【今日のキーワード】
材料のどこまで? ・ 見積り項目のどこまで? ・ 工事範囲のどこまで?
今回は、プラン提案型の見積りのことでさらに詳しくお話しします。
どこまでの見積りをしているか?についてです。
1. 材料決めの際にどこまで細かく決めるか? の材料決め
2. 建築工事はどこまで含まれるか? の見積り項目
3. 実際の工事をどこまでするか? の工事範囲
この3つの「どこまで」についてのお話です。
材料をどこまで細かく決めているかということです。
例えば、瓦屋根(当社標準品)、ビニールクロス貼り(弊社推奨品)という見積りの場合
瓦屋根は、最も紫外線や風雨にさらされる場所です。同じ瓦屋根でもいぶし瓦と釉薬(ゆうやく)瓦では耐久性や経年による色の変化が違います。ビニールクロスであれば、中級品は色や柄や機能性が多く、量産品は色や柄や機能性が少ないです。


当社標準品、弊社推奨品とは、どこまでの商品を指しているのか?
このようなことは、瓦屋根やビニールクロスに限ったことではなく、全ての材料に当てはまります。
材料を細かく決めていないと、耐久性や機能性に差が出てきますので、注意が必要です。
「建築費は安くなったけど、メンテナンス費が高額になった」というときは、「材料のどこまで?」をきちんと理解していない場合におこりやすいです。当社標準品や弊社推奨品などはきちんと理解してから契約をしてください。
「それは見積りには含まれていません。」ということがおこらないようにということです。
本体工事費と付帯工事費のように、住宅メーカーによって見積書に含まれる項目は違うと思った方がいいでしょう。
参考ブログ:坪単価のカラクリを解説!安い?高い?本体工事費って何?
「建築請負契約書」に署名+捺印をしてしまうと、後になって「要望通りになっていない」「思っていたものと違う」と言ったところで、契約書に記載していない工事はしてくれません。工事をしてもらうには、追加の費用を払って工事をしてもらうしかありません。
見積書は金額だけではなく、項目がきちんと記載されているかを確認したうえで比較をし、依頼する住宅メーカーを決めてください。


ある住宅メーカーでのお話です。
以下の項目は全て別途になっていました。
・電気配線工事 ・ガス設備工事
・照明器具工事 ・屋外給排水工事
・LAN配線工事 ・テレビアンテナ工事
つまり、家は建っても、家の中は夜になると真っ暗で、冷蔵庫の電源を入れることも、トイレで用を足すことも、キッチンで料理することも、テレビを見ることもできません。
「こんな家に住めるわけないだろ。」 文句を言っても、こう言われるだけです。
「それは見積りには含まれていません。」・・・
屋外給排水工事を例にあげます。
画像の青色の線は、家で使う水道の給水管を、赤色の線は、家で発生した排水を外に流す排水管を示しています。給水管と排水管の長さは、建てる家によって違ってきます。広い敷地だと長くなり、狭い敷地だと短くなります。しかし、住宅メーカーとしては、受注できるかどうかわからない物件の見積りに、上水道と下水道を役所がどこに設置しているのかを確認し、どこからどこまでを給水管で結ぶか、どこからどこまでを排水管で結ぶかをいちいち調査していると、手間がかかりますし、受注できないと経費倒れになります。その上、高く見積もっていると受注できなくなります。そこで、給水管や排水管は
・「〇mでのお見積りになります」と見積りをして、足りない分は追加工事
・「別途工事」と見積書に記載して、給排水工事は全て追加工事
といった見積りをします。
また、公共の下水が整備されていない場合は、浄化槽を設置しなければならず、さらに追加工事が必要になります。給排水管の追加工事だけで50万円、浄化槽を足すと100万円という話は良心的な住宅メーカーでもよくあることです。
悪質な業者だと、見えなくなる箇所、追加工事、一般の人では分かりづらいことの3つは、契約した後だと割高になりやすい要件ですので、注意してください。
①材料のどこまで? ②見積り項目のどこまで? ③実際の工事はどこまで? の3つをよく確認しないと、100万円や200万円程度の差どころか、もっと差がでる場合もあります。見積りをよく比較して、後悔のないように依頼先を決めてください。
また、契約後の追加工事で割高になる場合があるので注意してください。
プラン提案型の見積りについてのお話は、ここまでです。
次回は、プラン統一型の見積りについてのお話しします。
