【今日のキーワード】
バリアフリー ・ 災害に強い ・ メンテナンス費用
今回は、平屋をおすすめするお話です。
流行の平屋ですが、かなりおすすめです!でも、平屋にむかない家庭もありますのでご注意ください。
少し前から平屋が増えていますが、理由は2つあると思います。
1. 1世帯当たりの家族の人数が少なくなっている。(夫婦2人のみ、夫婦+子供1人など・・・)
2. 郊外を好む人が増えている → 土地代が安い → 広い土地があれば平屋が立てやすい。
階段がないことで様々なメリットが生まれます。赤ちゃんにとっては危険な箇所が1つなくなり、老後には楽です。また、上下移動がないので階段分の動線を短くできます。また、ロボット掃除機が活躍しやすいです。
家族とのコミュニケーションがとりやすい
浸水の心配以外は、2F建てよりも平屋の方が地震や台風には強くなりやすいです。
地震に強い | 2階を支える必要が無いし、重いモノが上にあるほど揺れが大きくなりやすいから。 |
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台風に強い | 風にあたる面積が2階の分だけ減るから。 |
平屋は2Fを支える必要がないため、大空間を作りやすい。
高さ1.4m未満、面積は下の階の1/2未満で、小屋裏を作ることができます。
1フロアの面積が広くなりやすい平屋だから小屋裏も広くなりやすいです。屋根裏の勾配を生かしてみてはいかがでしょうか?
メンテナンス費用がおさえやすい。2F建ての場合、足場代だけで20万円程度します。工事ごとに足場代を支払うのはもったいないですよね?そこで、節約のためにある程度工事をまとめます。でも、平屋の場合には、足場が不要な工事だと、必要な時期に必要なメンテナンスがしやすいです。
(例)樋が落ち葉などで詰まった場合に、総2F建てだと足場が必要ですが、一般的な平屋の寄棟屋根や方形屋根だと、脚立があれば落ち葉を取り除くことができるでしょう。また、工事によっては、2F建てのように大がかりな足場が不要な場合もあります。
平屋と総2F建てを比べると、家を建てるのに必要な土地の面積は、約2倍必要になります。その分だけ土地の購入費用が高くなります。
高くなるかも!?
プラス分:基礎・屋根。
マイナス分:外壁・窓・階段・建築面積が階段分少なくなる。
1フロアが広くなるので、日当たりの悪い場所が増えやすいです。
対策としては、天窓の設置や段違い屋根にすることなどがあります。また、効果は小さくなりますが、スケルトンの建具を採用するなど、工夫できることはあります。間取りでは、トイレや浴室を窓なしにする場合は、陽があたらない場所に配置する工夫もあります。
日当りと同じ理由で、1フロアが広くなるので風通しの悪い場所ができやすいです。
プライバシーの確保が難しいです。
窓を開けて寝るのはリスクがありますが、高窓にする・人が入れない狭い窓にする・外を砕石にして人が歩くと音がするようにするなど対策することができます。
どうしても日当たりの悪い場所ができます。
日当たりの悪い場所を納戸や窓のないトイレや浴室にするなど、日当たりが不要だったり対策ができる部屋にするといいでしょう。
私は平屋に住んでいますが、風通しで困ったことはありません。平屋で一部屋ごとに風通しをよくすることは難しいです。でも、建具を開けて、複数の部屋や廊下も含めた家全体で、風通しをよくするようにしています。風通しを意識した窓だとたてすべり出し窓がおすすめで、別名ウインドキャッチ窓と呼ばれているくらいですから、風を室内に取り込むのに優れた窓です。風が入ってしまえば出口を作れば風通しはよくなります。特に隣家と近い窓にはおすすめです。
参考:風通しのいい家づくり
平屋のメリットは最大限に活かして、デメリットは最小限にとどめる!
快適な平屋の家は、メリット・デメリットを自分好みにできるかどうかです。住む人と建築士(設計者)の共同作業で、納得の平屋暮らしをしてください。