照明の選び方 ポイントはこれ!

照明の選び方 ポイントはこれ!

ダウンライト一択ではもったいない。せっかくの注文住宅だから照明にもこだわって!メンテナンスで交換工事費が高額なんてことも!維持費も含めた照明選びを解説します。

今回は、照明のお話です。
照明選びはショールームで実物を見ながら決めるのが正解!予備知識として今回はザックリとお話しします。

 

まずは、一般的な家でよく使われる照明の種類と特長のお話です。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、見た目だけで決めないでよく理解してから決めましょう。
ちなみに、我が家に来た人が帰るときに、「LDKの照明はシーリングライトだった?ダウンライトだった?」と質問をしてみました。10人くらいに聞きましたが、誰も覚えていませんでした。照明はこれくらいのモノだ思って、目立たなくして実用性重視にするか?せっかくの新築だからとこだわって選ぶか?どちらも正解だと思います。

種類

一般的に多く使われているのは6種類です。

ダウンライト

メリット:天井がスッキリとして、ホコリがたまらない
デメリット:一体型だと、有資格者でなければ交換できない
電球が切れたときに無資格者でも交換できる交換型があるが、価格が高くなる。基盤が故障するタイミングと、電球が切れるタイミングが大して変わらないことから、一体型を採用される場合が多い。

シーリングライト 照明にこだわりがないのであれば、設置費用も交換費用も安くできるシーリングライトがおすすめ。リモコンが付属していたり、調光・調色ができたりするものも多く便利。また、LDKはダウンライト、寝室や子供室をシーリングライトにしてメリハリをつけてコストダウンするという方法もある。
ペンダントライト 存在感は抜群でおしゃれだけど、位置決めには注意!!ダイニングテーブルの位置を決めてから、 照明の位置を決めるという順番にすると失敗しにくい。くれぐれも、「だいたいこの辺り!」というのは「もう少しこっちだった、、、」という後悔の元。

ブラケットライト
(壁照明)

壁に設置する照明で、視界に入りやすく空間のアクセントとしてもおしゃれ。注意点は、高さによっては頭がぶつかってしまう場合があることと、ホコリがたまりやすいので掃除のことも考えて高さを決めなければならない。特に階段では要注意。
間接照明 天井面や壁面を立体的に演出したいときに使う。エコカラットやレンガなどの凸凹のある建材におすすめ。ダウンライトなどを使って光の陰影を利用しての演出もgood。
スポットライト 置物、写真、絵などの何かを目立たせたいときに使います。また、天井や壁を照らして間接照明のように使ったり、一部だけを明るくするときにも使います。

大きく分けると3つになります。

電球色

オレンジがかった温かみのある色。
リビングや寝室など、くつろぐ空間におすすめ。
キッチンは電球色はNG。肉や魚や野菜などの生鮮食品の傷み具合が分かりづらくなってしまうから。

昼白色

自然な太陽光に近い色。迷ったらコレ!どの部屋にも大丈夫なオールマイティ。
メイク・洋服選びなどにもおすすめ。

昼光色

青みがかったさわやかな色。
文字がはっきりと見えやすく脳の働きを活性化させるので、勉強部屋やワークスペースにおすすめな反面、目が疲れやすく寝室には不向き。スッキリとしてさわやかな印象を与える。

電球色

昼白色

昼光色

照明の色を部屋ごとに使い分けをしている家もありますが、入る部屋によって照明の色が違うと違和感を覚える人もいるので、家族でよく話し合って決めてください。

部屋別の選び方

LDK リビングはシーリングライト、ダイニングはペンダントライト、キッチンはダウンライトなど様々な組み合わせが可能。もちろん、全てダウンライトにしてもOK!
玄関・ホール・廊下 人感センサー付きがおすすめです。夜に帰宅したときに荷物を持っていると、照明のON/OFFが大変だからです。玄関先のポーチは、カギの出し入れや防犯対策としても人感センサー付きがおすすめです。
寝室 就寝時にリモコンがあると便利です。また、照明を少し暗めにしてテレビを見ることができる調光式もおすすめ。くつろぐ空間なので電球色はどうでしょう?
子供室 こちらも就寝時にリモコンがあると便利です。勉強する部屋としては昼光色がおすすめですが、寝る部屋でもあるので昼白色もおすすめです。
浴室 湿気と水に強い照明でなければなりません。バスルームのメーカーのオプション内で選ぶのが無難です。照明にこだわって、他のメーカーから選ぶ場合には担当者によく確認をしてください。照明は壁付けよりも天井付けの方が掃除が楽です。
メイクスペース 自然な光の昼白色がおすすめ。色が付いた照明だと化粧が思わぬ仕上がりになることも!?顔の正面に照明を設置するなどして、顔に影ができないようにしてください。
廊下・階段 夜にトイレに行くときに、通常の照明だとまぶしすぎるので足元灯も検討してみてください。
納戸 高いところの荷物の出し入れのときに、シーリングライトだと邪魔になりやすいです。でっぱりの少ないダウンライトがおすすめです。
小屋裏収納 法律上の問題で床から天井までの高さは1.4m以下になりますので、頭をぶつけないようにでっぱりの少ないダウンライトがおすすめです。

おすすめの機能

調光式

照明の明るさを調整できます。寝室におすすめです。

人感センサー

人に反応して照明がON、しばらくすると照明OFF。防犯対策にもなります。

注意点

ダウンライト

赤ちゃんを寝かせる場合に、頭上にダウンライトがこないようにしてください。調光式にしてもまぶしすぎて、目を悪くするおそれがあります。

ペンダントライト

階段・廊下などの狭い空間に設置すると、地震のときにゆれて壁を傷つけたり、ペンダントライトが破損したりする場合があります。破損すると避難の際にケガをするので、選ぶ際にはご注意してください。また、ペンダントライトのコードにはホコリがたまります。吹き抜けのような高い位置から吊るすと、コードに溜まったホコリの掃除が大変です。

間接照明

極稀にある話です。
ある工事現場でのことです。通常はボード張り→クロス貼り→間接照明取付けの順番で工事をしますが、ボード張りの途中で間接照明を取り付けていました。電気工事の職人さん曰く、「この間接照明では、ボード張りが終わってからでは付けれないから、通常の順番ではなく途中で取り付ける。」とのことでした。問題点が分かりますか?つまり、照明が切れてしまうと、ボードを一部壊す→照明の交換→ボードの復旧→クロスの修繕をしなければなりません。通常だと照明器具の交換だけなのに、おおごとになってしまいます。

照明付けすぎ問題

照明のプランニングを依頼すると、シーリングライト1つでいいのにダウンライトも付いているなど、照明を付けすぎている場合があります。理由は暗いと文句を言われますが、明るすぎても文句を言われることが無いからです。実際に、全く使わない照明があるというのはよくある話です。照明の付けすぎは無意味なコストアップになりますので、ご注意ください。

天井の色を変える

よくある失敗例です。ほとんどの天井の仕上げ材を白色でしている=ダウンライトの本体の色を白色にするはいいのですが、一部だけ木目調にした場合に白色のダウンライトだと悪目立ちをしてしまいます。この場合は、ダウンライトを茶色が黒色にするといいと思います。照明の色と仕上げ材との調和をチェックしてみてください。

ショールームの活用

カタログやHP上で選ぶのではなく、ショールームで実物を見て選んでください。思ったよりも、大きくて目立つ、こちらの方がおしゃれ、様々な機能を説明してくれるなど、行くだけの価値はあります。ぜひ、実物を見て納得をしてから採用してください。

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。