細かな指定 ここがポイント(室内編)

細かな指定 ここがポイント(室内編)

知ってこだわらないと気になる!家づくりで毎日の「イラッ」を無くすためにも細かな指定をしてください。今回は、室内に関する細かな指定です。少しだけこだわって便利でおしゃれな部屋に!

今回は、忘れないでほしい室内の細かな指定についてです。
家づくりの決め事で知ってほしいことは、機能・メリット・デメリットです。これからずっと住み続けるのですから、「イラッ」とせずに住み続けられるように、決めることがいっぱいで大変でもがんばりましょう。

 

部品

ドアストッパーの金具

どのタイプの金具がいいかは好みにもよりますが、選ばないと「当社標準仕様」とか「メーカー標準色」とかで変に目についてイラっとすることになるかも?

内蔵タイプ

扉上付けタイプ

 

ドアノブ、建具の取手

標準品以外にも選べたり、オプション品も多くありますので、検討してみてください。トイレや脱衣所の建具には、明かり窓やカギ付きなどもあります。

 

棚のレール

こちらも好みにもよりますが、縦のレールの色が目立たない白色か目立つシルバー色になるか?スッキリした方がよくないですか?あるいは、アクセントでおしゃれな色にしてみては?

部材

巾木

さまざまな種類があるので、この際ですからいろいろと見てください。

材質 木製(一般的)、塩ビ製(トイレや脱衣所で使う場合あり)、アルミ製(こだわった家に採用の場合も)、巾木を付けない家(見た目重視)もあります。
種類 それぞれの材質でも高さや厚み、特長が違うものがあります。
細かな仕上げ 下の画像①②のような場合に、巾木を切りっぱなしで取付け、切断面が見える場合がありますが、画像①②は、大工さんが工夫をして切断面を見えなくして取り付けています。
引き戸の戸裏 引き戸を閉めたときに見える壁に、巾木を設置する場合としない場合があります。下の画像③は、巾木を取り付けた場合です。巾木が無いと掃除機で壁を傷つけます。ましてや、ロボット掃除機だと人間のように傷つけるから手前でやめておこう!とはなりません。ちなみに、私の知っている限りでは巾木を付けない場合が多いです。

画像①:切断面を見えなく

画像②:断面を見えなく

画像③:引き戸の戸裏 巾木あり

参考:実は知らない巾木の話

 

廻り縁

天井と壁が接する箇所に取り付ける部材のことですが、最近の家では廻り縁を付けない家がほとんどです。特に天井と壁がビニールクロスの場合は、廻り縁を付けない方がスッキリとして空間が広く感じられますし、コストダウンにもなります。

 

見切り材

材料の色や材質が変わるときに使用する材料のことです。
一般的には、アルミ製のシルバー色にすると安いので、指定しないとシルバー色が目立ちすぎることに!細かくチェックしましょう。

下地

手摺の設置・下地

玄関の手摺 老後の対策だけではなく、壁に手を点いて靴を脱ぎ履きすると壁が汚れてくるので汚れ対策にもなります。お客さんが来て、靴の脱ぎ履きのときに壁に手をついているとイラッとしますよ。
トイレの手摺 年配の人が使うときには特に便利です。

今は不要でも、将来的には必要になる場合が多いです。将来のために、手摺用の下地をいれておいて、図面に記載しておくと後々に役に立ちます。

 

下地の設置

手摺以外にも下地は必要なときがあります。

天井 ホシ姫サマ、ロールスクリーン(目隠し用)など。
タオル掛け、壁掛けテレビ、飾り棚など

天井や壁に、自分で何かを取り付けるときには、打合せのときに下地の設置依頼が必要です。
「○○を取り付けたいので、下地の設置をお願いします。」と言えば問題ないはずです。

 

参考:家づくり 下地は必要です!②

その他

カウンターの高さ

カウンターの高さを指定していないと、一般的な机の高さ(70㎝)にされることがあります。おしゃれに少し高さの高い椅子で朝食を!という希望が打ち砕かれます。先に指定しておかないと後の祭りです。

フローリングの木目の方向

木目の方向を流し方向とも言います。この流し方向は、部屋の長い方に木目がいくようにするのが基本ですが、1つのフロアで全ての部屋の長い方向が同じとは限りません。そんな場合に、家全体で1つの流し方向で統一するのか?いいや!ここはこだわりたい!とするのか?を決めてください。パッと見が四角っぽい部屋ならどちらでもいいと思いますが、明らかにタテヨコの長さが違う部屋だと、流し方向を他とは変えてもいいと思います。

木目の流し方向を変えた場合