実は知らない巾木の話

実は知らない巾木の話

巾木をきちんと知って!「当社推奨品はこれですが何色にしますか?」で決めると後悔の元!きちんと知って!賢く選んで!
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 役割 ・ 色選び ・ 形状 ・ 施工方法 ・ ホコリ対策  

 

今回は巾木についてです。
幅木とも表記します。巾木も幅木も同じものを指していますので、巾木でお話しします。「巾木って何?」と思われるかもしれませんが、壁面の下の方につく部材のことです。

巾木について

種類

一般的な種類 ビニール巾木 塩ビ製の巾木
木巾木(もくはばき)

木製の巾木
※、住宅に多く使われている巾木(上の画像)は、正確には木製ではなくMDF(中密度繊維板)で作られている木のように見える巾木です。このような巾木も木巾木(もくはばき)と呼ぶことが多いです。

その他 アルミ製の巾木や巾木自体を採用しない場合もあります。

 

役割

ほとんどの住宅や建物には巾木が使われています。その役割とは・・・

  • 掃除機やクイックルワイパーなどが当たっても、ビニールクロスや漆喰などの壁の仕上げ材を傷めないようにするため。
  • 壁の仕上げ材は水分に弱いものが多いため、水拭きをする際などに水分が壁の仕上げ材につきにくくするため。
  • 壁と床の隙間を隠すため。

 

メリットとデメリット

巾木のメリットは、いろいろな役割があり費用も高額ではないところですが、少しだけデメリットもあります。巾木は、厚みがあるためにホコリがたまりますし、見た目がスッキリしないという人もいます。「メリットを重視するのか?」「デメリットには目をつぶれないから巾木は不要」となるかはあなた次第だと思います。

色選びの仕方

巾木の色選びの仕方は、一般的には2つです。壁にあわせるか、床にあわせるかです。
それぞれに特長があります。

①壁にあわせる

近年多く取り入れられているパターンで、壁の色が白色であれば、巾木も白色にするパターンです。
すっきりとした印象の色使いになりますが、巾木の上にたまったホコリが目立ちやすいです。
アクセントクロスや色柄のついた仕上げの場合には、巾木が悪目立ちすることがあります。

スッキリとした印象

巾木が悪目立ち

②床に合わせる

定番のパターンで根強い人気なのが、床に合わせるパターンです。
壁の仕上げ材に色・柄モノを使った場合にも違和感がないです。
白色以外の巾木の場合は、巾木の上にたまったホコリが目立ちにくいです。

 

パターン例

建具 巾木 壁(貼り分け) 備考
オーソドックス
悪目立ちの場合も
悪目立ちの場合も
増えている
違和感
増えている
増えている
違和感

床に合わせないと、壁+巾木+床の3色になり、巾木が目立つようになります。
デメリットが少ないのは、床材と巾木を同色にすることです。

形状

一般的な巾木は、高さが50㎜くらい、厚みは7㎜くらいです。高さが低いモノで35㎜程度、厚みが薄いモノだと4㎜程度です。高さについては、少々の存在感を出すのであれば50㎜程度を、なるべく存在感を薄めたいのであれば、高さが低いモノがおすすめです。厚みについては、どちらの商品にしてもホコリがたまらないということはありません。

 

施工方法

出隅

カバーを付けるのが増えています。カバーがある方が傷がつきにくいです。

入隅

カバーを付けるのが増えています。

戸袋

巾木がある場合とない場合があります。
巾木が無いと掃除機などで壁を傷めやすく、巾木を付けると傷めにくいです。
引き戸で開けたときに隠れる部分(戸袋)は、巾木に厚みがあるから設置できないという大工さんが多くいますが、我が家の大工さんは知恵と工夫でスッキリと付けてくれました。

戸袋に巾木なし

戸袋に巾木あり

端部

ほとんどの場合は、切りっぱなしにする大工さんが多いですが、切り口が見えるので出隅の部材を加工して取り付けるという方法もあります。

和室

巾木ではないのですが、和室には畳寄せというのがあります。
畳寄せは、壁と畳の間にすき間ができないようにするためのものなので、目立たないように高さは畳と同じ程度です。
これをわざと高くして、巾木のように壁を保護するという方法があります。
特にリビングと和室を隣接する際には畳寄せを巾木のように高くすることを検討してみてください。
掃除するときに壁を傷めないか気にしなくてもいいようになります。

和室の畳寄せ・高さは畳と同じ程度

畳寄せを巾木のように高くした例

ホコリ対策

マスキングテープ 巾木に貼っておけばホコリが付きにくいし、付いても取りやすいです。
柔らかいブラシ パウダーブラシ(化粧用のブラシ)やパソコン用のブラシなど柔らかいものではくと、壁を傷つけずにホコリを掃くことができます。

 

水分を含んだ雑巾で拭くことはおすすめできません。
ビニールクロスだと何度も拭いているとめくれてきます。漆喰だと少しずつ傷めます。

 

「我が家は撥水機能付きのクロスだから大丈夫!実際に拭いてても大丈夫よ!」
 というお怒りの声が聞こえてきそうですが、今すぐ水拭きは止めてください。

 

そもそもクロスに使う接着剤に耐水性の接着剤はありません。
クロスと巾木の隙間やクロスの継ぎ目から少しずつ水が入って、少しずつ接着力が弱ってきて、少しずつめくれてきます。

まとめ

巾木についてきちんと知れば、納得の巾木選びができます。
何となく巾木を決めてしまって、後悔することのないように!

 

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。