こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、高断熱高気密住宅のお話です。
家づくりでは、特に重要視するキーワードではないでしょうか?
高断熱高気密住宅 ・ メリット ・ デメリット ・ 注意点 ・ 結露
高断熱高気密住宅にすると夏も冬も快適!
これだけで、高断熱高気密住宅にすると、思わぬ落とし穴があります。様々なメリットとデメリットがあり、さらに、家づくりのときと住み始めてからの注意点もありますので、よく理解して、かしこく住んでください。
エアコンがよく効きます。
エアコンのカタログには、「部屋の広さ」と「畳数の目安」が記載されています。この広さの基準は、1964年に定められたものです。つまり、断熱性や気密性が今と全く違う基準での広さを表示しています。
我が家では、部屋の広さよりも狭い畳数のエアコンを設置していますが、スイッチオンしてしばらくすると「しら~」っと問題なく静かに作動しています。
※、イメージとしてはおじいさんやおばあさん宅と、今の新築住宅との違いです。
浴室や脱衣所が寒くなりにくく、ヒートショックを起こしにくくなります。
室内の音が、外に漏れにくく、室外の音が、室内に聞こえにくくなっています。
築45年ほどの家に住んでいた時と、高気密化した現在の家との個人的な比較ですが、クモなどの虫の侵入がほとんどなくなりました。蚊がほぼ1年中いたのが、今では温かい時期だけになり、数もかなり減りました。隙間が無くなり虫の侵入ができなくなっているからだと思います。
注目!
断熱性や気密性を高めるのですから、いい材料=高い材料を使いますので建築費は高くなります。
気密性を高くした弊害です。しかし、法律による有害な材料の制限と24時間換気の設置義務が決められています。24時間換気はつけっぱなしにしましょう。
ブログ:シックハウス症候群
室内の冷気や暖気が外に逃げないということは、臭いも外に逃げないということです。窓を開けての換気や、換気扇・24時間換気を作動させましょう。
高断熱高気密住宅といえども、夏の熱気は少しずつ室内に影響します。外からの熱気が逃げにくくなっているので、家の中に熱気がこもりやすくなります。ここでも、24時間換気を作動させておくと、熱くなりにくいのでおすすめです。また、エアコンによっては、外出先からON/OFFの操作ができるものもあります。
湿気がこもるとカビが発生しやすくなります。ここでも、換気や24時間換気の作動が重要です。特に最近は、窓のないトイレが増えているようです。通気性の悪いトイレだと、トイレに貯めている水が栄養となり、カビが発生しやすくなります。24時間換気をトイレに設置して、作動させておくことをおすすめします。
注目!
メリットの欄で結露が発生しないとお話ししましたが、デメリットにもあるように、結露が発生しやすくなる場合もあります。
・窓の高断熱高気密化
断熱性 |
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サッシ | アルミ製サッシ | アルミ樹脂複合サッシ | 樹脂サッシ | 木製サッシ | |
窓 | 単板ガラス | ペアガラス | トリプルガラス | ||
仕様 | 引き違い窓 |
すべり出し窓 |
・シーリングファン
空気を撹拌して部屋の湿度を均一にする役割があります。吹き抜けなどの高い天井の部屋におすすめ。
水蒸気は軽いから上に行くので、高窓を設置している場合は、高窓の結露防止に役立ちます。また、エアコンの効きもよくなります。
・湿度を上げすぎない
湿度は40~60%が快適な湿度です。加湿器、部屋干し、入浴後の湿気が家じゅうに広がると、湿度が上がる原因となります。冬場の加湿は大切ですが、湿度が上がりすぎないように気を付けましょう。
部屋干し | 24時間換気の近くだと、湿気が外に放出されやすいのでおすすめ。 |
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入浴後の湿気 | 浴室の窓を開けるか、換気扇の設置(タイマー付きが電気代の節約に) |
施工会社 | 実績のある施工会社を選ぶことです。もしくは、設計と施工を別にする場合も、高断熱高気密住宅に実績のある建築士事務所に設計をしてもらい、施工の監理も建築士事務所に依頼することです。つまり、材料をいくらよくしても、こまごまとした箇所での施工が適切でないと効果も?がつくからです。 |
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窓 | 窓はパッキンのあるすべり出し窓がおすすめです。引き違い窓だと構造上、開け閉めするために隙間ができ、気密性が低下するからです。また、どんなに高断熱高気密の窓を選んでも、外壁材+断熱材の方が性能は上です。窓は小さくが高断熱高気密化の基本です。 |
玄関ドア | 窓と同じ理由で、引くタイプのドアは気密性で劣ります。片開きの方が構造上、気密性は優れています。 |
郵便ポスト | 壁に設置する場合は、蓋付きポストがおすすめです。新聞などの配達物がはさまっているとすき間ができ、そこから冷気が室内に侵入するからです。 |
家を高断熱高気密化させるためには、いい建材を選んだだけではダメです。小さなことの積み重ねです。
特に、外と接する箇所は注意して、信頼のできる業者・担当者と打合せをしましょう。
今回のお話はここまでです。