雨漏りしにくい家づくりのポイント②

雨漏りしにくい家づくりのポイント②

家が傷む原因の1つは雨漏り。今回は、雨漏りがしにくくなる家づくりのより細かな点についてお話しします。1つずつおさえて行けば理想の家づくりができるでしょう。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 付属品 ・ 工事の仕方  

 

今回も、雨漏りしにくい家のお話です。
前回では大事なポイントをお話しましたが、今回は細かなポイントになります。

付属品

前回、「屋根や外壁に何も付いていないシンプルな家ほど雨漏りがしにくくなります」とお話ししました。では、反対に屋根や外壁に付けると複雑になるモノは、

屋根 天窓・太陽光発電など
外壁 ベランダ・バルコニー・出窓・シャッターなど

上記のような付属品がついていると雨漏りがしやすくなります。

 

工事の仕方

左が正解で右が不正解の工事の仕方です。
しかし、右側の工事の仕方でしているのをたまに見かけます。工程表を見ると、外壁を工事する職人さんの開始日が遅れて大工さんが先に軒天を工事してしまっているときもありました。他にも雨漏りを防ぐ為の工事の仕方はいっぱいありますが、「とりあえず、コーキングをしておけば大丈夫だろう!」というところもあります。つまり、職人さんの都合やモラルで雨漏りのリスクが上がってしまうのです。また、設計をする建築士さんの知識不足という例もあります。
左の事例のように、きちんとした工事の仕方が他の雨漏りにかかわるすべての工事で行われることにより、雨漏りしにくい家ができます。
他にも雨漏りをさせないための大事なポイントはいくつもあります。このポイントをきちんとおさえているか?例えミスがあってもきちんとチェックして修繕ができているか?が、家づくりには重要です。

業者のレベル

飲食店の料理でも美味しい・美味しくない、スポーツ選手でも上手い・下手があるように、住宅メーカーや設計をする建築士、工事をする職人さんにも上手い・下手はあります。「プロだからきちんとしてくれるだろう」と思っている人は多いですが、一部ですが技術不足やモラルのない人はいます。残念ですが、どの業界でも同じだと思います。これを防ぐには、セカンドオピニオンや第三者監理を取り入れることだと思います。建築のプロがチェックすることによって、このような事はかなり防げると思います。
【参考】:建築現場のダブルチェック

 

コーキングは劣化する

コーキングの耐用年数は、高耐久のコーキングでも15年程度と思った方がいいでしょう。何も言われずに使われる一般的なものでは10年程度です。もちろん、太陽光や雨のあたり方によっても違ってきますが、10年経ったら要注意です。新築から10年で雨漏りのリスクが上がると考えた方がいいでしょう。

 

 

メンテナンス

コーキングの耐用年数が過ぎる新築工事から10年後くらいから、家のメンテナンスを考えた方がいいでしょう。家が建ってしまえばノーメンテナンスという家は無く、適切なメンテナンスが家を長く安く保つ秘訣です。その際のコストダウンの方法は、セットで工事をするということです。例えば、屋根の点検や修繕工事と外壁工事をセットにするという方法です。このような工事には足場を組み立てる必要があり、当然のことですが、足場を組む費用がかかります。1度の足場組立で多くの点検や工事を組み合わせた方が、コストダウンにつながります。

住宅瑕疵担保保険

新築から10年以内は、「あなたの家に傷や欠点があった場合に直すことを保証します」ということを定めた法律です。詳細は、リンク先よりお読みください。ここで、雨漏りが欠点に該当する場合に、新築から10年以内だと保険で直してくれますので、くれぐれも10年が経過する前に保険が適用できるようにチェックと申請をしてください。
【参考】:住宅瑕疵担保履行法

 

まとめ

これまでの説明は一般的な工事のレベルでのお話です。
・雨漏りをしにくくするための設計
・適切な工事が行われる優良な工事業者
・確実に工事が行われているかをチェックする第三者監理
これらをきちんと選定することで、長く住み心地のいい家づくりを行ってください。

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。