【今日のキーワード】
注意点
今回は、施主支給のお話の続きです。
おすすめの施主支給品と注意点についてお話しします。
自分で運べる商品 |
現場搬入だと搬入時期を購入先に指定するのが大変だし、天候などの要因による急なスケジュール変更があればもっと大変なので、自宅で保管+自分で運べる商品が無難。 |
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ネジどめだけで取付け可能な商品 |
強固に取り付けるには電気ドリルが必要なので、取付けを大工さんのような工事業者に依頼する方が取付けが確実だし、ネジどめだけだと規格が合うかどうかの確認までは不要だから。 |
ということで、おすすめの施主支給品
1位:壁掛けテレビ | 重いテレビを壁に掛けるし、取付け用の下地の設置・ネジの選定 + 取り付け・配線計画もあるから、おすすめ1位は壁掛けテレビ。 |
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2位:カーテンレール・ |
レールは規格品なので、窓の大きさによっては切断が必要になります。プロに切断&取付けをしてもらいましょう。レールの取り付け後に、カーテンの寸法を自分で計って注文&取付けまでをすると、コストダウンになります。(カーテンレールの設置後にカーテンの採寸をする方が注文サイズを間違えにくくなります。) |
3位:手摺 | 玄関やトイレ用の手摺です。老後を考えれば付けておいて損はありません。しかも、何十キロもの負担が手摺にはかかるので、大工さんに取付けてもらった方が確実です。 |
4位:タオル掛け・ |
細部にこだわってみては?ネット通販でも購入できるし、持ち運びも楽だし、現場での保管も小さいから邪魔にはならないでしょう。 |
カーテンレール・
房掛け
施主と住宅メーカーの両方にとって大事な注意点です。
施主支給品がゼロの新築住宅で、空気環境の測定の結果に問題があれば、住宅メーカーの責任になります。しかし、施主支給品に空気環境を害する原因があり、測定結果がオーバーしてしまったらどうなるのでしょうか?建築物+施主支給品>基準値の場合だと、ややこしくなります。
①建築物の影響がもう少し低ければ基準値内になる
②施主支給品も原因となっている
こういった場合に、相手側に問題があると主張すると問題は解決しません。また、海外品の家具だと日本の建築基準法の適用外なので、家の建築だと使ってはいけない薬品が使われている場合もあります。
《解決策》
個人的には、別の工事としてできる施主支給品の取り付け工事は、空気環境の測定結果に問題なく、引き渡しが完了した後にすればいいと思います。引き渡し時に問題が無ければ住宅メーカーの責任はありませんし、引き渡し後に問題があれば施主の責任となるからです。
24時間換気は、24時間ずっと稼動させた方がいいですが、入居した後や家具を設置した後などは特に稼動させた方がいいです。家具に使われている塗料や接着剤の有害な有機性化合物の発散は新品のときほど発散量が多いからです。
施主自身が、発注+取り付けまでをすれば、商品に価格を上乗せされることも、工事費を請求されることもなくなり一番安くなる方法です。特に、DIY好きの方にはおすすめの方法です。カーテンレールや壁掛けテレビやタオル掛けなどは、事前に施主取り付けの旨を伝えて、取付け用の下地を設置してもらえば取付けることができます。シーリングライトの場合は、「シーリングライトを自分で取付けるので、取り付けられるように電気工事をしておいてください。」と言えば簡単に取り付けられます。1回取り付ければ、故障したときの交換も自分でできるようになります。
施主支給のポイントは、自分でできないことをお安く簡単にすること。
自分で選んだもので満足のいく家にできるように、施主支給のメリットとデメリットを理解して、かしこく・正しく活用しましょう。
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