今回も玄関についてです。
玄関のお話が長くなっていますが、今回で最後ですので頑張って最後まで読んでください。
前回までの玄関①②以外にも玄関は考えることがいっぱいあります。
玄関①②では、帰宅動線で目につく順番にお話をしてきましたが、今回は、この順番に当てはまらない様々なことについてお話します。
鏡を設置しておくと、アウターを着て靴を履いた外出時の格好を確認できるのでおすすめです。
ご自分で設置するのであれば、3,000円くらいの鏡もあるので、お安く設置することができます。
靴置き場の近くに、かごなどを置いて、その中にカギをおくのが簡単で安くできます。
ニッチの中を有効ボードやマグネットがくっつくようにしてカギを引っ掛けるようにする方法もあります。
新型コロナウイルスの影響で、玄関やホールやウォークインシューズクローゼットに手洗いを設置するという家が増えています。新型コロナウイルスなどのウイルス対策以外にも、特に小さなお子さんのいるご家庭では、汚れた手を玄関できれいにしてから室内に入るようにすれば、家を汚さないという効果もあります。また、スロップシンクを設置しておくと、手洗いと外で遊んで泥んこになった洋服や靴などを洗うのとを兼用にできて便利です。
明り取りにもなるのですが、窓を設置するといいでしょう。
玄関・ホール・廊下で1か所しか窓が設置できない場合は、通気があまりできないので、換気扇の設置も検討してください。ウォークインシューズクローゼットを設置した場合は、雨が降ったときなどの湿気が多いときに、特に臭いますし、窓を開けられないときには効果的です。
玄関ドア自体から採光ができるものもありますし、玄関ドアの上や横に窓を設置することもできます。
画像は窓+鏡でより明るくしています。
ここで注意です。
玄関ドアからも採光ができるという商品がありますが、少しのガラス面では思ったほどの効果はないと思いますので、参考画像の載せておきます。
窓+鏡
少しのガラス面:効果は期待できない
ポーチ・玄関・ホールともセンサー式の照明がおすすめです。
センサー式は、荷物で手が塞がった状態でも照明が点きますし、ポーチだと防犯対策にもなります。
来客時に、玄関で長居をするときは照明が消えてしまうのがデメリットです。
玄関タイルには、滑りにくいものと滑りやすいものがあります。雨の日の帰宅時は、靴の裏に水が付いていますので、玄関に入ってからも滑りやすいです。ポーチも玄関も滑りにくい商品を選ぶと安全です。
パターン① |
玄関を1つにして2世帯に分かれる。 |
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パターン② |
玄関を2つに分ける。 |
目線・・・玄関を開けた時に、外から中が見える。
動線・・・外からの動線、玄関から他の部屋への動線。
日当り・・・暗くなりがちな玄関をどうするか?
配置については、玄関以外のことも考えなければならないので、「玄関はあいたスペースのここで。」という安易な決め方ではなく、あなたの家づくりをよく理解してもらった設計者と相談しながら決めることをおすすめします。
私は、玄関のお話の記事を書くときには、ここまで長くなるとは思っていませんでした。
ということは、玄関は工夫しだいで印象や使い勝手が良くも悪くもなるということです。
家の出入り口をどうするか?
ただの出入り口にするか?家の出入りを気持ちよくできる空間にするか?
建築のプロである建築士の知恵と工夫を生かした玄関づくりをするのはいかがでしょうか?
玄関のお話は、ここまでです。