あると便利!パントリーの作り方

あると便利!パントリーの作り方

パントリーがあるとキッチン廻りがスッキリとおしゃれに。買いだめにも便利!パントリーの作り方をくわしく解説します。
こだわりふくろう
 

こんにちは「理想の家づくり」の福来朗です。
今回は、パントリーのお話です。
パントリーを作ると、キッチン廻りがスッキリとおしゃれに片付いて、買いだめにも役立ちます。

 

今日のキーワード

電気の容量 ・ 動線計画 ・ 収納の鉄則 ・ 通気

パントリーは、家づくりでぜひ取り入れて欲しい事の1つです。ご自分たちにあったパントリー作りの役に立てるようにお話をします。

①何をどれくらい置くのか?

まずは、何をどれくらい置くのか?を大体でいいので決めましょう。
飲食物だけを置く食品庫として?
買いだめをする?
食器は?調理家電は?
冷蔵庫は?
を決めるとパントリーの広さが決まってきます。
例えば、調理家電はカップボードの上がいい人やパントリーに置いて隠したい人など、人によって様々なので自分好みに決めましょう。

 

②タイプ

何をどれくらい置くのかが決まれば、その次はパントリーのタイプが決めましょう。

壁面パントリー
(0.5畳以上)

食品庫としての場合は0.5畳、調理家電を置く場合は1畳、冷蔵庫を置く場合は1.5畳以上が必要です。
ウォークインパントリー 壁面パントリーの必要な広さ+通路部が必要です。
ウォークスルーパントリー ウォークインパントリーと同様に壁面パントリーの必要な広さ+通路部が必要です。

壁面パントリー

ウォークインパントリー

ウォークスルーパントリー

③電気の容量は?

炊飯器と電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちる・・・イライラしますよね?こうならないためにも、打合せで調理家電とその消費電力のリストを作り、「これとこれは同時に使う」と住宅メーカーの担当者に伝えておいた方がいいでしょう。買い替えにも備えて、電気の容量は余裕を持った計画をしてください。

 

【提案】 分電盤をパントリーに設置してはいかがでしょうか?パントリー内だと目立ちにくいです。また、分電盤は、通常は高い位置に設置しますが、思い切って手の届く位置に設置してはいかがでしょうか?停電時や震災時に椅子などの台に上って操作するよりも安全ですし、老後を考えてもおすすめです。

④隠し方

パントリー内が見えてもいいのか?見せたくないのか?を決めます。
隠すなら建具にすると高くて、カーテンやロールスクリーンにすると安くなります。
ここで注意点があります。
カーテンやロールスクリーンの設置には下地が必要なので、「取付け用の下地をお願いします。」と打合せ段階で伝えておきましょう。
モノを持っての出入りが多い場所なので、来客時に見えにくい場所に設置するか、カーテンだと開閉しなくても出入りができるので便利です。

 

⑤場所

キッチンの近くに配置しましょう。間取りがうまくできずに、妥協して少し離れたところにパントリーを配置すると、後悔の始まりです。動線が間延びして使いづらくなります。特に、ウォークスルータイプだと動線が重要です。キッチンとパントリーから、洗面・浴室・玄関などへの動線計画が重要です。動線計画をうまくできるかどうかで担当者の力量を確かめることができます。

 

⑥収納

収納の鉄則は2つ

鉄則 1 軽いものが上、重いものは下。地震対策にもなりますし、上から落ちてきた場合に重いほどケガも大きくなります。
鉄則 2 よく使うモノは目線付近に。よく使うモノは使いやすい位置に、あまり使わないもので軽いものは上に、重いものは下に置くようにしてください。

 

可動棚

パントリーを隠す収納にする場合は、可動棚がおすすめです。たくさんある家づくりの決め事で、棚の枚数と位置決めをするのは大変ですし、後々の変化にも対応しやすい可動棚が便利です。

棚の奥行

棚の奥行は、お皿やコップは30㎝程度、炊飯器・ホットプレート・電子レンジなどは45㎝程度が必要です。
※、炊飯器を置く場合は、水蒸気がカビの発生源にもなりますので、換気対策と余裕を持った空間づくりをしてください。

棚の耐荷重

可動棚は位置を変えられるけど、固定棚に比べると重いものは苦手な場合が多いです。耐荷重は、メーカーのHPやカタログで確認してください。

通路巾

ウォークインやウォークスルーにする場合に、スムーズに通行するためには60㎝、できれば65㎝以上あると楽に通行できます。

他の収納場所

キッチンに必要なモノをパントリー以外に収納する方法もあります。
一般的なモノだとカップボード、他にキッチンの正面にも収納できるタイプもあります。
キッチンの横に30~50㎝巾の収納を設置するキッチン横収納、キッチン近くにリビング収納、床下収納などがあります。床下収納は、常温で保存できるモノの収納に便利です。ワインや漬物などの保存におすすめです。また、床下の点検や修繕の際の侵入ルートとしても役に立ちます。
以前は、当たり前のようにあったキッチン上のに吊り戸棚収納は、部屋全体が狭く感じるなどの理由で採用する家は減っています。

 

⑦通気

食べ物があったり炊飯器の湯気があったりすると、通気が悪いと湿気がたまります。そうするとカビが生えやすいです。
ウォークインタイプは、特に通気が悪いケースが多いです。
対策としては、窓や換気扇の設置、勝手口がある場合は通気できるタイプにするなどを検討してください。

⑧おしゃれに

ニトリやセリアなどの収納ボックスを活用してはいかがでしょうか?収納ボックスと統一するとおしゃれになります。

 

⑨ポイント

コンセント コンセントは忘れがちです。調理家電や冷蔵庫を置かない場合でも、1つあると、コードレス掃除機やスマホの充電用として役に立ちます。
照明 ウォークインやウォークスルータイプだと、人感センサーが便利です。両手にモノを持っての出入りもありますし、頻繁に出入りする場合にも便利です。ただし、パントリー内で家計簿をつけるなどの、長時間あまり動かない場合には、人感センサーだと照明が消えてしまうのでおすすめできません。
ゴミ 外に置くなら勝手口も必要です。
建具 巾が広い壁面パントリーの場合に、引き違い戸にすると真ん中の部分が、折れ戸にすると両端の部分が使いづらくなるので、3連戸がおすすめです。
掲示 子供の連絡表やゴミ出し日の掲示などには、有効ボード・ホワイトボード・掲示用クロスが便利です。通路がある場合には、壁面の一部を掲示用に利用してみては?
こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。