電気代を下げる家づくり

電気代を下げる家づくり

電気代を安くするためには、高断熱高気密住宅は絶対に必要!他にできるちょっとした家づくりのポイントをお話しします。電気代の月々の支払いは少しでも、10年・20年で計算すると大きな違いに。
こだわりふくろう
 

【今日のキーワード】

  可変性 ・ 通気 ・ 高気密高断熱住宅   

 

今回は、工夫しだいで電気代が安くなるお話です。
家づくりでちょっとしたポイントをおさえておけば電気代は安くなります。

 

まずは、高断熱高気密住宅にするのは大前提です。昔みたいな隙間風が入ってくるような家では話になりません。
家を高断熱高気密住宅にすると決めた後のことをお話しします。

電気代① 吹き抜けにしない

正確には、部屋の体積を小さくすると電気代は安くすみます。部屋の体積が大きくなる吹き抜けは、電気代を高くしてしまいます。また、吹き抜けは天井を高くするので、照明を多く付けないと床付近が暗くなってしまいます。照明の数を多くする=電気代が高くなってしまいます。吹き抜けの開放感を選ぶか?電気代を選ぶか?の選択です。

吹抜け:部屋の体積が大きくなる

部屋の体積を小さく

ポイント

リビング階段を設置すると、さらに部屋の体積は大きくなってしまいます。
LDKだけでなく2階の廊下までも1つの空間になります。

 

電気代② 樹脂窓+ペアガラス

サッシ 窓ガラスの周りの枠を、アルミ製やアルミと樹脂の複合サッシにするよりも樹脂製の枠にした方が断熱性能は高いです。
ガラス ペアガラスは、ガラスとガラスの間に空間があり断熱性能や遮熱性能を上げています。1枚のガラスでは間の空間を作ることができないので、断熱性能や遮熱性能で差ができ、電気代にも差ができてしまいます。ペアガラスよりもさらに性能を上げたトリプルガラスという商品がありますが、価格が高くなってしまうことと、ガラスが3枚なので重くなり、開け閉めがしづらくなってしまいます。寒冷な地域以外では、ここまでの性能は必要はないでしょう。

ポイント

窓から熱が逃げやすい
どんなにいい窓を選んでも、高断熱高気密の家なら外壁材+断熱材の方が高断熱高気密です。
窓を無くすか小さくするかした方が電気代を安くできます。

電気代③ 西面の窓は要注意

西日は夕方の日差しで、室内温度が上昇しやすく、光熱費に影響します。西面の窓は、なくすか小さくした方が電気代を安くできます。

ポイント

採光を気にして掃出し窓にするのはもったいないです。朝夕の日差しは、太陽の高さが低いので、部屋の奥まで日差しが届きやすいです。掃出し窓や中連窓のどちらにしても、部屋の明るさに大きな差は無いでしょう。窓を付ける場合は、遮熱機能のあるカーテンやブラインドを付けると部屋の温度を上げにくくなります。

 

電気代④ 吊り戸にしない

吊り戸は、構造上の問題で隙間が大きくなってしまいます。ドアの上下左右に隙間ができてしまいます。隙間があると、室内の冷気や暖気が他の部屋に逃げてしまって、エアコンの効率が悪くなってしまいます。おすすめは開き戸や引き戸です。どちらも隙間はありますが、吊り戸よりは隙間は小さくなります。

ポイント

隙間テープといってドアのすき間をふさぐテープがあります。隙間をふさぐのには効果的ですが、24時間換気の空気の通り道をふさぐことになってしまいます。

電気代⑤ シーリングライト

シーリングライトの特長は、1つの照明で広範囲を明るくできることです。ダウンライトや間接照明などの他のタイプの照明だと、1つでは部屋全体を明るくすることはできないので、どうしても複数の照明を付けることになってしまい、電気代が高くなってしまいます。子供室や寝室などのプライベートルームだけでも、シーリングライトにしてはいかがでしょうか?シーリングライトは、リモコンとセットになっている商品が多く、寝るときにリモコンでスイッチOFFできるので便利です。

ポイント

ダウンライトの交換には資格が必要な場合がありますが、シーリングライトの交換には資格が必要ではありません。交換のときの費用を考えてもシーリングライトの方がおすすめです。

 

電気代⑥ カーテン

窓ガラス側のレースカーテンを遮熱機能のあるモノにして、部屋側にドレープカーテンをすると光熱費を下げることができます。

ポイント

夏:外からの暑い日差しを遮熱機能のあるレースカーテンで遮り、冷房効率を上げることができます。
冬:室内の暖気が窓ガラスから逃げるのを防ぎ、暖房効率を上げることができます。

さいごに

光熱費を下げるのは小さなことの積み重ねです。
少しのことでも、できることをして、光熱費を下げるようにしましょう。

 

こだわりふくろう
 

今回のお話はここまでです。