完成する家は1つ!プラン統一型の見積りとは?

完成する家は1つ!プラン統一型の見積りとは?

価格だけの競争をするのは、プラン統一型の見積りです。プランを決めてから金額を比較する見積りです。プラン提案型との違いを知って、自分たちの家づくりにあった見積りを!
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

 プラン統一型 ・ 細かな記載 ・ セカンドオピニオン  

 

今回はプラン「統一」型の見積りについて詳しくお話しします。
プラン「提案」型とはそもそも家の建て方が違います。

プラン統一型の見積り

予算や希望などを伝えてプラン(設計図書)を建築士事務所(設計事務所)に作ってもらうタイプ。

見積書には、具体的な商品名とか数量とか、細かな記載が多いです。
建築士事務所に図面や仕様を記載した設計図書を作ってもらい、完成した設計図書を元に複数の地元の建設会社に見積りをしてもらいます。設計をする会社と工事をする会社は違う会社になります。
プラン提案型は住宅メーカー1社が設計と工事をしますが、プラン統一型は設計と工事は別々の会社がする点が大きく異なります。

 

メリット

プラン提案型の見積りとは違い、完成する家は決まっていて、見積り金額を競う競争ができます。
設計の段階で全ての商品を決めてから見積りをしてもらうので、「こっちの見積りは屋根材が良いけど、もう一方の見積りは断熱がいいから、どちらの住宅メーカーに依頼しようか?」と迷うこともありません。(金額以外は同じです)
建築士事務所が現場の監理(家のチェック)できるようになります。(セカンドオピニオン

 

参考ブログ:監理とは

 

デメリット

設計をする建築士事務所と工事をする建設会社とを決めることになります。
全ての建築仕様を決めてからなので見積りをするまでに時間がかかるし、建設会社の見積りも2~3週間程度かかる場合が多いです。

 

進め方

建築士事務所と一緒に「細かな仕様=完成する家」を決めてから、建設会社に見積りをとります。

注意点

建築士事務所と建設会社は、大手のハウスメーカーと比べて情報が乏しかったり、モデルハウスや見学会などで実際に建てた家を見る機会が少ないので、自分にあった建築士事務所や建設会社を見つけるのが大変です。また、自分たちが希望する家と建築士事務所の得意分野が違っていれば、納得のいく家が建てにくくなります。

プラン統一型をおすすめする場合

こだわりの家を納得のいくように建てたい人や、見積書の回でお話しした、「良い下げ方と悪い下げ方」「当社標準品」「値引きと掛け率」を理解したうえで複数の見積書を比べることに自信のない人は、プラン統一型がおすすめです。

 

ポイント

デザイン重視の家や機能重視の家、バランス重視の家を設計するなど建築士事務所によって様々な特長があるので、依頼先の特長をよく知ってから決めてください。
設計の打合せをする人は設計をするプロなので、建築のプロに教えてもらいながら家づくりを進めることができます。
家の品質はそのままに価格競争ができます。

参考:建築士事務所紹介 「理想の家づくり」の登録建築士事務所の紹介ページです。  
興味のある方はご覧ください。

 

注意点

少しのケースですが、「談合」がありますので注意してください。
工事する会社同士が組んで、あらかじめ受注する会社を決め、割高に受注する場合です。
当サイトの「理想の家づくり」では談合を抑制するノウハウがありますが、企業秘密なのでお話しできませんので、すみません。
また、比較見積りをする建設会社の数を増やしすぎると、建設会社が「こんなに多くの見積りする会社があったら受注できない」と、あきらめてしまう場合や、工事で問題が起きる場合があります。

さいごに

比較見積りをする場合に、プラン「提案」型とプラン「統一」型の2つのパターンがありますが、それぞれにメリットとデメリット、注意点がありますので、よく理解したうえで自分にとってどちらがいいかを決めてください。

 

こだわりふくろう
 

今回は、ここまでです。