配置にすれば解決します。
ここで、問題です。
L型の角の部分にダイニングとキッチンのどちらを配置しますか?
キッチンで調理するときに孤立感を感じないようにキッチンを配置するのがおすすめです。キッチンを中心としたLDKの間取り計画をしましょう。
ダイニングは、家族で食事をすれば配置がどこでも孤立感を感じることはないからです。
おすすめのパターンは2つあります。

ダイニング中心型

キッチン中心型
上の2パターンを元にアレンジを加えてみてはいかがでしょうか?パントリーやテレビ裏収納を設置したり、テレビとソファの向きを変えて見るのもいいと思います。
【参考例】

横並びダイニングは、キッチンとダイニングテーブルをくっつけて並べた配置が多いですが、キッチンとダイニングテーブルを人が通れるくらいに離しましょう。料理の出し下げは少ししづらくなりますが、リビングからキッチンへの動線が短くなります。間を離して置かないと、リビングからはダイニングテーブルをグルっと周ってからキッチンへ行くことになってしまいます。また、家族が食事のときに席に着くのも短い動線ですみます。
ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設置する場合は、テーブルの真上にペンダントライトを設置した方がいいので、通路をどうするか?は先に決めておきましょう。



木造住宅にありがちなLDKの形です。タテ×4マス、ヨコ×10マス。
この形に横並びダイニングを配置すると画像のようになります。キッチンで孤立感を感じますし、キッチンの正面が無駄なスペースとなってしまいます。この形の部屋は、対面式キッチンの方がいいです。
横並びダイニングは、LDKの間取りとキッチンの周辺の配置をよく考えましょう。成功すれば使い勝手のいい、失敗すれば使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。
