臭わない家づくり

臭わない家づくり

消臭剤に頼らない、家づくりからできる臭い対策と注意点です。臭う家と臭わない家はここが違う!
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

  高気密住宅 ・ 通気 ・ 過信は禁物   

 

 

今回は、臭わない家づくりのお話です。
最近の家は臭いがしやすい家でもあるのでご注意を!

少し前から「高断熱高気密住宅」という言葉をよく聞きませんか?ここでは高気密が問題になります。高気密とは気密性が高い、つまり、家の隙間が少ないことで、家の中の空気が外に排出されにくい=臭いがこもりやすい住宅ということになります。

 

臭いのもとと対策

玄関やシューズクローゼット

靴が臭いのもととなっている場合が多いです。
【対策】
窓を設置して開けるようにする・スリット付きの玄関ドアにする・換気扇を付けるなどで、通気をよくします。通気をよくすることは、他の場所の臭い対策にもなり効果的です。

参考ブログ:玄関 ③

トイレ

尿の飛び跳ねが主な臭いのもとです。
【対策】
掃除しやすい建材や消臭機能のある建材も多く発売されていますが、座って用を足してもらうのが効果的です。
私の経験談のお話ですが、マンションやアパートでは、窓のないトイレが多いせいかカビ臭いトイレが多いです。一般の住宅でも窓のないトイレは増えていますので、窓を設置しない場合は、24h換気の換気扇を設置し、臭い対策と同様にカビ対策も兼ねて換気扇を24時間可動させてください。
参考ブログ:まだまだある!トイレの決めごと②

キッチン

雑菌繁殖や酸化した油汚れが主な臭いのもとです。
【対策】
各メーカーより様々な掃除しやすいキッチンが発売されていて、新商品も開発されています。購入の際によく検討してください。注意点は、キッチンが掃除しやすいように継ぎ目がないか?キャビネット内の調味料がこぼれても掃除がしやすいか?です。こまめな掃除で臭いを予防することが大切です。

クローゼット

服についた臭いや湿気やカビが主な臭いのもとです。
【対策】
クローゼットは、奥行きが浅い分だけまだマシですが、ウォークインクローゼットは、奥行きがあるので臭いがこもりやすいです。時々は扉を開けっぱなしにしたり、窓を開けたりして通気をよくしてください。

建材

ビニールクロスや漆喰やクッションフロアやカーテンなどで、消臭機能があるという商品が多く発売されていますが、過信は禁物です。夕食がカレーだと、食後もしばらくはカレーの臭いがしますし、梅雨時のシューズクローゼットは臭います。効果がないとまでは言いませんが、消臭機能があるから何の対策もしなくて大丈夫だとは考えない方がいいでしょう。

 

24h換気

シックハウス症候群にならないように、家の中の空気をきれいにするために建築基準法で義務付けられていますが、空気をきれいにする=空気を入れ替える=室内の臭い対策にもなります。
24h換気のポイントは2つあります。
①24時間ずっと換気をし続ける。
新居に住んでしばらくすると、24h換気の電源を切っているという話を聞きます。これでは、シックハウス症候群のリスクが高まりますし、臭いがこもりがちになります。
②24h換気は、居室(LDK・寝室・子供室など)を対象とし、玄関やシューズクローゼットやトイレは規制の対象外。
居室以外の部屋は、24h換気では対応できない場合があります。そこで提案ですが、24h換気の換気扇をトイレに付けてはどうでしょうか?臭いの発生源の場所に換気扇を付けないで、臭いがリビングや寝室に来るのはイヤですよね?

参考ブログ:高気密住宅にも弱点が!24時間換気の選び方と思わぬ効果とは?

 

掃除

いくら家づくりで頑張っても、臭いの元があれば臭いはします。臭いの元を無くしましょう。

補足

おまけ①

通気をよくする窓は、たてすべりだし窓です。別名がウインドキャッチ窓と言うくらいですから、風を取り込むのが得意な窓です。隣家と近い場合には、窓から風を室内に取り込みにくいですが、この窓なら取り込めるのでおすすめです。もちろん隣家と近くない窓でもおすすめです。

おまけ②

新築時の臭いチェックも忘れずに!窓を閉めて、24h換気をしばらく停止して臭いチェックをしてみてください。
珍しいケースですが、建材が雨に濡れているのに乾かしもせずに工事をして、引き渡しの頃にはカビが発生していたという例もあります。天井裏や床下の臭いチェックも忘れずに!

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。