吹き抜けの後悔と対策7撰

吹き抜けの後悔と対策7撰

「吹き抜けリビングのある家」ってあこがれますよね!でも、吹き抜けならではのデメリットもあります。照明・窓・掃除など・・・、きちんと知って後悔のない家づくりを!
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

  デメリット ・ 対策 ・ 後悔のない家づくり   

 

今回は、吹き抜けのデメリット対策のお話です。
開放感があって素敵ですが後悔することもあるので、きちんと知って後悔のない家づくりをしてください。

①暑くて寒い

吹き抜けにすると、夏に暑くて冬に寒くなりやすいです。3つある対策を3つともきちんとしましょう。

対策1

高断熱高気密住宅で、夏も冬も外気の影響を少なくして、エアコンを効率よくしましょう。

対策2

エアコン・床暖房・薪ストーブなどの空調機器を適切に選びましょう。
特に、エアコンの「畳数表示」には要注意です。エアコンの「10畳用」とか「24畳用」の表示は、1964年に制定された基準のままです。当時の住宅と現在の住宅とでは、家の断熱性能や機密性能がまったく違っていますので、過剰スペックやスペック不足にならないように、担当者とよく相談してエアコンを買いましょう。

 

インスタグラムでも解説しています。

是非、お立ち寄りください。

対策3

サーキュレーターやシーリングファンなど(空調機器を補助的に室内の気温を一定にする機器)を活用しましょう。大まかな特長は、サーキュレーターは、小さな羽で直線的に風を送って空気の流れを部屋中に作ります。シーリングファンは、大きな羽をゆっくりと回転させて空気を撹拌させます。2つの機器の風量を比較すると、シーリングファンの方がかなり大きいので、吹き抜けにはシーリングファンの方がおすすめです。

サーキュレーター

シーリングファン

参考ブログ:こだわってほしい天井高 ②

 

②間取り

一般的に、リビングは南面が多いので、吹き抜けにすると2階の南面の部屋が減ることになります。

対策

2階の部屋の壁になってしまう南面に室内窓を付けることです。少し前から室内窓を付ける家が増えています。

 

③声・臭い

吹き抜けリビングは、リビングの声やキッチンでの料理の臭いが2階の部屋に届きやすいです。
空間的には建具1つで仕切っているだけだからです。

対策

吹き抜けと各部屋に行くまでに、もう1つドアをつけることで声と臭いの対策になります。

 

④高所問題

高所の窓や梁の掃除、照明器具の掃除や交換が難しいです。

対策

費用と効果ごとにまとめていきます。

費用 効果 備考
キャットウォーク 吹き抜けの窓の位置に狭い通路を設置すると、窓の掃除や開け閉めがしやすい。
ダウンライト 大~中

ホコリが溜まりにくい形なので掃除が不要。
また、LEDだと長寿命なので交換回数が少なくてすむ。

仕上げ材による 凹凸の少ないクロスを梁に貼りましょう。しかも、木目調の茶系のクロスがおすすめ。凹凸が少ないとホコリが溜まりにくく、汚れがつきにくいから。茶系のクロスは汚れても目立ちにくいから。

参考ブログ:難しい吹き抜け照明 ポイントはこれ!

⑤リビング階段・手摺

スケルトンタイプの階段や手摺は、赤ちゃんには危険です。隙間から落下したり、階段の下側で頭を打ったりすることがあります。

対策

ネットを設置して、階段や2階の手摺からは落下しないようにできます。また、ベビーゲートを1階と2階に設置して、階段に行かないようにもできます。子供が大きくなればネットを外すこともできます。しかし、問題なのは、階段の踏み板と踏み板の間からは落下してしまうということです。

参考ブログ:リビング階段 あり? なし?

 

⑥窓(お隣さんがっ!問題)

リビングから見上げる空は最高!外からは中が見えないからカーテンが無くても問題なし!ということで何も目隠ししない場合がありますが、2階からはお隣さんがよく見えるということもあります。特に、夜は室内がよく見えるので気になります。

対策

カーテン類が無くても大丈夫か?隣家との位置関係をよく把握しましょう。割高にはなりますが、見えるなら電動のロールスクリーンがおすすめです。紐で操作する場合には、紐が垂れ下がってて邪魔になります。

 

⑦虫問題

蚊や蜘蛛やGが上部の吹き抜けエリアに逃げられると、駆除ができなくなってしまいます。蚊は、見えなくなれれば気にならないですし、蚊取りマットやスプレーで対処することもできます。しかし、蜘蛛やGなどは、これといった対処法はないでしょう。強いて言えば、窓を開けるときは網戸をしめる、玄関ドアを開けっぱなしにはしない、で侵入を防ぐことぐらいでしょう。

さいごに

以上のデメリットきちんと知って後悔のない家づくりを!
思い切って吹き抜けをやめる!という選択肢もありです。吹き抜けをしなくても困ることはないので・・・。光熱費や建築費も安くなります。