2024年 キッチンのトレンド

少しずつ変わっている キッチンのトレンド

キッチンのトレンドのお話です。キッチンは少しずつ変わっています。住んでいる家やモデルハウスだけで決めてしまうともったいないです。トレンドを勉強してくださいね。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 Ⅱ型キッチン ・ 横並びダイニングテーブル ・ 回遊動線  

 

今回は、キッチンのトレンドのお話です。
少しずつキッチンは変わっていますので、「こんなのがあるのだったら、こっちの方がよかった。」とはならないように、キッチンを選ぶ際の参考にしてください。

トレンド⑥撰

①Ⅱ型キッチン

よくある I 型キッチンはシンクとコンロが1列に並んでいるのですが、Ⅱ型キッチンはシンクとコンロを別々に2列に分けたタイプのキッチンです。

メリット コンロを壁際にするとレンジフードが目立たない。
キッチン全体の巾が狭くなるので回遊同線を作りやすい。
デメリット I 型に比べると100万円前後は高くなりやすい。
シンクとコンロが離れているので床が水で濡れやすい。

参考:Ⅱ型キッチン

②キッチンの床だけ材料を変える

リビングダイニングはフローリングにして、キッチンだけフローリング以外にします。
よくある床材は3つ。

クッションフロアシート

家に使われる床材では1番といっていいほど安く、汚れにも強くておすすめです。ただ、最大の欠点はシートとシートの継ぎ目がめくれてくるということです。一般的には、シーミングといって継ぎ目がめくれにくいように職人さんがひと手間かけますが、めくれるのを遅らせるだけで、めくれると思った方がいいでしょう。担当者には「継ぎ目がないようにシートを貼ってください。」と伝えた方がいいです。

塩ビタイル

クッションフロアシートよりも高くて耐久性があります。しかし、木造住宅の場合、塩ビタイルの下は合板が使われていることが多いので、キッチンということもあり水が落ちると腐らせてしまうリスクがあります。また、経年変化でタイルとタイルの目地が広がってきて、より水が合板まで届きやすくなってしまいます。

磁器タイル

耐久性や汚れには最も強いですが、3つの中では一番高くなってしまいます。デメリットとしては冬に底冷えがしやすいです。

 

Ⅱ型キッチンは床が濡れやすいので、床だけ材料を変えるのはおすすめです。

③横並びダイニングテーブル

ダイニングテーブルは、キッチンに対して垂直(Tの字)に配置することが多かったのですが、キッチンの横に並べる配置が増えています。このタイプのメリットは、料理の出し下げがしやすい事です。コンパクトな空間利用が可能です。Ⅱ型キッチンだと部屋はコンパクトなままで、キッチンとダイニングテーブルを並べる配置がしやすいです。
参考:ダイニングテーブルは対面式?横並び?

 

④緩いエリア分け

以前は、LDK全体で天井高も天井や壁や床の仕上げ材も同じにする家がほとんどでした。しかし、キッチンだけ少し天井を低くしたり、仕上げ材を変えたりして、緩くエリア分けをする家が増えています。メリットは、空間にメリハリをつけておしゃれにすることができ、この方法だとコストアップが少しですみます。

 

⑤パントリー

共働き夫婦が多いこともあり、食料品をまとめ買いする家庭が増えています。そうすると、冷蔵庫とは別に買った食料品をストックしておく場所が必要になります。そこで、パントリーの出番です。パントリーには人が入れるウォークインまたはウォークスルー型のパントリーと、クローゼットタイプのパントリーがあります。費用面ではクローゼットタイプにしてロールスクリーンで目隠しするようにするとコストダウンできます。
参考:あると便利!パントリーの作り方

 

⑥回遊動線

キッチンの周囲を1周できるようにして家事動線をよくする間取りが増えています。しかし、I 型キッチンで回遊同線にしようとすると、巾の広い部屋が必要になり、木造住宅では耐震性の問題がおきる場合があります。そこで、①のⅡ型キッチンを採用する場合もあります。

さいごに

家を建てたら何十年も住むことになります。せっかくですから、ショールームを最低2か所はまわって、どんなキッチンがあるのか?を見比べてみましょう。比較することで違いに気づくこともあります。
キッチンを選ぶ際は、毎日使うものだから使い勝手を重視した方がいいでしょう。特に、掃除のしやすさは重要です。調理をするところだから清潔にしておきたいですよね。その次に、見た目や金額で選ぶといいと思います。よくない選び方は、「最新だから」「メーカーのおすすめだから」という選び方です。必要な機能と不要な機能を見極めないと高くなるだけで、使わない機能にお金を払ってしまうことになります。
ショールームではいろいろな提案や説明をしてくれますし、見て・触ってキッチンを体感してみましょう。カタログやHPでは分からない発見があります。