高断熱高気密住宅の意外な盲点!その対策とは?

高断熱高気密住宅の意外な盲点!その対策とは?

メリットばかりじゃない高断熱高気密住宅。デメリットと対策!より高断熱高気密化させるための注意点を踏まえて、より快適な家づくりと生活を!

2025年3月17日更新

こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

  高断熱高気密住宅 ・ メリット ・ デメリット ・ 注意点 ・ 結露   

 

今回は、高断熱高気密住宅のお話です。
家づくりでは、特に重要視するキーワードではないでしょうか?

高断熱高気密住宅にすると夏も冬も快適!
これだけで高断熱高気密住宅にすると、思わぬ落とし穴があります。様々なメリットとデメリットがあり、さらに、家づくりのときと住み始めてからの注意点もありますので、よく理解して、かしこく住んでください。

 

高断熱高気密住宅のメリット

メリット① 光熱費&エアコン代を節約

エアコンがよく効きます。
エアコンのカタログには、「部屋の広さ」と「畳数の目安」が記載されています。この広さの基準は、1964年に定められたものです。つまり、断熱性や気密性が今と全く違う基準での広さを表示しています。
我が家では、部屋の広さよりも狭い畳数のエアコンを設置していますが、スイッチオンしてしばらくすると「しら~」っと問題なく静かに作動しています。
※、イメージとしてはおじいさんやおばあさん宅と、今の新築住宅との違いです。

 

メリット② ヒートショックの予防

浴室や脱衣所が寒くなりにくく、ヒートショックを起こしにくくなります。

 

メリット③ 遮音性

室内の音が、外に漏れにくく、室外の音が、室内に聞こえにいです。

 

メリット④ 虫の侵入が少ない

築45年ほどの家に住んでいた時と、高気密化した現在の家との個人的な比較ですが、クモなどの虫の侵入がほとんどなくなりました。蚊がほぼ1年中いたのが、今では温かい時期だけになり、数もかなり減りました。隙間が無くなり虫の侵入ができなくなっているからだと思います。

 

メリット⑤ 結露が発生しない

注目!状況によって変わるので、デメリット7をよく読んでください。

高断熱高気密住宅のデメリット

デメリット① 建築費が高くなる

断熱性や気密性を高めるのですから、いい材料=高い材料を使いますので建築費は高くなります。

 

デメリット② シックハウス

気密性を高くした弊害です。しかし、法律で有害な材料の制限と24時間換気の設置義務が決められています。24時間換気のスイッチはONにしましょう。
参考ブログ:シックハウス症候群

 

デメリット③ 音が反響する

高断熱高気密になるほど音の逃げ場がなくなるから、音が反響しやすくなってしまいます。音が反響すると、会話やテレビの音が聞き取りづらくなります。また、音が反響しやすい部屋には2つの特長が見られます。

1. 広い空間

一般的な家だと、LDKを広くしたり、吹き抜けを作ったりすると反響しやすいです。
【対策】 広くしすぎない、吹き抜けにしないことです。

2. 硬い材質の建材

硬い材質は音が反響しやすいです。
【対策】
やわらかいものや多孔質なもの(建材に細かな孔(あな)が無数に空いているもの)は反響しづらいです。
・ブラインドよりカーテン、フローリングよりラグマットやタイルカーペットに。
・ビニールクロスより漆喰やエコカラットに。  

※、反響対策は1つをすれば十分ということは無く、反響を少しでもやわらげようというものです。

 

デメリット④ 臭いがこもる

室内の冷気や暖気が外に逃げないということは、臭いも外に逃げないということです。窓を開けての換気や、換気扇・24時間換気を作動させましょう。

 

デメリット⑤ 帰宅すると暑い

高断熱高気密住宅といえども、夏の熱気は少しずつ室内に影響します。外からの熱気が逃げにくくなっているので、家の中に熱気がこもりやすくなります。ここでも、24時間換気を作動させておくと、熱くなりにくいのでおすすめです。また、エアコンによっては、外出先からON/OFFの操作ができるものもありますので活用するといいでしょう。
【対策】 24時間換気のスイッチはずっとONにしましょう。換気することでかなり違います。

 

デメリット⑥ カビの発生

湿気がこもるとカビが発生しやすくなります。ここでも、換気や24時間換気の作動が重要です。特に最近は、窓のないトイレが増えているようです。通気性の悪いトイレだと、トイレに貯めている水が栄養となり、カビが発生しやすくなります。24時間換気をトイレに設置して、作動させておくことをおすすめします。

 

デメリット⑦ 結露が発生する

注目!

メリットの欄で結露が発生しないとお話ししましたが、結露が発生しやすくなる場合もあります。

対策(設備)

・窓の高断熱高気密化

断熱性
低    高

サッシ

   アルミ製サッシ  <  アルミ樹脂複合サッシ  <  樹脂サッシ  <  木製サッシ

        単板ガラス  <  ペアガラス  <  トリプルガラス

仕様

        引き違い窓  <  すべり出し窓(パッキンで気密性あり)

・シーリングファン
空気を撹拌して部屋の湿度を均一にする役割があります。吹き抜けなどの高い天井の部屋におすすめ。
水蒸気は軽いから上に行くので、高窓を設置している場合は、高窓の結露防止に役立ちます。また、エアコンの効きもよくなります。
・キャットウォーク
高窓が結露しても拭けるように!

対策(行動)

・湿度を上げすぎない
湿度は40~60%が快適な湿度です。加湿器、部屋干し、入浴後の湿気が家じゅうに広がると、湿度が上がる原因となります。冬場の加湿は大切ですが、湿度が上がりすぎないように気を付けましょう。

部屋干し

24時間換気の近くだと、湿気が外に放出されやすいのでおすすめ。

入浴後の湿気

浴室の窓を開けるか、換気扇の設置(タイマー付きが電気代の節約に)

家づくりでの注意点

施工会社

実績のある施工会社を選ぶことです。もしくは、設計と施工を別にする場合も、高断熱高気密住宅に実績のある建築士事務所に設計をしてもらい、施工の監理も建築士事務所に依頼することです。つまり、材料をいくらよくしても、こまごまとした箇所での施工が適切でないと効果も?がつくからです。

窓はパッキンのあるすべり出し窓がおすすめです。引き違い窓は、構造上、開け閉めするために隙間ができ、気密性が低下するからです。また、どんなに高断熱高気密の窓を選んでも、外壁材+断熱材の方が性能は上です。「窓は小さく」が高断熱高気密化の基本です。

玄関ドア

窓と同じ理由で、引くタイプのドアは気密性で劣ります。片開きの方が構造上、気密性は優れています。

郵便ポスト

壁に設置する場合は、蓋付きポストがおすすめです。新聞などの配達物がはさまっているとすき間ができ、そこから冷気が室内に侵入するからです。

家を高断熱高気密化させるためには、いい建材を選んだだけではダメです。小さなことの積み重ねです。
特に、外と接する箇所は注意して、信頼のできる業者・担当者と打合せをしましょう。

 

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。