間取り迷子にならないために・・・

間取り迷子にならないために・・・

間取り迷子になるのは、生活のイメージができずに、あれもこれもと欲張りすぎるから。解決策は、部屋の目的・優先順位をきちんと理解すること。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

  優先順位 ・ 兼ねる ・ やめる ・ 工事は1回    

 

今回は、間取りのお話です。
間取りは住んでからの変更がしづらいから、失敗しないための方法をお話しします。

 

間取り計画で迷子になりがちなのが、何となく・・・
 ・明るい方がいい
 ・広い方がいい
 ・動線をよくしたい
と考えてしまうことです。でも、全ての部屋を明るく広くして、部屋をつないでしまうと、建築費は高くて使いづらい家になってしまいます。そうならないために気を付けて欲しいことは4つあります。

1. 優先順位をつけよう

広くしたい部屋と狭くてもいい部屋、明るくしたい部屋と暗くてもいい部屋を、下の表にあてはめて考えてみましょう。

・リビングは家族や友人たちと「集まりたい」となれば広くて明るい部屋
・ダイニングはダイニングテーブルを置ければリビングよりも少しくらいは暗くなってもいい
という風に表にあてはめていくと整理がしやすいです。

 

ポイント① 明るさを妥協

昼間は使わない・長時間使わない部屋だったら暗くてもよくない?
・子供室:昼間は学校か部活、夜にしか使わない
・洗面や脱衣室:長時間使わない
・階段や廊下:移動するだけの場所
・玄関:通過するだけの場所

(例)子供室

洗面・脱衣室

廊下

玄関

ポイント② 広さを妥協

広くなる原因を無くす。
・ウォークスルー○○やウォークイン○○は通路部分が建築面積を広げて、コストアップしてしまう。
例えば、ファミクロより寝室や子供室にクローゼットを配置。
・子供室は4.5か5畳
子供室は勉強と寝ることがメインの部屋。だったら、4.5~5畳あれば十分。広すぎると部屋にこもったり、たまり場になってしまうことも!?

2. 兼ねる

部屋数が増えるほど、壁と建具が増えてコストアップして動線が悪くなってしまいます。欲しい部屋を1つずつ配置していくのではなく、くっつけられる部屋はくっつけてしまいしょう。
(例)洗面室+脱衣室で洗面脱衣室、脱衣室に洗濯機を置く

(例)洗面+脱衣

洗濯+脱衣

参考ブログ:洗面・脱衣・家事室②

 

3. やめる

何となく部屋を作るのはやめましょう。SNSなどを見ていい!と思っても、自分たちの家には不要ならやめましょう。無駄なモノにお金をかけるのはもったいないです。
(例)
・シューズクローク
来客が少ない家なら分ける意味がありませんし、シューズクロークをやめて広めの玄関にした方が使いやすくてコストダウンできます。
・スタディコーナー
LDKにスタディコーナーを設置するより、ダイニングテーブルで勉強すればコストアップにはなりません。何十年と住み続ける中の数年のための場所をわざわざ作るよりも他の解決策を考えましょう。

参考ブログ:家の広さを見直そう①

4. 工事は1回

子供が1人か2人か分からない場合に、とりあえず広めの子供室にして、1人だったらそのままに、2人だったら後から間仕切りをする。というプランがありますがもったいないです。工事は新築工事のときの1回にする方がおすすめです。
理由は2つあります。

1つめ

後から工事をすると工事費が高くなる。
もう一度工事をするために家を汚したり傷つけないように養生が必要になったり、工事の量が少ないので職人さんへの手当てが割高になったりするからです。

2つめ

1人だったら子供室にしては広すぎないか?ということ。
広すぎる子供室はもったいないし、部屋にこもったりたまり場になったりする心配があります。

そこで、初めから仕切っておいて2人だったら子供室として利用し、1人だったら趣味室や納戸などの違う部屋として使ってはいかがでしょうか?

まとめ

間取り迷子にならないための4つのポイント
①優先順位をつける ②兼ねる ③やめる ④工事は1回
これらを理解したうえで、家族の希望や家を建てる土地の状況をふまえて、建築士の人と間取りを決めていくと、きっと満足のいく間取りができると思います。

 

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。